中小企業の多くは家族経営だと言われています。
優秀な家族経営の会社もあれば、そうではない家族経営の会社もあります。
家族経営はアットホームで、和気あいあいと働きやすそうなイメージですが、そうではない事のほうが多いです。
悪い家族経営企業は、仕事を押し付けられたり、不当な評価をされ、ストレスばかりが増えていきます。
将来的に長く続かない可能性が高いため、早めの転職を考えるべきでしょう。
そこで今回は、「こんな家族経営の会社は辞めるべき」という家族経営企業の特徴をご紹介していきます。
目次
能力の高さや頑張りよりも気に入られるかどうか
家族経営の会社の大きなデメリットは、社員個人の能力の高さや頑張りよりも、一族に気に入られるかどうかで、出世に影響がでることです。
能力が高く周囲の社員たちから認められているような人でも、家族経営企業にいることでずっと平社員のまま、年収も低空飛行ということは本当によくあります。
一方、能力が高いわけではなくても、上に取り入るのがうまい場合には若くして役職をもらうということもあります。
ごますりも能力の一つと考えれば納得は行くのかもしれませんが、周囲からしてみれば「なぜあいつが?」ということで不満もつのります。
頑張れば認められるわけではないという理不尽さに、社員たちのモチベーションは下がっていくでしょう。
業績が悪化しても無能な一族が居座る
家族経営企業では業績が良いときは問題にならなくても、業績が悪化すると一気に問題がでてきます。
その一つに無能な一族の進退があります。
通常、業績が悪化して解雇整理などを行う際は、能力ややる気が低い社員から解雇していきますが、一族がそれに該当しても、一族を解雇することはできません。
正確には、できないのではなく、やらないということになるのですが、会社の危機になっても無能な一族が居座り、高い給料を得ているのは社員たちにとっては納得がいきません。
社員が一丸となって業績回復に取り組むべきときなのに、このタイミングで会社を見捨てる社員も多いです。
一族以外の意見が通りにくい
家族経営企業の特徴として、一族以外の意見が通りにくいということがあります。
現場でクライアントや消費者の意見をダイレクトに受ける貴重な声も無視し、自分たちが考えることだけが正しいと思い込んでいます。
さらに、自分たちと異なる意見を持ったという事実だけで冷遇することもあります。
ワンマン社長の場合も同じです。
自分と考え方が異なる人についてなぜそのような意見を持つのか、そしてそれは本当に間違っているのか?という疑問すら持ちません。
自分と違う、ただそれだけで排除しようとするのです。
このような企業で社員たちが伸び伸びと能力を発揮できるはずもありませんし、貴重な現場の意見を排除するため、いずれ会社の業績悪化につながることになります。
しかし、そうなっても、自分たちの責任ではなく、社員たちの頑張りが足りないからだと責任転嫁するのも特徴的です。
社員のモチベーションが上がりにくい
家族経営企業では、社長の息子や、社長の娘婿などがいますし、それは社員たちにも知らされています。
そうなると、一族に意見を言えなくなってしまったり、気を遣って働きにくくなったりもします。
また、頑張って出世しようと思う意欲が本来はある人でも、「頑張ったところで役員は一族で占められるのだから無駄。」という風にモチベーションが下がってしまいます。
長くいる社員ほど諦めモードになり、大人しく一族に従うけれど、余分な労力はかけたくないからと、密かにさぼるようになったりもします。
家族経営企業であっても、社員たちから尊敬されるような社長や一族の使い方をしていれば、社長たちのためにも頑張ろうとやる気になるものですが、残念ながらそのような企業は少ないです。
親は子供のことになると冷静な判断ができない
家族経営企業の社長の中には、一代で会社を築き上げ、経営手腕が高い人もいます。
本当に経営手腕が高い社長であれば、自分の息子であろうと一族であろうと、特別扱いはしません。
しかし、企業経営であるにも関わらず、親である感情を優先させてしまうと本当の意味で経営手腕が高いとは言えません。
本当に子供のことを考えるのであれば、しっかりと社会人経験を積ませたり、厳しい部署に敢えて入れたりします。
どこに行ってもやっていけるように育てる方が良いと、普通であれば思います。
しかし、親は子供のことになると常識的な考えや冷静な判断ができなくなるものです。
私が知っている例では、社長の息子である常務に他企業の役員との交流を周囲が勧めたところ、「あの子はそういうのは苦手な子だから…。」と言って社長が断ったケースがありました。
悪い見本の家族経営企業は変わらない
ここまでご紹介した内容に当てはまる家族経営企業は悪い企業の典型例です。
もちろん優秀な家族経営企業もあります。
しかしそれは今回ご紹介したような、社員が辞めたくなる要素をすべて排除し、明確な経営ビジョンを持ってきた企業に限ります。
そうであれば、家族経営であることのメリットを活かし、大きな業績を挙げることも可能でしょう。
悪い家族経営企業は、根本的に変わる可能性は相当低いです。
いくら社員たちが声をあげたとしても、その声が届く確率は少ないでしょう。
そこに労力を使うよりも、明確な経営ビジョンを持ち、社員の声にも耳を傾けて業績を挙げている優良企業への転職を考えてみる方がよほど建設的ではないでしょうか?
在籍中の転職活動が必須なので転職エージェントを利用しよう
家族経営企業に見切りをつけて転職をするにしても、勢いで辞めてしまってはいけません。
やはり在籍中に転職先を見つけて転職する必要があります。
在籍しながらの転職活動には時間的な余裕がないという場合でも、転職エージェントを利用すれば大丈夫です。
転職エージェントは平日の夜や土日も利用できますし、あらかじめ希望の条件やスキルなどを登録しておくことで、わざわざハローワークに出向いて求人検索をしなくても、適切な求人を紹介してくれます。
また、面接の日程調整や給与交渉なども応募者に代わって行ってくれるので、効率の良い転職活動が叶います。
転職エージェントは無料で利用できますから、ぜひ活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は、早めに辞めるべき家族経営企業の特徴をご紹介しました。
ご紹介したような家族経営企業に長くいても、明るい未来はないかもしれません。
自分の道を切り開くためにも、転職について前向きに考えていきましょう。