履歴書の写真は、面接で実際に応募者に会うまでは、その人の印象そのものと言えるぐらい大切なものです。
写っていれば良いというものではありませんから、ぜひ写真にもこだわって好印象を与えるようにしましょう。
今回は、写真の撮り方や服装、髪形・メイクなど会ってみたいと思われる写真作りについてご紹介していきます。
目次
履歴書の写真をどこで撮るか
多少値は張りますが、仕上がりとサービスを考えると写真館などでプロに撮影してもらうのがおすすめです。
履歴書用の写真だと伝えれば撮影時に姿勢や髪型などアドバイスをくれますし、写りが良いものを教えてくれます。
また、髪や肌などが綺麗に見えるように加工もしてくれたりと色々なサービスが受けられます。
気になる値段は、枚数にもよりますが、安い場合は千円台から、高くても数千円で済む場合がほとんどです。
焼き増し用のデータをくれるお店もありますから、その場合は次回以降、安く焼き増すことができます。
どうしてもお金をかけたくないとう場合は、最低でも証明写真BOXで数百円のお金は払って撮るようにしましょう。
間違っても自撮り写真や友人に撮ってもらった遊びに行ったときの写真を貼ってはいけません。
髪形は清潔感と爽やかさを大切に
男女ともに写真に写るときの髪形は、清潔感と爽やかさを大切にしましょう。
眉毛と耳は見えていることが基本で、隠れていると暗い感じの印象を与えてしまいます。
前髪が長い場合は横に流す、ピンで留めるなどして眉毛が見えるように整えましょう。
また、ジャケットやシャツの襟もとに髪がかからないことも大切です。
男性は短くカットし、女性は肩につく長さであれば後ろで束ねるのが良いでしょう。
髪色は黒かダークブラウンが基本です。
白髪が多い場合は、よほど年配の方でない場合は、染めてある方が若々しい印象を与えることができます。
写るときの服装にも注意
写真を撮影するときは、上半身だけで構いませんから服装には気を付けたいものです。
男女別でポイントをご紹介します。
男性の服装
男性はスーツが基本で黒か紺、グレーののビジネススーツ着用です。
ワイシャツは白で、ボタンダウンなどのカジュアルなものは避けましょう。
ネクタイは個性が出せる部分ではありますが、派手すぎないものを選ぶようにしましょう。
爽やかな印象を与える水色や薄い黄色などもおすすめです。
柄は写真だとわかりにくいのですが、無地で濃い目の色だとべたっとした印象の写真に仕上がります。
多少立体感が出るようにシンプルなチェックやストライプ、小さめのドットなどを選ぶようにしましょう。
女性の服装
女性の場合も黒か紺、グレーなどのベーシックカラーのスーツが基本です。
インナーは胸元が開きすぎないシンプルなカットソーか、白シャツのボタンを一番上まで留めたものが良いでしょう。
アクセサリーはつけないようにしましょう。
面接の場合は社会人らしく、新卒のようなリクルートスーツとは差をつけた方が良いですが、写真の場合はリクルートスーツでも十分です。
襟の形がテーラードのもっともベーシックなタイプで、誰から見ても好印象なスタイルを心がけましょう。
好感度を上げる女性のメイクのポイント
写真に写るときもナチュラルメイクが基本です。
ただし、すっぴんはNGなので、ナチュラルに見えるけれどしっかりとメイクをすることを心がけましょう。
特に目元は少し濃い目を意識しましょう。
写真の場合、薄すぎるとぼんやりとした印象に見えてしまうことがあります。
ブラウン系のアイシャドウやアイライナーを使って、目元をきりっと引き締めるようにしましょう。
ただし、目の周りをぐるりと黒く囲ったり、不自然なつけまつげなどはNGです。
また、眉毛の色も注意が必要です。
最近は髪色に合わせて眉用マスカラで眉毛も薄い色にする人が多いですが、薄すぎると写真の光の影響で眉毛がほとんど見えず、怖い印象を与えてしまうことがあります。
自眉を活かした自然な眉メイクを心がけましょう。
表情、姿勢、背景も意識しよう
写真館であれば表情や姿勢についてもアドバイスがもらえるのですが、証明写真BOXを利用する場合には自分で意識しなくてはなりません。
免許証の写真ではありませんので、男性でも笑顔を意識しましょう。
歯は見せず口角を上げて微笑むと好印象です。
姿勢はしっかりと正すのですが、あごを上げると偉そうな印象ですので上がらないように気を付けます。
あごを引きすぎて上目遣いにならないように、正面に視線を向けるようにしましょう。
また、左右の肩の高さがそろっているかも意識してください。
背景の色は青か白、場合によっては薄いグレーでも良いでしょう。
最近は背景色が豊富に選べるものも増えてきているようですが、ベーシックな色を選ぶようにしましょう。
写真を履歴書に貼るときの注意事項
証明写真BOXで撮影するときは、自分で写真をカットすることが多いですが、切り方にも注意が必要です。
定規とカッターを使わずハサミで切っている人がたまにいるのですが、カットした線がガタガタしていて見るとすぐにわかります。
履歴書の写真一つ丁寧にできない人なのかなと思われますのでやめましょう。
また、履歴書に写真を貼る際には、写真の隅をそっと持って貼るように気を付けてください。
写真の表面を触ってあると、指紋がべたっとついているのが光の反射によって目立ちます。
写真を履歴書に貼って押さえるときは、指で直接押すのではなくティッシュを使うなどしてフィットさせるようにしましょう。
こんな写真はNG!転職組にもいるダメ写真例
社会人ともなれば最低限の写真の撮り方はわかっていると思いきや、意外にも驚くような写真を送ってくる人がいます。
写真で一発アウトにならないように、NG例を念のため確認しておきましょう。
例えば、最近はWeb上で応募書類を送るスタイルの企業も増えてきていますが、そのときにスマートフォンの自撮り写真を添付してくる人がいます。
また、アパレル系などを除いた一般企業への応募にもかかわらず、スーツを着用せず私服で写った写真も意外とあります。
中には黒い革ジャケットを着たハードな印象の写真や、チェックのシャツを着た写真などもありました。
写真より中身で勝負したいという気持ちの表れなのかもしれませんが、それはあくまでも書類選考を通過して面接にたどり着けたら言えることです。
人事担当者は多くの応募書類の中から実際に会いたいと思ってくれるのは、最低限の常識レベルは守った人であるということを覚えておきましょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、会ってみたいと思われる写真作りについてご紹介しました。
この写真大丈夫?と心配になったら、転職エージェントなどのプロに見てもらうのがおすすめです。
まず間違いないという写真の撮り方をアドバイスしてくれることでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。