介護が必要な人のために働く介護士の仕事は、やりがいがあり社会貢献性の高い仕事です。

もちろんやりがいは仕事をする上で大切な要素なのですが、介護士の仕事はその他のメリットがあまりにも薄いと言わざるを得ない仕事でもあります。

それでは一生働き続けることは難しく、転職を考えてみることをお勧めします。

どんなことが大変な仕事なのか

介護士の仕事は具体的にどんなことが大変な仕事なのでしょうか。

肉体的な負担が大きい仕事

高齢の方や障がいのある方に対して日常生活の補助を行うことが主な仕事である介護士は、肉体的に非常に負担の大きい仕事です。

特に入浴や歩行の補助などは人の全体重を支える負荷がかかります。腰痛などの職業病に悩まされて自身も介護が必要になってしまったという方も少なくありません。

精神的にも大変な仕事

介護対象者の家族からクレームを受けたり、介護対象者の死に直面する、セクハラを受けるなど、介護士の仕事は精神的にも負荷がかかる場面が多くあります。

また、体の弱い高齢の方へ風邪などをうつしてしまわないように自身の体調管理には十分に気を配る必要がある他、逆に介護対象者からの感染や集団感染などのリスクもあります。神経を使うという面においても大変な仕事です。

賃金が安い仕事

肉体的にも精神的にも大変な介護士の仕事ですが、その賃金は低い水準にあります。介護士の離職率が高い最も大きな理由の一つであり社会的に問題視されてはいますが、もう何年も前からこのままの状態が続いており、飛躍的に改善されたとは言い難いのが現状です。

今後も問題提起はされ続けるでしょうが、賃金アップには大きな壁があるのです。

介護士の給料が上がらない理由

介護士の給料の元となる介護報酬は、公に定められた価格で上限が決まっており、企業が自由にサービス内容や料金を設定できない仕組みになっています。

つまり、企業側としても介護対象者からもらえるお金が決まっており企業運営を保つためには介護士の給料をなかなか上げられない現状があります。

介護士の給料を増やすには国レベルで大規模な改革が行われるか、介護保険料を上げて国民の負担を増やすかなどが必要で、企業努力だけでは難しいため今後の見通しも厳しいものがあります。

このようにただでさえ大変な仕事なのに賃金が飛躍的に上がる見込みが薄い介護士の仕事は、自身の将来を考えると転職という選択が賢い方法なのではないでしょうか。

介護士の転職先に考えられるのは

介護士からの転職には異業界への転職と同業界での転職が考えられます。

異業界への転職

せっかく取得した介護士資格ですが、それに固執して辛い日々を過ごす必要はありません。下手すると腰痛で動けなくなったりメンタルの病気にかかってしまうこともあります。全くの異業界へ転職をするというのも決して悪いことではありません。

ただし、業界を変えるということは応募先の企業からすれば納得できる理由が必要になってきます。どうして介護業界からの転職を決めたのかをしっかりと考える必要があるのではないでしょうか。

面接時にそのことについて質問が及ぶことも大いに考えられるため、面接官を納得させるような説明が必要になります。

本音を言えば仕事が大変だったの一言につきるかもしれませんが、それでは「今度の仕事も大変だったら辞めてしまうのかも。」と思われてしまいます。

マイナス的な理由よりも介護業界自体が嫌なわけではなくそれ以上に今の業界に魅力を感じる強い理由があったなど、前向きに説明できる方が良いでしょう。

介護士の資格を活かして同じ介護業界で働くのが転職はしやすい

仕事自体は変わらないけれど働く企業を変えるということで、見違えるほど働きやすくなることは十分考えられます。

介護業界の中には、単なる営利目的だけで介護事業を始めている経営者と、本当に介護が必要な人のために何かできることはないかと真剣に考え抜いて事業を行っている社会貢献度の高い経営者がいます。

前者が必ずしも悪いというわけではありませんが、全く社会貢献の意義を考えずに目先の利益しか考えない企業は、従業員のことなど物としか扱わずブラック企業である可能性がぐっと高まります。

一方後者の場合は人材を非常に大切にし、従業員の働く環境にも配慮がされている場合も多くあります。

このように同じ介護業界内にあっても働きやすい企業とブラック企業は存在しているのです。企業を変えることによって自身の悩みが解決されるということも大いに考えられます。

体力的な問題だけなら業界内の事務系への転職も手

仕事自体はやりがいを感じているし介護が必要な人のために何かをしたいという想いが強い、でも体力が限界…という方は同じ業界でも職種を変えるという手が考えられます。

どんな業界であっても経理や総務などそこで働く従業員のための事務手続きなどを行う事務員は必要です。直接的に介護に携わるのではなく、介護に携わる人をサポートする仕事という目線で探してみるのも手です。

また、社会福祉士などの資格を取得して、介護対象者の悩みに対して適切なサービスや解決策を提案するなど、体ではなく知識を活かした仕事というものもあります。

介護業界の将来性や社会貢献性はそのまま感じられながら、体力的な負担をなくすことで自身の納得のできる仕事ができるかもしれません。

転職を決めたら転職エージェントに登録しよう

介護士の転職活動の方法としてはハローワークに行く、求人誌で求人を探すなど様々な方法がありますが、一番お勧めなのは転職エージェントを使った転職活動です。

転職エージェントでは非公開求人なども多数掲載があるため数多くの求人の中から自分の希望にあった転職先が見つけやすいというメリットがあります。

また、エージェントに登録することによって担当のコンサルタントから転職にあたってのサポートを受けることができます。

具体的には履歴書や職務経歴書の添削、面接時のアドバイス、さらには面接の日程調整なども忙しい応募者に代わって行ってくれます。介護士の仕事は休みもなかなか取りずらく自分ですべての転職活動を行うのは非常に大変ですから、大きな助けになってくれるはずです。

お勧めの転職エージェントはDODA

転職エージェントの中で特にお勧めはDODAです。DODAは数あるエージェントの中でも圧倒的な非公開求人件数を誇り好条件の求人を多く持っています。

企業を掲載する際の審査もしっかりしているのでブラック企業に当たる確率も低い優良エージェントです。

また、キャリアコンサルタントの質が高く熱心なサポートを行ってくれると評判も高いので登録してみてはいかがでしょうか。

最後に

いかがでしたか?今回は、介護士の仕事が大変だと思ったときに転職をお勧めする理由と転職先についてお話してきました。

転職は決して逃げるわけでも誰かに迷惑をかける行為でもありません。自身のよりよい未来のために必要なことなのです。是非転職を成功させて生き生きと働く毎日を実現させてください。