面接官でもある人事担当者たちには「こういう人は採用したくない」というタイプというものがあります。
それは単なる好みの問題ではなく、「こういう人はこういう風に失敗する」という経験に基づいているものです。
これまで多くの離職者を見てきた経験から「辞めやすい人」「仕事がうまくいかなくなる人」のデータが頭の中に入っているため敬遠すべきタイプがわかるのです。
では、人事担当者が敬遠したいと感じるはどんな人なのでしょうか?
今回はその特徴となぜ敬遠されるのかの理由をご紹介していきます。
面接突破のためにぜひ参考にしてみてください。
目次
「一人で何でもできます」タイプ
個人個人の能力の高さが評価されることが多い海外と違って、日本ではチームワーク重視の傾向が強いです。
業種にもよりますが、高学歴ハイスペックであっても一匹オオカミのようなタイプや、チームになじまない協調性がなさそうなタイプは敬遠されるのが一般的です。
特徴としては「黙々と仕事に集中するのが得意」と言う人、チームで何かを成し遂げた経験よりも自分のスキルが役立った経験などを主に経歴書に書く人などです。
こういうタイプの人は「雇われより起業すれば?」と思われてしまうこともあり、人事担当者が雇いたいと思うには至らないのです。
前職の不満や悪口を口にする人
そんなこと言う人いるの?と思うかもしれませんが、自分では気づいていないうちにそれとなく言ってしまうという人は意外といます。
例えば退職理由を聞かれたときに「もっと社員の意識が高いところで働きたいと思ったから」など言ってしまう人がいます。
それはつまり「前の会社の社員は意識が低くて…」と言っているということなので、人事担当者もこれは敏感に察知します。
こういう人は仕事がうまくいかない、大変なことがあったときに自分ではなく人のせいだと思い込んでしまうふしがあり、根本的な解決策が見えてこないのです。
さらには、自分ではそんなつもりがなくても他人を傷つけるようなことを言ってしまったりして、周囲から孤立することもあります。
どんなに辛いことがあっても「今の自分で何ができるのか?」「何を改善すべきか?」と考えられる人を人事担当者は求めています。
頑固で自分の意見を押し通す人
芯があるのは良いのですが、言い方を変えると頑固で人の話を聞き入れる柔軟性がないとも言えます。
こういうタイプの特徴としては退職理由として「会社の方針や上司と意見が合わなかった」と述べる、面接で否定的なことを言われるとすぐに「いいえ」から入る人などです。
やはり素直な人の方が新しいことをどんどん吸収してくれますし、周囲ともうまくやっていけて協調性を保つことができます。
「とりあえずやってみよう。」とまず行動していくから仕事がスムーズに進むし、人に頼ることもできるのでチームとして良い循環が生まれます。
頑固な人は自分が納得できるまで行動に移さないから仕事がなかなか前に進まない、一方で嫌なことが一つあると突然辞めてしまうなど、予期せぬ行動力を発揮してしまうこともあるため敬遠されるのです。
失敗体験がない人
面接では「仕事で失敗してしまったことはありますか?」「前職で苦労したことはありますか?」などの質問を受けることがあります。
失敗経験を伝えることで自分の能力のなさを露呈してしまうと思うのか、「特にありません。」などと答える人は敬遠されます。
面接官は失敗や苦労を聞くことでその人に足りない部分を責めたいのではなく、失敗や苦労から何を学びどのように改善してきたのかを知りたいのです。
どんなに優秀な人でも失敗や苦労がないという人はいません。
それは単に周囲がカバーしてくれていたり、自分では気づいていないというだけに過ぎないのです。
失敗や苦労がない人は自分を客観視することができない、人に感謝する気持ちがないという印象を受けるため人事担当者は敬遠するのです。
志望動機が曖昧な人
志望動機が曖昧であったり、誰もが知っているような企業の特徴を挙げて適当に志望動機の質問を乗り切ろうとする人はやる気が疑われて敬遠されがちです。
こういう人は「給与がいいから」「安定的な企業だから」といった、条件面や会社に依存したいという動機が見え隠れしています。
志望動機は多くの企業が気にするポイントですし、これによって企業への熱意を確認することができ転職してから活躍する姿がイメージできるというものです。
会社を学校だと勘違いしている人
志望動機として「教育体制の充実」「成長させてもらえそうだったから」などと言ったり、「入社してから勉強させていただきたいと思います。」などと言う転職組は敬遠されます。
会社は学校のように学びの場を提供してくれるところではありませんし、現時点で即戦力となる人材を転職組には求めています。
向上心があることのアピールになると思っているのかもしれませんが、逆効果なのでやめましょう。
向上心のアピールは、仕事に対してどんなことを考えながら取り組んでいるのか、今現在自発的に行っている学習や視野を広げるために行っていることなど。
それらをすべて発揮して会社利益に貢献してくれる人が求められているのです。
残業ができない、休日出勤も難しいと言う人
残業や休日出勤の多さは仕事を辞めたい一因になるものですから、これだけはやりたくないという人の気持ちは分かります。
しかし面接で正直に言われてしまうと、自分の都合だけを考えている人だという印象を受けますし、仕事内容よりも労働条件だけで転職先を決めているような感じもします。
特に家族の状況などで難しいという人もいるでしょうが、「できません。」で終わらず、何時までなら可能か、繁忙期ならできるのかなど、可能な範囲を述べた上で家族の状況を伝えるようにしたいものです。
できるかできないのかははっきり理解してもらう必要はありますが、自分が可能な範囲を広げるという姿勢は見せる、そういう人であれば人事担当者も納得できるというものです。
自分では気づかないことが多いから面接対策は必須
今回ご紹介したような人事担当者から敬遠されるタイプは、自分では気づきにくい場合が多くあります。
だからこそ第三者を通じて面接対策をしておく必要があるのです。
面接対策を行ってもらう第三者は転職支援のプロである転職エージェントがおすすめです。
人事担当者の視点をよく理解しているプロだからこそ的確なアドバイスをしてくれることができるのです。
最後に
いかがでしたか?今回は、人事担当者が面接で敬遠する人の特徴と理由をご紹介しました。
「自分はこんなことは絶対にない」と思わず、まずは素直な気持ちで「もしかしたら自分はこういうタイプかも?」と見つめてみてください。
そうすることでこれまで面接がうまくいかなかった原因や対策が見えてくるというものです。
ぜひ参考にしてみてください。