英会話塾講師は子供から社会人まで、様々な人を相手に英語を教える仕事です。

英語が好きで人に教えることが好きという場合には、やりがいのある楽しい仕事と言えるでしょう。

しかし、中には自分は英会話塾講師に向いていないかもと悩む人もいます。

そこで今回は、英会話塾講師に向いている人の特徴や英会塾の今後の可能性、転職を考えるときに覚えておきたいことをご紹介していきます。

英会話塾の今後の可能性

英会話塾全体の今後はどうなっていくのでしょうか?まずは、考えられる業界の現状や展望についてご紹介していきます。

業界の現状は厳しい

英語教育が当たり前の時代であるとはいえ、英会話スクール・塾の現状は厳しいと言われています。

日本経済の不透明さや年金制度の不安などから消費者の財布の紐はきつくなっており、語学にかけるお金を捻出することの優先順位が低くなっています。

子供の教育費を払う親世代の余裕がないことなどからも、英会話スクール・塾業界全体の売り上げは伸び悩んでいます。

一方で、ネットで手軽に英会話を学ぶことができるなど、学習方法の多様化が進んでいるという意味での将来性はあります。

学校という建物にこだわらなければ、グローバル化が進む現代においては英語の必要性がますます高まり、需要が増えることも考えられるのではないでしょうか?

少子化で生徒の取り合いになることが考えられる

子供向けの英会話スクール・塾については、少子化の加速から生徒数の減少が見込まれます。

少ない生徒を同業界内で取り合うことになるため、質の良いサービスを低価格で提供できるかがポイントです。

ただこの競争が激しくなるにつれ、講師たちは低賃金で良い授業を行わないといけなくなり、収入が下がることも考えられます。

また、英会話スクールや塾では、どんなに人当たりの良い講師であっても、結果がすべてと言われるシビアな世界でもあります。

子供の成績が上がらなかったり、英語の上達につながらない場合にはスクール自体の評判に関わることもあります。

こんな人は向いている!当てはまるなら頑張ってみても

英会話塾の講師は自分には向いていないかも…そう感じた場合には、自分自身を冷静に分析してみることも必要です。

ここでご紹介する特性を持つ人であれば英会話塾講師に向く資質を持っていますから、もう少し頑張ってみても良いかもしれません。

コツコツと調べることができる人

英会話講師がいくら英語が話せると言っても、英語圏だけで特徴的な単語や文化など分からないことと次々にぶつかることがあります。

そのときに、単語の意味や使い方だけを調べるのではなく、その背景などについても調べることが必要です。

そうしなければ生徒たちに上手に伝えることができませんし、英語に興味を持ってもらうこともできません。

その意味では、分からないことをそのままにしたり表面上だけ取り繕うような人ではなく、コツコツと深いところまで調べることができる人は向いていると言えます。

予習や下準備がしっかりできる人

「教える」ことが仕事の英会話講師ですから、自分自身が英語を話すことができるだけでなく、教え方を工夫したり、しっかり予習や下準備を行うことで英語を身につけてもらえるようにすることが必要です。

独りよがりの授業をしてしまったり、下準備不足で生徒に満足してもらえないような人では英会話講師として向いているとは言えないでしょう。

日本語もできる人

英会話塾講師は英語だけでなく日本語の意味もしっかりと理解して、正しい日本語を使えるようでなくてはなりません。

英語も日本語も好きという人は講師として必要な資質を兼ね備えている言えます。

逆に英語は好きだけれど日本語が苦手という場合には、講師という仕事ではなく、英語だけを使う仕事の方が向いているかもしれません。

転職を考えている人が覚えておきたいこと

英会話塾講師から英語を使った別の仕事に転職を考える場合には、覚えておきたいことがあります。どんなことなのでしょうか?

学生相手とビジネス英語は全く違う

英語が得意だからという理由で、英語を活かした仕事を探す場合にまず覚えておきたいのは、学生相手の英語とビジネス英語は全く異なるということです。

日常会話ではでてこないような特徴的な英単語や言い回しを覚える必要もありますので、今の知識だけでは即戦力としては難しいと覚悟しておくべきでしょう。

ただし、悲観的に捉えるのではなく、英語力がさらにアップして話せる英語の幅が広がるチャンスだと思い、学習を続けていくモチベーションにしましょう。

通訳・翻訳の仕事はレベルが高い

TOEICの点数などの目に見えるもので英語力を計る場合には、英会話講師よりも通訳や翻訳の仕事の方が高い点数が必要です。

もちろんそれだけで本当の英語力を知ることは難しいかもしれませんが、転職の際の面接などではそれが判断材料となります。

また、どのような場所での通訳や翻訳の仕事をするかによって専門的な知識も必要になりますので、転職後も学び続ける向上心が必要なのは間違いありません。

外資系や英語の公用化を採り入れている場合には英語は話せて当たり前

英語を活かした仕事に転職したい場合には、外資系の企業や、社内で英語を公用化している企業を思い浮かべる人も多いでしょう。

多くが大企業であったり有力企業であることからも、給料や福利厚生などの条件もよく魅力的な求人に映るかもしれません。

しかしこれらの企業では、英語は話せて当たり前、TOEICの点数も800点以上は当然という世界です。

英語が話せるというだけでは最低ラインを突破したにすぎず、それ以外で何かアピールできるポイントがないと難しいということを心得ておきましょう。

英語を活かせる仕事を探すなら転職エージェント

英会話講師として得た英語のスキルを活かしたいという場合には、転職エージェントを利用して転職先を探すことをおすすめします。

自分ではどんな場所で英語力が活かせるか分からないという場合でも、英語を自分の強みとして伝えておくことで、思いがけないような良い仕事を紹介してくれることがあります。

また、応募書類の添削や、面接時のアドバイスなども行ってくれるのもメリットです。

客観的な視点で応募者の強みやアピールポイントを教えてくれることでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、英会話塾講師に向いている人の特徴や業界の展望、転職時の注意点などをお伝えしてきました。

英会話塾講師に向いているか悩んだ場合には、ぜひ参考にしてみてください。