人気が高い自動車部品メーカーに転職を考えている人は多いです。
ついメリットだけを考えて転職してしまいますが、デメリットについても知っておく必要があります。
今回は、自動車部品メーカーに転職するために知っておきたいメリット・デメリットについてご紹介していきます。
自動車部品メーカーに転職することのメリットとは?
自動車部品メーカーは転職先として人気が高いですが、どのようなメリットが考えらえるのでしょうか?
取引先が大手なので安定性が高い
自動車メーカーはほとんどが大手ですから、大手を取引先とする自動車部品メーカーもやはり安定性があり将来性も期待できると言われています。
自動車は日本が高い技術力を誇る大きな分野の一つですから、自動車部品メーカーに転職することはメリットも大きいのではないでしょうか?
給料が比較的恵まれていることが多い
大手自動車メーカーに引っ張られる形で、その傘下にあったり取引先である自動車部品メーカーも給料や待遇が恵まれていることが多いです。
就業規則などもしっかりと揃えられており、福利厚生などにも期待ができます。
社員寮があることも多く生活費の負担が抑えられる場合が
自動車部品メーカーでは母体企業が安定しており経営体力があります。
そのため、社員寮などがあり従業員に住居を安く提供している場合が多いです。
社員寮と言っても、普通のアパートと変わらないためデメリットも少なく、生活費自体が抑えられるため経済的なメリットは大きいです。
自動車の需要そのものがなくなることは考えにくい
自動車の国内での需要は減少の危機を迎えていると言われています。
ただ、現状を見る限りでは都会では自動車は不要かもしれませんが、地方ではまだまだ自動車社会ですから、急速に自動車自体の需要が減っていくことも考えにくいかもしれません。
自動車部品メーカーに転職することで考えられるデメリットとは?
給料や待遇が良く転職先として人気が高い自動車部品メーカーですが、実際に働くにはデメリットもあります。
自動車部品メーカーで働くことの大変さについてご紹介していきます。
工場勤務であれば体力的に大変なことが多い
自動車部品メーカーではものづくりが仕事ですから、その多くが工場で部品を作ることに携わっています。
工場は立ち仕事ですし、体力勝負という側面が大きいです。
また、トイレになかなかいけないなどのデメリットもあります。
さらに、工場によっては交代勤務制を取っており、早番や遅番などで労働時間帯が不規則になることもあり、そのことによる体力的な負担もあります。
単調な作業が果てしなく続くことの辛さ
自動車部品工場では、同じ作業を繰り返し行うという辛さがあります。
特に効率をいかに上げるかを徹底的に計算しつくされていますから、まるでロボットのように働くことになります。
自分のペースで仕事をすすめたり、ちょっとした休憩が取りにくいということも大きなデメリットです。
単調な作業が続くため、時間が経つのが遅く感じられるという人は多いです。
コミュニケーションスキルが上がらない
毎日自動車部品を作る仕事をしていると、同じラインの人との人間関係など、狭い範囲でしか人と関わらないことも多くなります。
また、仕事中は音もうるさいですし、私語をしている暇もなく機械的に動かなければなりません。
コミュニケーションスキルを磨く機会に乏しいと言えるでしょう。
コミュニケーションスキルは今後転職をしたり、人間関係を築くためにも不可欠なものですから、職場でそのスキルを磨けないのはデメリットになるでしょう。
取引先の大手自動車メーカーのいいなりという側面も
取引先が大手企業であることは安定性という面ではメリットがありますが、逆に言えば大手取引先あってこその部品メーカーなので、取引先のいいなりという面も大きいです。
例えば価格や納期に関しても、取引先から言われればその通りにせざるを得ないため、材料費の高騰などがあっても自社でそれを被る必要もあるということです。
また、いくら大手であっても、倒産する可能性がないということはありません。
自動車メーカーは輸出が盛んな日本においては有望ですが、海外メーカーの台頭やリコールなどで信用を失い失速する可能性は常にあります。
取引先が大手だから絶対に大丈夫ということはないということは覚えておきましょう。
若者のマイカー離れや新しい利用方法が増え将来が不透明
若者が車に興味を示さなくなったことや、少子化などによって自動車の国内販売台数が減少する可能性は今後もあります。
その意味では将来的に不透明さが残ると言えるでしょう。
国内の自動車部品メーカーでは、大手自動車メーカーの傘下にある有力企業でも、統廃合が進み、大規模なリストラが敢行されたところもあります。
海外工場が増え国内の働き場がなくなることも
人件費を安く抑えるために製造業の海外進出が続いていましたが、現在は国内回帰の流れがあると言われています。
日本の技術力の高さや海外での人件費が上がってきたことなどがその理由です。
しかし、同時にまだ海外への進出も続いており、不安定な世界経済状況の変化などによってはどうなるかは分かりません。
100%国内製造というのは難しいかもしれません。
海外向けには治安の悪化や災害により急に仕事がなくなることも
海外工場で働くのは現地の人であることが多いですが、日本人が海外へ出向いて指導を行ったり国内で海外担当をすることもあります。
海外は日本に比べて治安が悪いですし、暴動などによって工場が閉鎖に追い込まれることもあります。
また、災害に対する知識や技術が未熟で対処できず、同じく急な閉鎖を迎えることもあります。
そうなると海外向け部品を扱う部署や人員が削減される可能性もあります。
自動車部品メーカーの求人を探すなら
自動車部品メーカーへの転職を考えるのであれば、メリットだけでなく、デメリットについてもしっかり理解した上で転職をするべきです。
そうでなければ転職後にギャップが生まれ、辞めたいと感じてしまうリスクが高まるからです。
メリット・デメリットを両方理解した上で自動車部品メーカーに転職を希望する場合には、転職エージェントを利用した転職活動がおすすめです。
ハローワークや求人誌などに比べて圧倒的に求人件数が多く、条件の良い自動車部品メーカーも多く掲載されています。
また、転職支援のプロから転職にあたっての様々なアドバイスを受けることもできますから、ぜひ活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、自動車部品メーカーに転職する際のメリット・デメリットについてご紹介しました。
給料や待遇だけに囚われてしまうと長く働くことが難しくなります。
自分の適性やどんな働き方をしたいかについて冷静に検討してみてください。