転職活動は自分を売り込む場だと言われますが、そのためには自分の価値を効果的にアピールしていく必要があります。
例えばAとBのバッグには同じ性能と価格がついていたとしても、Aがブランド品でBがノーブランド品であれば、多くの人がAのバッグを選ぶことでしょう。
これと同じように、同じ価値でもより高く見せることができれば、応募した企業の目にとまり内定を勝ち取ることができるのです。
では、自分自身にブランド力をつけるにはどうしたら良いのでしょうか?
今回は、転職に役立つセルフブランディング術をご紹介していきます。
目次
自分と他者との違いを明確にする
同じような応募者が並んでいれば、学歴や経歴など人物の背景にあるものから判断せざるを得ません。
応募書類の段階で落ちてしまうこともあるでしょう。
しかし、明らかに他の人とは違う点があれば、それは大きな特徴になり興味を引くことができます。
面接でも自分はこういう人間だとアピールすることができるでしょう。
これには自己分析とキャリアの棚卸という作業が必須です。
自分の強みは何なのか、何をしているときに周囲から評価を受けてきたのかを掘り下げて考えてみましょう。
自分自身にキャッチコピーをつけてみるのも一つの手です。
実際に使ってもいいし使わなくてもいいのですが、「自分を分かりやすく定義づけしてみると?」という視点で考えてみると、他者にはない魅力が見えてきます。
自分の商品価値をしっかりと見極めること
セルフブランディングは自分を大きく見せることではなく、自分自身の価値を明確にすることにあります。
自分という人間の働きにどんな価値がつくのか、それが年収にあたるものです。
たまに実力以上の給与を求めて転職活動を始めてしまう人がいますが、そういう人はセルフブランディングができているのではなく根拠のないままにお金を欲しがっているだけに過ぎません。
「あー、お金欲しいなー。」という日頃のボヤキを転職活動でやってしまっているのです。
自分は面接官でないから気づかないかもしれませんが、自分が客でモノを売りにきた人を相手にしているところをイメージしてみましょう。
普通なら100円で買える野菜を1,000円で売りにきた上に全く美味しくない。
これでは「ふざけるな!」と思うでしょう。
自分の価値を見極めることなく高い給与だけを求めている人は、こういうことをやっているのだと自覚しましょう。
自分のスキルや経験を踏まえた上での適正年収はいくらでしょうか?
求人票を横断的に検索していく、転職口コミサイトや転職エージェントの適正年収診断などを使うと自分の市場価値の判断材料になります。
見た目も重要と心得る
セルフブランディングには見た目を磨くことも大切なことです。
これはどんな職業でも性別でも同じです。
転職活動の面接は多くても3回程度、経営者や人事担当者に会うだけです。
見た目が与える印象は大きな部分を占めるのです。
転職においては、血色がよく健康的な体型か、清潔感があって、誰からも信頼されそうな見た目をしているかなどがポイントになります。
身だしなみに気を遣うだけでなく、睡眠不足や不摂生に気を付けることですぐに効果がでることなのでぜひ気を付けてみてください。
自分自身を客観的に分析する
セルフブランディングをするには、自分自身を客観的に分析することが大切です。
人から見てどうなのかを知るためには他人の意見が参考になります。
手っ取り早く転職に役立つ客観的な意見をもらえるのは、実際に仕事を一緒に職場の先輩や同僚などです。
仕事上、自分が何が得意で何が苦手に見えるのかを聞いてみると良いでしょう。
転職活動中だとは言わなくても、仕事上の相談という意味で聞くことが可能です。
性格的な要素については、家族や友人など親しい人に聞いてみるのも良いでしょう。
あくまでも客観的な意見が欲しいと伝えた上で、良い点だけでなく悪い点も伝えてもらうようにしましょう。
これらの意見を元にすると、自分が本当に転職でアピールできるポイントが見えてきます。
いつどこで売り込むかも重要
いつどこで売り込むかを理解することもセルフブランディングの一つです。
例えばミネラルウオーターはスーパーがたくさんある街中ならそう簡単に選んでもらえませんが、砂漠で売れば高く買ってもらえるでしょう。
自分を必要としている企業に売り込むことで、自分ブランドを効果的にアピールすることができるのです。
これには業界・企業研究が重要で、どんな資質を持っている人が求められているのか、必要なスキルや経験は何なのかを調べていきましょう。
企業のニーズと自分が供給できるものがマッチすれば、自分の魅力を十分に発揮できる企業に転職が叶います。
自分自身を卑下しないこと
自分の強みやアピールポイントを考えようとしても、自分には何もないと思ってしまう人がいます。
前述したように他人の客観的な意見を求めて良い評価が得られたとしても、「そんなことない。」と信じずに否定するケースもよくあります。
謙虚な気持ちを持つことは大切ですが、せっかくの評価を認めなかったり、自分自身を卑下するような考えを持ったりするのはやめましょう。
自己啓発本やセミナーに偏重しないこと
セルフブランディングをしようとすると、自分磨きの一環として自己啓発本やセミナーなどに参加する人がいます。
これらを利用するのは決して間違ってはいないのですが、著者や講師の考えに偏重してしまうのは少々危険です。
本を読んだり講義を聞いた他人の意見を自分はどう思うのかを常に考えるようにしましょう。
自分の考えを持たず人の意見を鵜呑みにしてしまうと、「意識高い系の人」と揶揄されてしまいます。
セルフブランディングは転職エージェントが役に立つ
転職活動におけるセルフブランディングとは、自分の強みを明確にして適切な相手にアピールしていくことです。
自己分析やキャリアの棚卸、企業研究などの基本がもっとも重要なことになります。
これらの作業をしっかり行っていくことで、自分が持つブランド力を見つけ出すことができるでしょう。
自己分析などの方法が分からないという人は、転職エージェントを利用することで基本的なことから教えてくれます。
転職支援のプロの視点から、強みやアピールポイントを見つけ出すノウハウを提供してくれるでしょう。
最後に
いかがでしたか?
今回は、転職に役立つセルフブランディング術をご紹介しました。
希望の企業に効果的に自分を売り込むために、ぜひ参考にしてみてください。