テレビドラマなどでも取り上げられることも多いウエディングプランナー。特に女性は憧れを抱く人も多いでしょう。
そんなウエディングプランナーへの転職に興味のある方のために、仕事内容や必要な資質、転職するための方法などをお伝えしていきます。
目次
ウエディングプランナーはどんな仕事?
ウエディングプランナーとは、新郎新婦と相談をしながら、衣装やヘアメイク、披露宴の料理の提案、プランの説明など結婚式をトータル的にコーディネートする仕事です。
「ブライダルコーディネーター」や「ウエディングプロデューサー」などと呼ばれることもあります。具体的にどのような仕事をするのでしょうか。
新郎新婦の希望を聞きながら提案していく
ウエディングプランナーは自分の希望を叶えるのではなく、新郎新婦の希望を叶えるのが仕事です。まずはその希望を十分に聞くことからがスタートです。人の話を遮ってしまったり、自分がやりたいことを人に押し付けるようなタイプの人はウエディングプランナーには向いていないでしょう。
しかし、ほとんどの新郎新婦が人生で初めての結婚式です。希望を聞くといってもただ黙って受け身でいるだけではなく、どのようなプランがあるのか説明したり、提案していく、新郎新婦の希望を聞きだす力が必要になります。
ここで気に入ってもらえると契約に結びつくため、ウエディングプランナーの最初の腕の見せ所とも言えるでしょう。
契約締結後は綿密な打ち合わせを行う
契約締結後は詳細な打ち合わせを何回も行っていくことになります。日程などのスケジュール調整から料理、衣装、メイクや招待状の作成のアドバイスなど事細かな打ち合わせを行っていきます。
特に新婦は結婚式にこだわりを持っている人が多く、細かいアドバイスやセンスの良い提案などができると喜ばれます。
ウエディングプランナーになるための資質とは?
資格は必ずしも必要ではない
弁護士や税理士などのように資格がないと開業できないような士業とは違い、センスや提案力、接客スキルなどが求められるウエディングプランナーは、資格がなくても就くことは可能です。
しかし、資格そのものよりも学んだことが実践的に使えるという意味で、様々な資格にはチャレンジされると良いでしょう。転職時の履歴書に書くことで評価の対象になることは多いです。
大学や専門学校に行くことも
ホテル業界やブライダルの専門知識が学べる大学や専門学校に通っていれば、幅広い知識を得ることができる他、講師などに現役のプランナーを招くこともあり実践的な学びを得る機会があります。
また、異業種からの転職の場合、社会人向けの養成スクールなどに通って知識を身につけるという人もいます。
ただ、学校に通っていないと必ずしもウエディングプランナーになれないというわけではなく、特に転職組は、高い接客スキルとブライダル系の知識を学ぶ姿勢があれば、転職も難しくはありません。
転職組は接客スキルの実績証明が必要
前述したように、ウエディングプランナーは新郎新婦との打ち合わせの機会が多く、高いコミュニケーション能力が求められます。感じの悪いウエディングプランナーに人生の大きなイベントを任せようと誰も思いませんから、接客スキルは最重要要素とも言えます。
そのため、ホテルや飲食店、アパレル関係などの接客業で経験を積み、ウエディングプランナーとして転職するというケースも多いです。そこでの実績は大きな強みとなりますから、資格がなくても諦めずにチャレンジしてみましょう。
また、面接時に表情が硬い、笑顔がないなどはマイナス要素になります。感じが良いという印象を持ってもらえるかどうかが面接突破の鍵となります。
言葉遣いや品の良さ、教養は必要
若い新郎新婦相手だけでなく、その家族と事前に接することもありますし、結婚披露宴の出席者には年配の方も多くいます。
ギャルっぽくて派手、清潔感がないなどの見た目は年配の方に評判が悪いこともありますから、どの世代の人にも好まれる品の良さは必要です。
また、正しい言葉遣いだけでなく、その地域での慣習や意味、結婚に関する幅広い知識など、それなりの教養も求められます。
ウエディングプランナーの仕事のメリットとは
人生で最も幸せな瞬間の一つに立ち会える
結婚は人生の大きな転換期であり、最も幸せな瞬間の一つであると言えるでしょう。その一大イベントに立ち会えるということは大きなやりがいにつながります。
自分の演出が多くの人の笑顔を作る
新郎新婦だけでなく、その家族や友人など、結婚披露宴では多くの方々の笑顔を見ることができます。自分自身が提案・演出したものによってその笑顔を見ることができるというのは大きな魅力です。
見ているだけで楽しめる要素が多い
お花やドレスなど、女性であれば触れているだけでも楽しい、そんなものに接する機会は本当に多いです。最近は男性でもお花やドレスが好きという方も増えました。自分の好きなものに囲まれて仕事ができるというのは大きなメリットでしょう。
ウエディングプランナーの仕事のデメリットとは
楽しくやりがいのあるというばかりではないのがウエディングプランナーです。どんなデメリットがあるのでしょうか。
一生に一度のイベントで失敗は許されないプレッシャー
新郎新婦にとっては一生に一度のイベントである結婚式ですから、絶対に失敗は許されません。失敗とまではいかなくても満足度が低い場合は結婚式場の評判にもかかわることがあります。そういう意味でもウエディングプランナーにかかるプレッシャーは非常に大きいと言えるでしょう。
費用の未払いが発生することもあり、督促などの仕事もある
誠心誠意対応した新郎新婦が費用を払えず未払いになってしまうこともあります。その場合でも披露宴は終わっているので督促をしなければなりません。
中には悪質なケースもあり、連絡が取れなくなってしまうなどトラブルに発展することもあります。楽しいばかりではないということも覚えておきましょう。
早朝から深夜まで仕事が及ぶこともありハード
結婚披露宴にゲストとして呼ばれた人ならわかると思いますが、結婚披露宴は参加するだけでも体力がいる大掛かりなイベントです。
それを早朝から準備をし、披露宴後の後片付けまで行うのですから、相当にハードな仕事であるのは予想できます。どの披露宴も全く同じ状況になることはなく、サービス残業も頻繁にあります。
女性の場合は、出産ぎりぎりまで働くこともある事務職と違って、肉体的な影響が大きく働きやすい環境とは言えないかもしれません。
休日が家族や友人とあわない
基本的に週末に結婚式を挙げることが多いため、土日休みはないと覚悟が必要です。また、時期によっては忙しくて平日休みが取れないことも多く仕事中心の生活と言う人も多いです。
ウエディングプランナーの仕事を探すなら
ハローワークなどで募集をかけることもありますが、基本的には転職エージェントなど多数の非公開求人を持っているところでの転職活動をお勧めします。
キャリアコンサルタントに希望を伝え、ウエディングプランナーとしてピンポイントで探しだしてもらうことも可能ですし、結婚式場の求人を探して経験を積みながらウエディングプランナーになるという選択肢もあります。
また、履歴書や職務経歴書のアピールポイントなど転職活動じのアドバイスもしてもらえるので、転職活動の大きな手助けとなります。
幸せの瞬間に立ち会える素敵な仕事
ウエディングプランナーは、人生の幸せの瞬間に立ち会えるやりがいのある仕事です。
裏方的な要素も強く大変な仕事ですが、やりがいを求めて生き生きと働きたいという方は、ぜひ転職活動を成功させてその夢を叶えてください。