頑張っているつもりなのになかなか仕事で成果がでない、いつもミスばかり…。

そんなときに「自分にはこの仕事が向いていないのではないか?」と疑問に思うことはあるでしょう。でも、本当にそうなのでしょうか?

そこで今回は、この仕事に向いていないと考えたら思い出してみてほしいことをお話していきます。

まずはその仕事が好きかどうか

仕事で成果がなかなかでない、そんなときにすぐに向いていないかどうかを判断すべきではありません。まずは仕事ができるできない以前の問題で、その仕事に好きな部分があるかどうかを考えてみましょう。

もちろん仕事ですから、中には嫌いな仕事もあるでしょう。全部が好きという人はごくわずかです。この仕事のここが好きと一つでも言える部分がある限り、その仕事は決して向いていない仕事ではないと言えるかもしれません。

第三者の意見を聞いてみる

特に女性に多いように感じるのですが、能力が高い人に限って自分を過小評価することがあります。

もちろん過大評価も問題ですが、自分ではこの仕事が向いていないかもと感じる人であっても、周りから見たら非常に向いていると思われているということは往々にしてあるのです。

なかなか周りの意見を聞くのはハードルが高いと思うかもしれませんが、まずは信頼できるリーダーなどに相談してはいかがでしょうか。

とことん落ち込んでみる

いつも周囲に迷惑をかけてしまい失敗の連続…。そんな落ち込む日には自分にはこの仕事が向いていないかもという思いが頭をよぎることがあるでしょう。

落ち込むのをやめようとしても知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまいます。ありのままにとことん落ち込んでみるのも一つの方法です。

ただし、日はまたがないようにしましょう。人間はそう長くは落ち込むことができない生き物です。その日一日はとことん落ち込むと期限を区切ることで、落ち込むのに疲れて「なんで落ち込んでいるんだっけ?」となることもあります。

向いていると思う仕事はあるのか?

今の仕事が向いていないと思ったとき、逆に向いている仕事が思い浮かぶかどうかも重要な判断材料になります。

自分にはこれが絶対に向いている!と確信できる仕事があればそれは本当に興味があって自分の適正に合っている仕事かもしれません。思い切って転職を考えてみても良いでしょう。

しかし多くの人はそれほど確信を持って向いていると思う仕事を思い浮かべることはできません。なぜならほとんどの仕事がやってみなければわからないし、そこまで突出した適性を持っている人の方がまれだからです。

ここからもう一つ言えるのは、その仕事が向いていないかどうかを考えることより、人間関係が辛いとか仕事がハードとか、他に仕事が嫌になる原因がないかということに目を向けることも必要だということです。

そうすれば、転職をしたとしてもその仕事が向いていないから転職するのではなく、人間関係など他の理由で転職をすることになり、せっかく向いている今の仕事そのものは変えなくて済むのです。

その仕事に興味を持ったり好きになろうと試みたか

仕事がつまらない、仕事ができない、だから向いていないと判断する前に、その仕事について興味を持って調べたり、好きになろうと試みたことはあるのかどうか振り返ってみてください。

誰しもその仕事を始めるときは、どんな仕事なんだろうとワクワクしたり、興味を持って取り組もうと思うものですが、年数を重ねたり普段の業務に忙殺されてその気持ちは薄れてきてしまいます。

もう一度初心にかえってその仕事に興味を持ってみてはいかがでしょうか。

やり抜くことで見えてくることもある

向いていないと思う仕事であっても、めげずにやり抜くことで楽しさを感じたり、誰よりもできるようになっているということはあります。

例えばたった数ヶ月勤めただけでその仕事に向いていないと判断するのは早計ではないでしょうか。最低でも3年は勤めることでうっすらと見えてくるものがあります。

逆に10年以上働いていて一度もやりがいを感じたことがない、成長を感じたことがないという場合は本当に向いていないと判断しても良いかもしれません。

仕事以外の環境はどうか考えてみる

仕事そのものは大変であっても、人間関係が良かったり、職場の雰囲気が良かったり、仕事以外の面が自分にとってどうなのかを考えてみましょう。

例えば自分がどんなにミスをしても丁寧に辛抱強く教育を行ってくれる先輩に恵まれているのであれば、あなたの能力はいつか必ず花開くと信じることも必要です。

仕事を覚えるスピードには個人差がある

同期はすでに営業成績を上げているのに、自分はいまだに成績が振るわない。人と比べて自分は何て向いていないんだと思うこともあるでしょう。

しかし、世の中には、一度聞いただけですぐなんでもそつなくこなせてしまう器用なタイプの人もいれば、すぐにはできないけれど何度も行うことで、誰よりもできるようになる職人タイプの人がいます。

実は本当にその仕事に向いていたのは、職人タイプの方の人だったなんてことはよくあるのです。他人と比べて自分は向いていないと思うのは違います。

本当は向いている向いていないはない

人は誰しも、生まれつきその仕事ができるという人はいません。家族の誰かが行っていたり、たまたま近くの高校が工業系だったからそこへ通ったなど、初めの一歩があるのです。

それによって何となくその環境に慣れたり、何回も取り組む機会に触れることによって、自分はこんなことに向いているんだなと感じるというだけにすぎないのです。

成果がなかなかでないから自分には全く向いていない思っても、たまたま慣れるのに時間がかかるとか、評価してくれない上司にあたってしまっているだけなのかもしれません。

「どんな仕事も向いていない人なんていない。」と気を楽にすることも必要です。

本当に向いていないと確信したら転職を考えるのも手

ここまで、仕事に向いていないと考えたら思い出してみてほしいことをお伝えしてきました。これらのすべてを思い出した上で本当に向いていない!この仕事に魅力も何も感じない!そう考えたら、転職をするのも手です。

そこまで考え抜いたのであれば、転職をするにあたって後悔もないでしょうし、気持ちを切り替えて転職活動に臨むことができます。

毎日仕事に行くのは辛くて仕方がない、何の生きがいも感じられない…そんな風に思って毎日を生きていくより仕事を変えてみることの方がずっと前向きで有意義なことでもあります。

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最後に:本当に向いていないかをじっくり考えてみることが大切

いかがでしたか?今回は、今の仕事が向いていないかもと落ち込んだときに、思い出してみて欲しいことについてお話してきました。

失敗が多かったり成果がでないからと言ってすぐに向いていないと判断するのではなく、一度自分自身と仕事について振り返ってみる時間が必要です。その上で転職しようと決めたのであれば、それはあなたにとって希望の第一歩となることでしょう。