教育業界への転職を考えている人は、転職を成功させるために対策をしっかりと行っていきたいものです。

応募書類や面接でどのようなことを伝えれば良いのか、企業研究はどんな視点で行っていけば良いのかなど、転職活動全体を通じて知っておきたいことを押さえておきましょう。

今回は、教育業界への転職を成功させるためのコツをご紹介していきます。

こんな志望動機は心に響かない

志望動機は教育業界に限らず聞かれる質問ですが、教育業界を志望する人が言いがちな志望動機とうものがあります。

例えば「子供の可能性を広げたい」「子供の成長に関わりたい」は、教育業界に転職したい人にとってはもっともな志望動機と言えます。

ただ、これだけでは抽象的すぎて面接官の心に響きません。

このような漠然とした考えは教育業界の人は誰でも持っているのですから、具体的、個別的なエピソードを付け加えなければ説得力がないのです。

なぜそう思ったのか、どんな経験からそう考えるようになったのかなど、自身の経験に照らし合わせて考えるようにしましょう。

企業理念に沿った志望動機、自己PRであることが大切

具体的で言いたいことがわかりやすい志望動機や自己PRであったとしても、それが企業の方向性や求める人材像と異なっていては意味がありません。

企業理念やその企業で求められる資質をよく研究した上で、それに沿った志望動機や自己PRを行うようにしましょう。

例えば生徒数が多い予備校や学習塾の場合は、「生徒一人一人に合った学習方法を考えたい」という理念は必ずしも適しているとは言えません。

「個別指導塾の方が良いのでは?」と思われてしまう場合があります。

同業他社からの転職の場合は前職との違いを強調

同業他社からの転職は即戦力という意味で企業としても積極採用したいところですが、気になるのは退職理由です。

仕事の大変さや人間関係が理由で辞めた場合、同じような理由で辞められては困るためかなり詳細を聞かれる部分になります。

特に教育業界であれば、生徒や親たちとの人間関係はどこに行っても大変ですし、業界全体として残業などは多い傾向にあります。

ストレートに退職理由を伝えると「うちでもその理由で辞めるのでは?」と思われてしまうでしょう。

前職と転職希望先とではサービスの内容にどんな違いがあるのか、経営方針や企業理念のどんなところに共感できたのか、前職との違いを「御社にしかない強みに惹かれた」として強調するようにしましょう。

異業種からの転職でもその経験を活かすことが前提

異業界・異業種からの転職の場合でも、転職組である以上はこれまでの経験を活かすアピールが大切です。

生徒を指導するという行為そのものは行ってこなかったとしても、社会人経験で得たことを生徒に伝えたいという想いをアピールしましょう。

例えば営業として様々な経営者の方にあっているうちに、実際の社会で使える学力こそが大切だと痛感した経験がある人であれば、「営業で身につけたコミュニケーション能力を活かし、生きた学力の向上につながるような人間味のある指導を行っていきたいです。」などが考えられます。

教育業界のあり方は昔と大きく変わっている

業界や企業研究は内定を勝ち取るためにも必須ですが、ここ10年ぐらいで教育業界のあり方は大きく変わってきています。

黒板ではなくタブレットを取りいれたり、ノートを取りながら授業を聞くという昔ながらの方法を取らない企業や学校も増えてきています。

生徒や親たちの考え方も変わってきていますから、自分が学生時代に憧れた先生のやり方が同じように通用するとは限らないのです。

企業や学校もこれを十分承知していますから、様々なサービスや教え方を工夫しています。

それぞれ特性が異なるということですから、企業や学校ごとの研究がより大切になるというわけです。

将来性が高い企業や学校を知るには、進学校への合格者数などは必ずしもあてになりません。

企業HPだけでなく、生徒や親たちからの口コミや評判もしっかりとリサーチしておきましょう。

教育業界はブラック企業が多いとも言われる

教育業界はサービス残業が当たり前で休みも少なく、ブラック企業が多いと言われることがあります。

ただ、何をもってブラック企業と言うのかは人によっても異なるところです。

残業時間が多い、休みが少ないから必ずしもブラック企業になるわけではなく、やりがいを持てるのであれば楽しいと感じるという人もいます。

もし教育業界の安定性や社会的地位だけを求めて転職しようと考えるのであれば、長時間残業や休みの少なさに耐えられなくなるかもしれません。

自分が仕事にどんな価値観を持っているのか、これだけは譲れないという条件は何なのかについてしっかりと掘り下げて考えておくようにしましょう。

教育業界では、授業の質を高めるための予習や工夫が必要ですし、授業以外の事務作業や営業活動などもあります。

労働時間の長さや休みが少ないのはある程度覚悟が必要な業界です。

ワークライフバランスを重視し、毎日定時で帰って休みもしっかり取りたいという場合は、そもそも教育業界への転職自体が自分に合っているのか考えてみるべきかもしれません。

ただ、ノルマが異様に厳しくパワハラ体質の企業など評判が悪い企業というのも存在しています。

転職エージェントに聞いてみたり、転職口コミサイトを利用するなど、企業リサーチはしっかりと行っておくようにしましょう。

教育業界への転職は教育業界特化型エージェントがおすすめ

教育業界へ転職を考えている方は、特化型の転職エージェントを利用した転職活動がおすすめです。

Education careerやEduneなど教育業界に特化したエージェントであれば、詳しい業界事情を知れたり、企業側とパイプが太く採用に至りやすい、求人を比較検討しやすいというメリットがあります。

また、教育業界と言っても教師や講師だけでなく、事務や営業など様々な職種があります。

教える側ではなくサポートとして教育業界に携わりたいという方も、豊富な職種から探していくことができます。

教育業界特化型以外では、大手転職エージェントがおすすめです。

求人数が多く優良な求人を見つけやすい、担当のキャリアコンサルタントの質が高いなどのメリットがあります。

最後に

いかがでしたか?今回は、教育業界への転職を成功させるためのコツをご紹介しました。

不況の煽りを受けにくく安定性が高いと言われる教育業界ですが、転職はそう簡単ではありません。

成功させるためにはポイントを押さえ念入りな情報収集を行った上で対策していくことが必要になります。

そのことを理解し、戦略的な転職活動を行っていくようにしましょう。