一時的に下火になった観光業界は、ここ数年でかなり活気を取り戻し勢いを増しています。
特に今注目なのはインバウンドと呼ばれる訪日外国人旅行客相手の仕事です。
東京オリンピックをきっかけに日本の良さを知ってもらえれば、一時的な訪日に限らずリピーターとして訪れてもらうことが可能です。
日本は世界に誇れる観光地や魅力がたくさんありますから、今後ますます外国人旅行客が増えていく可能性があります。
では、観光業界に転職をしたいと考える人は応募書類や面接でどうアピールしていけば良いのでしょうか?
今回は、観光業界への転職希望者が応募書類や面接でアピールすべきポイントをご紹介していきます。
目次
接客が好きな理由は具体的に
観光業界では接客業を中心とした職種に応募することが多くなります。
そのため接客が好きということは大前提としてあるべきことで、志望動機と聞かれて「接客が好きだからです。」ではあまりに弱すぎます。
なぜ接客が好きなのか、接客業に魅力を感じたエピソードはどんなことがあるのか、接客をする際に普段どんなことを心がけているのかなど、接客が好きと言える理由を具体的に説明する必要があります。
具体的なエピソードがあれば他の人にはない自分オリジナルの「接客が好きな理由」になり人事担当者の心に響くことでしょう。
観光業の魅力については熱心に語れるように
観光業界は景気に左右されやすいですし、食料品や生活必需品に比べると重要度が低いと言われがちです。
しかしそれでも観光業界で働きたいと思うからには、観光業の魅力は一体何なのかを語れるようにしておきたいところです。
面接でも「観光業界は景気に左右されたりして厳しい点もありますが、なぜこの業界を選んだのですか?」という質問を受けることがあります。
特に観光業界での経験がある人は、旅行が好きとか人が好きという理由だけでは不足しています。
観光を通して何を伝えていきたいのか、観光が人に与える影響にはどんなことがあるのかなど、観光業の魅力を生き生きと伝えらえると面接官の心をつかむことでしょう。
ホテルや観光施設の場合には利用した感想に終始しないこと
ホテルや観光施設での接客スタッフ希望の場合、実際にそこを利用してみたときの感想を一つのエピソードとして付け加えるのは志望動機に説得力を感じさせられる良い方法です。
ただし、「接客が素晴らしかった。」「スタッフの対応に感動した。」などは単に感想なので、面接官としても「ありがとうございます。でもなぜ働きたいと思ったのですか?」となってしまいます。
接客が良く感動したというだけなら客としてまた訪れれば良いわけで、そこで働きたいという理由にはならないのです。
感想に終始するのではせっかくの利用体験が活かせません。
利用してみた経験から、企業のどんな魅力を感じたのかという点を付け加えるようにしましょう。
<例>「スタッフの皆さんのおもてなしの心を感じることができ、来てくれた人を心底喜ばせたいという考えが浸透している会社だと分かりました。
さらに私は常に接客をする際に相手を喜ばせたいという気持ちがあり、自分と同じ気持ちを持った会社だとも思いました。
このことがきっかけで御社に興味を持ち、自分の接客サービスで培ったスキルや経験を活かしたいと思い志望しました。」
語学力は必要だけど実際に使えるという点をアピール
観光業界ではやはり語学力はそれなりに求められます。
おもてなしの心があって日本の良さを知っているけれど、それを伝えられるツールがないのでは難しいというものです。
ただし、単にTOEICなどの点数が高ければ良いということではなく、実用性の高い語学力があるという点をアピールしていきましょう。
例えば留学経験があって今でも外国人の友達とスカイプで話すことがあるとか、街中や店舗で外国の人がいれば積極的に話しかけるようにしているなどです。
特に観光業界に転職したいという人は観光地を訪れる機会も多いでしょうから、その場所に来ている外国人観光客に案内を申し出てみたなども良いエピソードです。
勇気はいるかもしれませんが、インパクトがあって実用性の高い語学力があるというアピールになります。
これらの良いところは、単に面接対策の話題作りに終わらず、実際に観光業界で働くことになったら活きてくるという点です。
そう思ったら上記のような体験も全く苦にならないのではないでしょうか?
実績アピールは具体的な数字を使って
観光業界で働く人の使命として単に日本に訪れてもらうだけでなく、感動を体験してもらいリピーターになってもらう、日本の良さを他の人にも広めてもらうということがあります。
それによって日本経済が活性化するという点も忘れてはなりません。
販売業であれば売れる必要があるし、旅行代理店であればより魅力的な企画を提案してツアーに参加してもらう必要があります。
単に接客ができるというだけではなく、売り上げとして企業に貢献してくれる人が求められるのです。
実績としてアピールしたい点は、これらの販売件数や売り上げ前年比何%アップなどの具体的な数字です。
何件売り上げたと言ってもそれがどれぐらいすごいのか分かりませんから、社内順位や前年と比べてどうだったのかなど比較対象があると分かりやすいアピールポイントになります。
売り上げなど具体的に分からないという職種であれば、客からもらったお褒めの言葉やリピートしてくれた経験などのエピソードを伝えるようにしましょう。
観光業界の仕事はたくさんある
観光業界に入りたいと言っても具体的にはどんな仕事があるのでしょうか?
まずはホテルや旅館などの宿泊業です。
そして観光施設に限らず観光地付近の商業施設や飲食店などの接客スタッフの募集案件も豊富にあります。
さらには旅行代理店や観光バス会社などでも、近年外国人観光客向けのツアーやサービスが増えてきていますから求人としては見つけやすい傾向にあります。
接客業以外ではマーケティングや営業企画などの職種でもインバウンド関連の求人で増えてきています。
今後ますます転職市場が活性化すると予想されますから、希望の条件に合致する求人を見つけたらすぐに動けるように、今回ご紹介したような自身のアピールポイントを整理しておくようにしましょう。
転職エージェントに登録しておけば効率的な転職活動ができる
インバウンド関連の求人は豊富ですから、すぐに飛びつくのではなくしっかり内容を見極めて慎重に求人選びを行っていくことが大切です。
転職エージェントにあらかじめ希望の条件やスキルを登録しておけば、適切な求人が出たタイミングで紹介してくれます。
業界研究なども同時に行いながら効率的な転職活動を行うことができるという点が魅力です。
転職エージェントの登録は無料ですから上手に利用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、観光業界で働きたい人が応募書類や面接でどのようにアピールしていくべきかをご紹介しました。
自身の経歴やスキルをきちんと整理して、効果的なアピールができるように準備しておきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。