今の仕事に不満があってとにかく辞めたいけれど、特にやりたい仕事もなく、次に何の仕事をしたら良いのか分からず困っている、そんな悩みを抱えている人は少なくありません。

今の環境から脱出したいという気持ちが大きいのに、具体的行動に移せないというジレンマに焦りを感じることでしょう。

焦りの気持ちは今の仕事にも、転職活動においても良い結果を生み出すことができませんから、冷静に転職先について考えるようにしたいですね。

そこで今回は、やりたいことが見つからないけど転職したい人の、転職先の見つけ方についてご紹介していきます。

やりたいことを仕事にしている人はそういない


やりたいことが見つからないと悩む人はまず知っておきたいのですが、世の中の多くの人たちはやりたいことを仕事にしているわけではありません。

また、やりたいことがわからないという人も本当に多くいるのです。

しかしその中でも仕事を通じて、できる仕事が増えていったり、考え方が変化していくことによってやりたいことが見つかり、やりたいことでなくても喜びや満足を感じながら仕事ができるということを知っていくのです。

ですから、やりたいことを仕事にしていないということに対して、自分だけがそうなのかのように劣等感を感じる必要はありません。

ましてや夢がない自分を責めたり落ち込む必要はないということを覚えておきましょう。

やりたい仕事でなくても良い

やりたいことが見つからないと悩む人は、やりたいことを仕事にしなくてはいけない、それでなければ人生がつまらないものだと思い込んでいることがあります。

しかし、やりたいということだけを基準に仕事は選ばなくても良いのですし、やりたい仕
事ではなくても十分に人生を充実させ、仕事で成果を出すことはできるのです。

元々はやりたい仕事でなくても、長く続けることで使命感を持つことができたり、その環境で大きな結果を出し、世間から認められるというケースは多いです。

成功者のインタビューなどでも、「元々はやりたい仕事ではなかった。」という話は本当によく聞くことです。

やりたいことを仕事にしなくてはいけないと思う人は、例えばどんな環境で働きたいのか、残業はあっても良いのか、給料はどこまでを望むのか、自分が譲れない条件を元に考えてみることも大切です。

多くの人たちはやりたいことを仕事にしても、それ以外の条件や環境を理由に辞めていってしまいます。

美容師やパティシエなど、手に職系のまさに「やりたいことを仕事にしている」と言えるような職業であっても、低賃金や過酷な労働環境が原因で離職率が高くなっています。

やりたいよりも、譲れない条件を満たしているかは実は非常に重要なことだと言えます。

そうすることでその仕事を長く続けることができ、長く続ける中でやりがいや喜びを見出すことは十分に可能だからです。

この仕事は絶対にやりたくないを探してみる


やりたい仕事や自分が得意だと思える仕事がないという場合でも、「こんな仕事だけは絶対にやりたくない」という、やりたくない仕事なら見つかるという人も多いのではないでしょうか?

例えば肉体労働だけは無理とか、逆に社内で座ってデスクワークは耐えられないとか、人によって違いがあるはずです。

それを全部排除してみると、これならやっても良いかもしれないと思える仕事が見えてきます。

やりたいことが見つからなくて悩んでいるという人は、選択肢がありすぎて選べない状態とも言えます。

残った仕事の中から選ぶということはネガティブな行為に感じるかもしれませんが、一番建設的で最も自分に合った仕事を探すための近道でもあります。

やっても良い仕事の中からやれる仕事を探してみる

これならやっても良いと思える仕事でも、それが実際にやれる仕事かは別問題です。

例えば芸能人やスポーツ選手ならやっても良いかなと思っても、簡単に仕事にできるものではなく現実的ではないでしょう。

よほど強い意志と行動力がなければなれませんし、なれても活躍できるか分からない不安定な仕事です。

やりたくない仕事を排除して残った仕事の中から、実際にやれる仕事を探してみると、そう多くはないことに気づくはずです。

さらにその中から譲れない条件で絞りこんでみると、応募に向けて動きだすことができる段階に入ってくるのではないでしょうか?

転職サイトで適職診断をしてみるのも一つ

やりたいことが見つからないという漠然として悩みを抱えている場合は、自分の視野でしか仕事を見られていない状態にあります。

ちょっと視点を変えて、適職診断などをしてみるのも一つです。

転職サイトで自分の特性などを入力することで簡単に診断できるものもあり、自分が思ってもみなかったような仕事が導きだされることもあります。

もちろんそれが必ずしも自分に合った仕事と言えるわけではありませんが、新しい発見や適職を見つけるためのヒントになることがあります。

一人で転職活動をするより人と話すことで見えてくることがある

やりたいことが見つからないという不安や悩みを抱えながら一人で転職活動を行っても、ますます深い悩みに陥ってしまったり、本来であればうまくいくような面接もうまくいかず転職活動がスムーズにいきません。

人と話して悩みを口にすることで、自分自身の考えも整理されていきますし、相手によっては良いアドバイスをもらえることがあります。

特におすすめなのは、転職エージェントという転職支援のプロに悩みを相談することです。

転職エージェントでは、漠然として不安や悩みに対しても的確で具体的なアドバイスをくれたり、悩みを解決するためのアプローチ方法を教えてくれます。

何となく話を聞いてもらうだけでなく、転職を成功させるための実際の行動に移せるというのが大きなメリットです。

転職エージェントはカウンセリング以外にも、実際の応募段階で面接の日程調整や給与交渉など様々なサポートを受けることができサービス内容が充実しています。

無料で利用できますのでぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、やりたいことが見つからないけど転職したいと考える人の転職先の見つけ方についてご紹介しました。

やりたいことが見つからないのは多くの人が抱える悩みですが、それでも良い転職先を見つけることは十分に可能です。

やりたいことは必ずしも入り口でなくて良いのだと、視野を広く持ち、肩の力を抜いて転職活動を行っていくようにしましょう。