女性たちが憧れることも多いネイリストは人気の職業ですが、見た目の華やかさと実情は違うようです。

ネイルが好きという理由で転職したけれど辞めたいと感じているネイリストたちも多くいます。

今回は、ネイリストの仕事の大変さと将来性についてご紹介していきます。

ネイリストの仕事はどんなところが大変?

ネイリストの仕事は見かけ以上に大変な仕事です。どんなところが大変なのでしょうか?

上半身と頭を使う体力仕事

ネイリストの仕事は基本的に座って行うので楽な仕事だと思われることもありますが、常に神経を集中させて細かい作業を行う大変な仕事です。

さらに施術をしながらも顧客に楽しんでもらえるように会話を提供しなくてはいけません。

楽な体勢で行うわけでもありませんから、腕や肩に非常に負担もかかります。

1日に何人も施術を行うとクタクタになってしまうぐらい、実は体力を使う仕事なのです。

嫌な客も相手をする必要がある

接客業である以上避けられない問題ですが、嫌な客を相手にすることも多いのがネイリストの仕事の大変なところです。

自分の都合しか考えず遅刻をしてきたり、ドタキャンをしてくる客もいます。

連絡があればまだマシで、連絡なしで来なくなる客もいます。

そのせいで別の顧客に迷惑をかけたり、サロンの売り上げに影響することもあります。

また、横柄な態度や感じの悪い客も中にはいます。

飲食店などの他の接客業と異なり、一人の人に接する時間が長いのがネイリストですから、嫌な客相手であっても長時間笑顔で接する必要があります。

立て続けに感じの悪い客に当たってしまった日などはどっと疲れてしまう仕事でもあります。

クレームは当たり前の世界

クレームを受けた経験のないネイリストはいないと言われるぐらい、クレームがよくある世界です。

ネイリストの技術の未熟さゆえに起きてしまうこともありますが、施術後の自身の行動が原因にもかかわらず、ネイルがはげたり爪が折れたことに対してクレームをつけてくる客もいます。

その場合でも真摯な姿勢で対応をする必要があり、クレームがあるたびにネイリストを辞めたいと感じる人も多いです。

給料や待遇はどこにいっても恵まれない

自身でネイルサロンを経営し、人気店になっているということでもなければ、雇われネイリストの給料や待遇はどこにいっても期待できません。

一人一人にかける時間が長い割に材料費もかかりますし、低価格競争が激しくなっていることからも施術料金は抑えめになっています。

人件費を削るしか経営を成り立たせる方法がないため、給料は低くなってしまうのです。

また、ネイルは若い女性たちの間では身だしなみの一部という認識が定着してきましたが、生活の中における優先順位としてはかなり低くなります。

日本経済の不透明感がある中、ネイルに優先的にお金をかけようと思う人は決して多いとは言えません。

休憩があまり取れないこともある

予約状況や施術時間が長引くことなどによって、休憩がほとんど取れないというネイリストも多くいます。

朝からずっと働きづめで帰る頃には肩や腰がガチガチになっているということは日常茶飯事です。

忙しいことは良いことでもあるのですが、体調不良などを引き起こす要因ともなってしまいます。

女性だらけの人間関係がある

男性のネイリストも近年は増えてはきましたが、それでも割合的には女性ネイリストが多くなります。

職場には女性しかいないということも多く、そこには女性ならではの人間関係が存在します。

女性が複数人集まると必ず噂や悪口の対象になってしまう人もいますし、陰湿ないじめや嫌がらせを受けてしまうこともあります。

また、ネイルサロンは比較的小規模であることが多く、職場で働く人の人数そのものが少ないということもデメリットです。

狭い世界での人間関係は、うまくいけば親密になれるのですが、うまくいかなかった場合には、仕事そのものが嫌になるほどの影響力があります。

人数が多い職場であれば一人ぐらいと相性が合わなくても、気にしないようにしたり、なるべく関わらないようにするなどの方法がありますが、人数が少ない職場では逃れようがないからです。

ネイリストに将来性はある?今後について

ネイリストは将来性のある仕事なのでしょうか?ネイリストの今後について見ていきます。

低価格競争が激しい

ネイルケアをすることが身だしなみの一つとして幅広い世代に浸透してきたこともあり、ネイルそのものの需要は高まっています。

しかし需要が高まる一方で低価格競争は激しくなっています。

一度安いネイルサロンに行った経験のある人であれば、それほどネイルは高くないものだという認識を持ち、高いサロンには行かなくなることでしょう。

価格を下げれば客は来ますが、ネイリストたちの給料事情はさらに厳しくなり、経営自体が危ぶまれる店も増えてきています。

景気に左右される業界

ネイルケアはできればしたいものですが、必ずしないと生きていけないというものではありません。

そのため、景気が悪くなったりすると真っ先に切り捨てられてしまう存在でもあります。

日本経済は常に不安定で、将来的にどうなるかは全く分かりません。

そうなると、ネイル業界自体の将来性も期待できないと言えるのではないでしょうか?

ネイリストがいなくても簡単にネイルができる時代に

近年主流になっているジェルネイルなども、素人でも簡単にできる自宅用キットなどが人気を集めています。

このような製品の技術はどんどん進化していますから、コストを抑えることができるセルフネイル派の人も増えてきています。

よほど高い技術やプラスアルファの強みがあるネイリストでなければ、今後敢えてお金を払ってまでネイリストに頼みたいという思う人は減ってくるのではないでしょうか?

早めに転職を考えてみることも必要

需要はまだまだあるネイル業界ですが、低価格競争によるネイリストトの賃金低下と将来性の期待値の低さなどを考えると、早めに別の仕事に転職を考えてみることも必要です。

好きなことを仕事にできる魅力はありますが、生活を安定させたり人生設計を立てづらい仕事とも言えます。

ネイルは趣味として、仕事とは切り離してみることも一度考えてみるべきです。

どんな業界があるのか知りたいなら転職エージェントを利用して

ネイリストから全く別の業界へ転職すると言っても、具体的にどんな業界や業種があるのかわからないという人もいるでしょう。

そんなときは、転職フェアなどの転職イベントを活用することをおすすめします。

様々な業界や業種が集まる転職イベントに参加することによって、思いもよらなかったような興味深い業界や業種との出会いがあるかもしれません。

転職イベントは、転職エージェントに登録することで早めに情報を入手することができます。

転職エージェントには転職に関する疑問や悩みを解決してくれる転職支援のプロがいますから、一度登録してみてはいかがでしょうか?

最後に

いかがでしたか?今回は、ネイリストの仕事の大変さとネイリストの今後についてご紹介してきました。

お洒落で楽しそうな仕事というイメージはありますが、実際には大変な仕事ですし将来性についても疑問が残ります。

一度冷静に転職を考えてみてはいかがでしょうか?