自由な働き方という言葉が浸透し、それを求めて転職活動を行う人も増えてきました。

しかし働き方を選べるということはすべての人にとって良いということではありません。

また、働き方を選ぶには自分自身の適正や能力を高める必要もあります。

今回は、働き方を選べる人と選べない人の違い、働き方を選べる会社への転職方法についてご紹介していきます。

働き方が選べるとどんなことが起きるのか

働き方が選べるということはどんなメリットがあるのでしょうか?

仕事とプライベートを両立することができる

毎日同じ時間に出勤し、残業をして夜遅くに帰るという日々の繰り返しだと、プライベートを充実させて生活を楽しむ余裕なんてないという方も多いのではないでしょうか?

しかし、働き方を自由に選ぶことができれば、明日の仕事の時間を気にして楽しい時間を早めに切り上げる必要もないし、集中して仕事をしたいときにまとめてやっておけば旅行に行くことだって可能です。

また、周囲に気を遣いながら保育園のお迎えにいったり行事ごとに参加する必要もなく、堂々と自分の時間として子供や家族との時間を過ごすことができます。

働き方が選べるということは、仕事とプライベートの両立が可能になるというメリットがあります。

長時間労働などが減り心身ともに健康になる

仕事量の如何にかかわらず「何となく帰りづらい雰囲気がある」「周囲に悪いから仕事が終わっても帰ることができない」という理由で残業が慢性化している人は非常に多くいます。

もちろん本当に仕事が大変で残業になってしまう人もいますから、すべてがこの理由ではありません。

しかしほんの少しの意識改革で削れる残業が多いということは事実なのです。

働く時間がフレキシブルに選べるようになれば、終業時間に関して周囲と足並みを合わせなくてはならないという意識が薄くなることが考えられます。

例えばシフト制の早番の人が、遅番の人に気を遣って毎日同じ時間まで残ってしまうということはそうはないはずです。

そうすれば不要な残業をしなくても良くなりますし、長時間労働が減って体にも良い影響が考えられます。

人に気を遣いすぎて精神的に負担がかかるということも軽減されることでしょう。

働き方が選べる人、選べない人

近年は自由な働き方が注目されており、働き方が選べる会社=良い会社のような風潮が広まってきています。

しかし、働き方が選べることは万人にとって良いわけではありませんし、人によっては働き方が選べるということは厳しい状況にもなりえることなのです。

では、働き方が選べる人と選べない人にはどんな違いがあるのでしょうか?

出社するだけで給料をもらうのが当たり前になっている人

真面目に波風立てずに仕事をしているように見える人であっても、実際には何をしているのか分からないという人はどんな会社にもいます。

例えば仕事中に密かにネットを見て遊んでいたり、頻繁に席を離れてどこにいるのか分からないような人は、会社に来ているというだけでお給料をもらっていることになります。

その人たちがいきなり、働き方が自由に選べる会社に転職して「何時に出社しても帰っても良いから、目に見えた成果を提出してください。」と言われても難しいことでしょう。

仕事のやり方を工夫したり、自分から何か仕事を作り出す努力をしてこなかった人にとっては、自由な働き方は損でしかないのです。

自己管理能力が高い人

働き方を自由に選びたい、そう思う人は、まずは自己管理能力があるのかないのかを振り返ってみましょう。

自由な働き方で成功することができる人は間違いなく自己管理能力の高い人です。

在宅で仕事をすれば良いから何時までも寝ていられる、仕事はいつやってもいいから後でもいい、そんな風に自分を律することのできない人は、仕事の納期を守れなかったりさぼり癖がついてしまいます。

新しいアイデアを生み出したりして仕事で成果を挙げることもできないのです。

自分で考えて行動し成果を挙げることができる人

最近は時短正社員という、正社員でいながら他の正社員よりも働く時間が短い正社員が増えました。

これも自由な働き方の一環だと言えます。

特に小さな子供さんがいるお母さんなどには理想的な働き方かもしれません。

しかしこれは、その短い時間内で成果を挙げることが必要になってくるため、他の正社員と比べても厳しい状況にあるという言い方もできます。

仕事の効率を今まで以上に工夫し、短時間でも成果を挙げられる術を自分で考えて身につけていく必要があるのです。

短い時間で成果を挙げることができれば、非常にコスパが高くなりますから、企業にとっても、何回育休を取得しても良いから戻ってきてほしいと思われる人材です。

時短正社員の制度がある会社への転職を希望している方は、果たして自分がそれだけの力があるのか、その力を得るために努力できるのかどうかは見極める必要はあります。

責任感を持って仕事に取り組むことができる人

自由な働き方を選択するということは、仕事に対して責任感を持つということでもあります。

何となく会社に行って与えられた仕事をこなせばよいと考える責任感のない人は、自由な働き方を選ぶべきではありません。

どんな小さな仕事に対しても責任感を持って取り組んできたという人にとっては、働き方が選べるようになってもその責任感は変わらないため、時間帯や場所が選べることによるメリットは大きいでしょう。

働き方を選べる会社に転職する方法とは

働き方を選べる会社に転職するにはどうしたら良いのでしょうか?

自分が働き方を選べる人かどうかを冷静に分析すること

世の中の風潮に流されて、働き方が選べるってカッコイイ!そう思って、働き方が選べる会社に転職しようとするのは禁物です。

前述したように働き方が選べるということは責任感が伴いますし、人によってはデメリットにもなるからです。

一人だとついつい怠惰な生活になってしまう、あまり頭を使うことなく仕事をしたいという人は、がっちり決められた時間内に仕事をするのが向いています。

それは決して悪いことばかりではないのです。

まずは自分自身が「働き方が選べる」ということに向いているのかどうかを冷静に分析してみましょう。

働き方が選べる業界や会社とは

仕事とプライベートを充実させたいし、仕事の効率を考えて成果を出すことにチャレンジしたいと思うのであれば、働き方が選べる会社への転職を考えましょう。

業界としてはIT・Web関連などは比較的新しい業界で自由な社風のところも多いですし、場所も選ばず働けるという会社は多いです。

また、ベンチャー企業なども柔軟な発想を持った経営者の考えで働き方の自由度がある会社もあります。

他の業界や会社でも、新たに時短正社員など独自制度を採り入れる会社は増えてきました。

働き方が選べる会社を探すには

働き方が選べるということは、企業としてもアピールポイントになりますので、企業HPで公開していることがあります。

興味のある会社があれば確認してみましょう。

また、転職エージェントや転職口コミサイトなどを利用することで働き方が選べる会社かどうかを確認することができます。

特に転職エージェントに登録すれば、自分が興味のある会社の企業の採用担当にどんな働き方があるのかを聞いてもらうこともできます。

また、働き方を選べる会社に絞って求人を紹介してもらうことも可能です。

他にも転職活動に役立つ様々な支援を受けることができますから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、働き方を選べる人と選べない人の違いや、働き方を選べる会社への転職方法についてご紹介してきました。

大切なのは、働き方を選べるということは自分にとってどうなのかということです。

しっかりと自己分析を行った上で、働き方を選べる会社への転職を考えるようにしましょう。