看護助手は医療機関で患者さんの心の支えとなり、看護師のサポートをする仕事です。
地域社会への貢献度も高くやりがいのある仕事で、資格なしでもつけるため注目されている人も多いでしょう。
また、看護助手の活躍の場は、医療機関や福祉施設など様々なため、看護助手経験がある方で別の施設に転職したいという場合もあります。
今回は、そんな看護助手の転職を考える方のために履歴書・職務経歴書の書き方をご紹介していきます。
目次
コミュニケーションが得意そうな人と思われるように
医療関係であればどの職種にも言えることなのですが、看護助手の仕事についても、高いコミュニケーションスキルが求められます。
とはいえ、面接ではない応募書類の中で、コミュニケーションが得意そうな人だと思われるためにはどうしたら良いのでしょうか?
前職での接客・営業経験などがあれば、医療系の仕事でなくても大きなアピールポイントになるでしょう。
そういった職種経験がなければ、コミュニケーションスキルをイメージできる具体的なエピソードが必要です。
例えば、普段コミュニケーションを取る際にどんなことを心がけているのか、コミュニケーションを通じてうまくいったこと、周囲から感謝されたことなどです。
未経験の場合は活かせそうなスキルをアピール
看護助手は、看護師のサポートの他に患者さんの身の周りの世話などが主な仕事です。
介護施設などで経験があるとかなり有利になります。
自身の家族の介護経験でも良いでしょう。
他には、事務系であっても医療機関での勤務経験があると、医療機関内がどんな雰囲気かを知っているので、看護助手の仕事へもある程度理解があるという目安になります。
これらの勤務経験がない場合でも、具体的なエピソードなど、事前に用意しておきましょう。
人と接することが好き、誰かの役に立つことの喜びを感じたなど、看護助手としての適性があると判断してもらえるようにしましょう。
退職理由は気になる点なので注意して書こう
看護助手の仕事は長く続ける人はかなり高い年齢まで続けるし、続かない人は数か月で辞めてしまう人も多い「二極化」しやすい職種です。
前者の場合は、家庭の事情などで職場変更を余儀なくされたなど、ある程度納得できるものも多いのです。
後者の場合は人間関係や体力的なきつさなど、どこの医療機関に行ってもある理由で辞める人も多い傾向にあります。
このため前職の勤務年数が短い人の退職理由に関しては、人事担当者が気になるポイントになります。
人間関係や体力的なきつさを退職理由として書いても、また同じ理由で辞めてしまうと思われてしまうでしょう。
前職ではできないことが応募先ではできるという点を、退職理由とするようにしましょう。
<記載例>
「前職はベット数が多く幅広い業務に携わることができたのですが、時間をかけて患者さんと接することが難しい環境でした。
もっと一人一人の患者さんに寄り添った対応ができる医療機関の方が自分に向いていると感じたため退職しました。」
「家族や近しい人への対応に感動して」にはプラスα必要
看護助手の志望動機として、自身の家族や友人などが入院した際に、対応してくれた看護助手の姿に感動した経験を挙げる王道の志望動機があります。
これ自体は、看護助手を志した志望動機として決して悪いものではありません。
しかし、こういった志望動機はありきたりで、他の医療機関でも良いのではないかと思われてしまいます。
志望動機の入りとして使うのは良いでしょう。
更に、これに加えて応募先医療機関にしかない強みや魅力、自分がどういった看護助手を目指すから応募先を選んだのかという視点を付け加えるようにしましょう。
<記載例>
「貴院の、患者さんと家族が安心して治療に専念できるため精神面でのサポートに力を入れるという理念に魅力を感じたからです。
父が貴院に入院していた際に、父と家族を勇気づけてくれた看護助手の方の対応に感動しました。
ぜひ私もチームの一員として関わっていきたいと思い志望しました。」
履歴書は手書きがベスト
新卒採用のように大量の人員を募集する場合は、医療機関でもWeb応募を取り入れていることがあります。
ただ、中途採用で看護助手の場合は個別対応も多くなってきますから、郵送というケースが多い傾向にあります。
近年はパソコン入力の応募書類はOKとされています。
しかし、看護助手は患者さんを相手に心のこもった対応をする職種なので、履歴書だけは手書きで書くようにするのが良いでしょう。
看護師のように資格が必要な専門職ではないので、できるだけ人柄が伝わるように丁寧で見やすい字を心がけてください。
証明書の写真も清潔感プラス患者さんから見て優しそうと感じるように、笑顔が見える写真が良いでしょう。
体力があることをアピールしよう
看護助手の仕事はとにかく1日中動き回っています。
看護師であれば多少のデスクワークも入ってきますが、看護助手はデスクワークもほとんどないので、体を動かす仕事が好きな人に向いている仕事です。
ただ、やはり体力的にはハードになりやすいので、体力がある人ではないと続けることが難しいでしょう。
そのため応募書類でも体力があることをアピールできると、人事担当者も安心して面接に呼ぶことができます。
履歴書の趣味・特技欄にスポーツや体力作りの習慣を書くのもいいでしょう。
職務経歴書のアピール欄に「体を動かす仕事が好きで体力面にも自信があります」などと付け加えるようにして体力があると知ってもらうようにしましょう。
特に年齢が高めの人は体力的な不安が大きいので、体力作りとして自主的に何かやっているということを書いておくことをおすすめします。
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応募書類はプロに添削してもらうのが一番
看護助手は患者対応が多い仕事なので、面接が重視されます。
しかし、給与や待遇など条件の良い総合病院や将来性の高い福祉施設などでは、応募者が多く書類選考でふるいにかけられる可能性は十分にあります。
そのため、人事担当者がぜひ会ってみたいと思うような魅力的な応募書類を作成する必要があるのです。
応募書類は自分で作成した後第三者の視点が入ると、より客観的な改善点が見つかります。
第三者としては転職支援のプロである転職エージェントであれば的確なアドバイスをもらえます。
転職エージェントに登録すると、書類の添削サービスが受けられますのでぜひ利用してみてください。
その他にも求人紹介から面接対策まで転職活動を全面的にバックアップしてくれます。
転職エージェントを利用して、有利な応募書類を作成しよう
今回は、看護助手として転職を成功させるための応募書類の書き方をご紹介しました。
資格が不要の職種だからこそ、人柄や熱意が伝わる応募書類を作成することが大切になります。
ぜひ参考にしてみてください。