それなりに規模が大きい会社であれば、ある程度避けて通れない部署異動ですが、自分が希望していない部署への異動の辞令が出ると仕事自体やる気がなくなってしまいます。
同じ会社内とは言え、全く違う仕事をやることになり、人間関係も新しく築いていく必要があります。
なかなか受け入れることができずに悩むという人も多く、辞めたいと感じることもあります。
決して他人事ではない問題です。
では、希望しない部署への異動を命じられたらどうすれば良いのでしょうか?
今回は、希望しない部署異動で会社を辞めたいと感じたときの対処法をご紹介していきます。
目次
一つの部署にいるより将来的に出世の可能性があると考えてみる
専門性が高い仕事や特別な知識や技術が必要な仕事でない限り、入社してから同じ部署にい続けるということは仕事の経験値を上げていくことが難しいです。
ある程度一つの部署で経験を積んだら、異動を重ねていく方が結果的に仕事の幅が広がり、出世の可能性も広がります。
期待されている人ほど一つの部署に留まらず異動を打診されることがあります。
まずは異動は自分にとってプラスになることなのだと考えてみましょう。
将来的に出世したいと感じている場合は道が開けるチャンスだと言えます。
新しい仕事と人間関係を面白がってみよう
部署異動は仕事内容だけでなく、一緒に働く同僚たちも変わります。
営業所がいくつもあるような会社の異動であれば、職場そのものが変わったり、県外に異動など住む場所が変わることもあります。
人は最初から変化を受け入れることは難しいですが、住めば都と言われるように、慣れてしまえば心地よく感じることもあります。
新しい仕事と人間関係を築かなくてはいけない、という考えではなく「築くことができる」と考えてみてしょう。
仕事も人間関係も面白がってみることで不安な気持ちが和らぎます。
いつの間にか新しい仕事にやりがいを感じ、異動して良かったと思う時がくるかもしれません。
自分に何を期待しての異動か相手の立場に立って考えよう
部署異動の辞令には会社や上司からの期待が込められています。
これまで培ってきた経験や知識を、別の部署でも発揮して欲しいと考えての異動はよくあります。
新しい人材が部署に入ってくることで部署内が活性化され、職場の雰囲気や仕事の成果に影響を与えることを期待しています。
自分の強みが新しい部署でどんな風に活かすことができるのか、どんな貢献ができるのかを分析し、会社や上司の期待に応えるようにしましょう。
給与や待遇を変えずに新しいことを始められるまたとないチャンス
部署異動は仕事内容や人間関係が一新されるので、いわば同じ会社内での転職のようなものです。
しかし、会社規則は変わらず、社歴もリセットされない為、実際の転職のように給与形態や待遇が大きく変動することはありません。
転職につきものの給与や待遇変更によるリスクがないため、転職時のように不安を抱えることもありません。
部署異動は希望しない部署だったとしても、給与や待遇変更などのリスクを抱えずに新しいことを始められるまたとないチャンスとも言えます。
部署異動をチャンスと捉えるのかピンチと捉えるのかは自分次第です。
縮小部署へ異動?業績UPで見返そう
希望しない部署異動の中には、正当な評価を受けることができず、縮小部署への異動など左遷のようなケースもあります。
難しいことではありますが、何とか業績アップにつながるような工夫を考えてみましょう。
自身の異動によって部署の業績が上がるようなことがあれば、誰にも文句を言われない評価を受けることができるでしょう。
悔しいという想いは強烈なエネルギーがありますから、異動先で全力で仕事に取り組むと、思いもよらない結果につながることがあります。
左遷した上司を見返してやるつもりで頑張ってみよう、そんな風に思って仕事に取り組むことで、良い結果が生まれることがあります。
明らかなパワハラなら他の要因も加えて総合的に考える
部署異動は基本的に会社側に裁量権がある為、労働者側は拒むことはできません。
ただ、世の中には、気に入らない部下に嫌がらせをするなど、明らかにパワハラと考えられる不当な部署異動が存在します。
その場合は、大抵が部署異動だけでなく他にパワハラだと考えられる言動が伴っています。
これまで受けた嫌がらせやパワハラなどを記録しておくなどし、コンプライアンス部門や労働基準監督署など適切な窓口に相談するようにしましょう。
場合によっては不当な部署異動と認められることもあります。
嫌がらせやパワハラには、適切な対処と毅然とした対応が必要だと覚えておきましょう。
ここをタイミングと捉えて転職もアリ
部署異動は基本的には前向きに捉えて自分のステップアップにつなげていく考え方が必要です。
しかし、異動先の仕事が明らかに自分のやりたい仕事と違うと考えたり、職場が変わることによる不利益が予想されるのであれば、ここを転職のタイミングと捉えるのはアリです。
異動に向けて引継ぎや人員募集なども行ってきたはずですから、退職がスムーズにいきやすいです。
転職はタイミングが大切ですから、適切なタイミングだと思ったら転職に向けて動きだしていきましょう。
転職は転職エージェントを利用しよう
希望しない部署異動をきっかけとして転職を考えるのであれば、転職エージェントを利用しましょう。
異動を蹴るのであれば退職は免れず、退職までの期限があります。
ブランク期間をできる限り作らないためにも、早めに転職先を決める必要があります。
一人でやみくもに転職活動を行っていくよりも、転職エージェントというプロの力を借りることで、転職が成功しやすくなります。
具体的には、求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接時のアドバイスを受けたり、面接の日程調整や給与交渉などをしてくれます。
様々な転職ノウハウを提供してくれる転職エージェントは、無料で利用できますからぜひ活用してみてください。
部署異動をきっかけに転職も視野に
今回は、希望しない部署異動を受けたときの対処法をご紹介しました。
雇われの身であれば避けて通るのは難しい部署異動。
辞令があったときに「まさか自分が?」と思うのではなく、常にあるかもしれないと準備しておくことが必要です。
適切な対処法を知り、心構えを持っておくことでいざというときに慌てることがないはずです。
辞令をもらったらどうするべきか、しっかりと自己分析を行っておきましょう。