新人が入ってくるたびに悩みを抱えてしまうのは、自分自身のストレスになりますよね。
あなたの職場にもこんな困った後輩はいませんか?
- 注意すると目に見えて落ち込んでしまう
- 後輩なのに先輩を馬鹿にしたような言動が目立つ
- からないことを質問しないので後でミスが発覚する
- 敬語が使えず誰にでもフランクなのが良いことだと思っている
- 仕事にやる気を出してくれない
目次
後輩指導に悩む人が覚えておきたいこと
困った後輩への指導に悩む人は本当に多いですが、悩みを抱える前に覚えておきたいことがあります。
どんなことに気を付ければ良いのでしょうか?
けなして伸ばすは今の時代には通用しないと心得る
けなされたりプレッシャーを与えることで伸びるタイプと、褒められて伸びるタイプがいると言いますが、それは昔の話のことではないでしょうか?
今の若い世代の人たちの中で、残念ながら負荷をかけることによってなにくそと伸びるタイプの人たちは多くありません。
逆に負荷に耐えられなくて辞めてしまったりパワハラだと不満を漏らしてしまうだけのケースが多いです。
これは、「今の若い子はだらしがない」と言ってしまえばそれまでですが、時代背景や教育方針などによるところが大きいので、若い世代の人たちが悪いわけではないのです。
まずはこれを心得ておくことで、後輩指導の方向性が随分明確になるのではないでしょうか?
後輩がだめだと思う前に自分の理解がしっかりあるかを振り返る
後輩に対してイライラしたり、「どうしてこんなことも分からないのか」と怒りを感じることもあるかもしれませんが、そう感じたときにまずは自分はどうなのかを客観的に分析することも必要です。
説明の仕方が初心者にも分かるような言い方だったのか、威圧的な伝え方をしていなかったのか、そしてそもそも自分自身がしっかり理解をしているのかを冷静に振り返ってみましょう。
自分自身が、「どんな角度から質問されても明確に答えることができる」までの理解が進んでいなければ、それを初めてその仕事をする人に理解してもらうのは難しいことかもしれません。
後輩が話しかけやすい雰囲気を作る努力を
分からないことがあったら質問するのが仕事の基本、社会人であればそれを理解している必要はあります。
しかし、SNSの普及などの時代背景もあり、実際に人に話しかけたりすることが苦手という人は多くいます。
そんな人にとって、いつもピリピリしたムードを醸し出していたり、眉間にしわを寄せながら忙しそうにしている先輩に質問をするのは非常に勇気がいることですし、ストレスなのです。
せめて、後輩が話しかけやすい雰囲気を作ろうと努力するのも先輩や上司の務めではないでしょうか?
表情を柔らかくするように意識する他にも、朝出勤したらプライベートな話を少しだけ振ってみるとか、ちょっとしたブレイクタイムに話しかけてあげるとか、そんな心づかいをすることで、後輩が質問しやすくなります。
横柄な後輩にはときには突き放すことも必要
優しくすることで能力を発揮してくれる後輩であればまだ可愛いのですが、中には変にプライドが高くて態度が偉そうという後輩もいます。
特に高学歴であったり、ビジネス本などから得た知識を真に受けてしまうタイプの人に多いかもしれません。
このタイプの人は認められたい願望が強いので、下手に張り合ったりせず良いところを褒めてあげるように心がけましょう。
ただし、先輩や上司への態度が悪い場合や敬語が使えない場合など、「人としてどうか」というときにはしっかりとした態度で注意をすることも必要です。
何度注意しても直らない場合には、突き放して放っておくことも必要です。
その場合にも、困っているときは最終的には助けてあげるようにして、飴とムチを使い分けることが効果的です。
自分の態度の悪さに気づき、それでも助けてくれた先輩に段々感謝の気持ちが湧き上がってくるはずです。
後輩に執着しすぎず、信じて任せてみることも
後輩のダメなところや困ったところが気になってしまうと、それに執着しすぎるあまり段々後輩を監視して裁く癖がついてきてしまいます。
そうなると後輩はますます萎縮して能力を発揮できなくなってしまいます。
また、後輩への執着はあなた自身にとってもデメリットです。
常にイライラしたりストレスを溜めこみやすくなり、仕事以外の場所でも後輩を思い出してしまって休まるときがありません。
実際に、後輩の指導の悩みが発展してストレスを溜めこみ、うつ病などになってしまった人もいるのです。
困った後輩に悩みを抱えているときは、後輩に執着していないかを振り返ってみましょう。
ときには後輩を信じて任せてみる、「これはもう口出ししないから任せたよ」と伝えてあげることで、後輩自身のやりがいややる気にもつながります。
自分だけが育てる必要はないと知ろう
例えあなたが教育係に任命されたとしても、あなただけが後輩を育てる必要はないのだと思っておくことも必要です。
具体的な仕事の方法はあなたが教えてあげる必要があるかもしれませんが、それ以外の社会人としての常識や、人としてのあり方については会社全体で指導をすべきものだからです。
自分一人で責任を感じすぎず、周りが後輩に指導をしていたら、有り難くお願いすることも必要なことです。
自分一人が悩みを抱えていて周りが助けてくれないなら
あなたに後輩の指導を任せっきりで、あなた自身の負担が大きいのであれば、まずは周りに助けを求めてみることも大切です。
具体的な業務の指導はするけれど、それ以外のところは他の人にも指導をお願いしたいと伝えれば、周囲の協力を得てあなたが後輩に時間を取られることも減るはずです。
ただし、助けを求めたにもかかわらず「それはあなたの仕事」と一切協力を得られない場合には、果たしてその会社はあなたにとって良い会社なのか、良好な人間関係が築けている会社なのかについて目を向けることも必要です。
後輩以外にもデメリットが大きい会社であれば、早めに転職をすることも大切なことではないでしょうか?
転職するなら転職エージェントを利用しよう
今の会社に見切りをつけて転職を考えるのであれば、転職エージェントを利用することをおすすめします。
非公開求人を含む求人数が圧倒的に多いですから、希望の条件に合った良い求人が見つけやすいでしょう。
また、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントに転職時の相談事をできるのもメリットです。
社内の協力体制が整っているような働きやすい会社なのか、雰囲気はどうなのか、内情などについても詳しいです。
企業の採用担当と密接に連絡を取り合っていて、疑問点なども確認してくれることがありますから、どんどん利用すると良いでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、どんな会社にもいる困った後輩との接し方についてお話してきました。
困った後輩と上手に接するには、まずは理解と自分自身の改め、そして周囲と協力しあうことが必要です。
あとは下手に気を遣いすぎたり構いすぎることなく、しっかりとした態度で臨むようにしましょう。
後輩への悩みは抱えすぎるとストレスになりますから、ぜひ参考にしてみてください。