朝起きたときに「また仕事…もう本当に行きたくない!」と感じた経験がある人は多いでしょう。
そんなときにどうするべきか対処法を知っておくだけでも今後の仕事生活に大きな違いがでてきます。
そこで今回は、本当に会社に行きたくないと感じたときにするべきことと、その感情が大きくなったときにどうすれば良いのかについてお話していきます。
何だか会社に行きたくないな…と思ったら
まずは「会社に行きたくない」の度合いが低めの場合にはどうすれば良いのかをお伝えしていきます。何となく行きたくない…ぐらいのレベルです。
とりあえずいつも通り身支度をする
とにかく体を動かして支度を進めましょう。
体は毎日のルーチンを覚えていますから、行きたくないという感情はとりあえずそのままにして、歯を磨く、服を着るなどいつも通りの動きをしましょう。
そうすることでいつのまにか「行きたくない」という感情を忘れることができます。
とりあえず出社だけしてみると決める
行きたくないと思ったら、まずは「出社だけ」しようと決めましょう。
「1度は出社すれば会社の人たちに寝坊したと思われない…。」ぐらいに思ってとにかく出社することを目標にするのです。
仕事の後の予定や食べたい物、旅行のことなどを考える
仕事を頑張ったとの「ご褒美」を決めておくことも有効です。
仕事後の予定や食べたい物などを決めておくことでその日を何とか乗り切ろうという方法です。
また、1日単位だけでなく週や月単位での楽しみも決めておきましょう。
週末まで出社できたらこれをして遊ぼう、来月まで会社を辞めずに済んだら旅行に行こうなどと少し後のことを決めておくことで日々の憂鬱を乗り切ることができます。
嫌々ながらも出社できたときの気の持ち方
では、何とか出社することができたけれどまだまだ憂鬱…。そんなときに覚えておいてほしい気の持ち方をお話します。
時間単位で目標を達成していく
出社ができたら次は「午前中だけいよう」とし、それも達成できたら「定時まではいよう」という風に短い時間で区切って「とにかくその時間までは会社にいる」という目標を立てるのです。
今日1日、今週1週間のことまで考えると会社に行くのが憂鬱になりますから、できるだけ短いスパンで見ることが大切です。
とにかく口角をあげてみる
気持ちを上げるのに意外と効果的なのは口角を上げるという方法です。
無理やり気持ちを高めようと思うようり、機械的に口角を上げてみることによって自然と気持ちが後から上がってきます。
全然笑えないと思ってもいいのです。とにかく口角を上げてみるのです。
淡々と「こなす」ことを心がける
あれこれ考えずに、とにかく目の前の仕事をこなすことを心がけましょう。
そこには何の気持ちもなくてもいいんです。ただひたすら手を動かす、それだけでいつのまにか仕事モードに気持ちが切り替わることがあります。
適当にやればいいと思ってみる
真面目で責任感のある人ほど、会社に行きたくないと思ったときに危険です。症状が悪化して病気になってしまうこともあるからです。
いつも真面目にやってきたという方は、普段の力の6割程度の力で仕事をすることを心がけましょう。あとの4割は手を抜いてもいいんです。
それぐらいで、周りからは「ちょうどいい」真面目さに見えるものです。手を抜いているようには見えません。
信頼できる人に愚痴を言ってみる
愚痴は絶対に言ってはいけないという人もいますが、信頼できる人に限っては愚痴は言っても良いのです。
心の中に溜めこんでいたものが吐き出されすっきりします。ただし、言う相手は慎重に選びましょう。
誰とも話たくないと思ったら一人でランチを食べてみる
人付き合いに疲れたなと思ったら無理に誰かと一緒にいる必要はありません。社会人ですし、大人なのです。
休憩時間はプライベートな時間なのですから、誰かと一緒にいる必要はありません。気が向いたら人と話をしてみよう、ぐらいで大丈夫なのです。
人付き合いを大切にしなければいけないという思い込みを一度捨ててみましょう。
どうして会社に行きたくないのか、考えて書き出してみる
人間関係が嫌なのか、抱えている仕事のボリュームがあるからなのか、なぜ会社に行きたくないのかを明確にしましょう。
それには紙に書き出してみるということが重要です。書き出すことで客観的に冷静になれます。
根本的な理由がわかれば、それは解決できる問題かもしれません。
例えば人間関係に問題があるのであれば部署異動を打診してみることによって解決するかもしれません。
仕事の責任が重いのであれば上司に相談することによってサポートする人を配置してくれるかもしれませんし、会社そのものに不満があるのであれば転職をするという方法だってあります。
原因がわからないまま会社に行きたくないと思い続けても、その気持ちはずっと続いてしまいます。
その気持ちがずっと続くようなら危険かも。こんな症状はないですか?
何とか1日を乗り切ることができたけれど、まだ気が落ち込んでいるという場合は少し注意が必要です。その落ち込み、うつ病のサインかもしれません。チェックしてみましょう。
- 寝ても気持ちがすっきりしない
- 夜なかなか寝付けない
- 異様に体調が悪いと感じる
- 会社に行くのが怖いと思う
- 人前で震える、何もしてないのに涙がでる
- 最近急にミスが増えた
- 死んだ方が楽かもと思う
このような症状が現れる、症状が続くという場合は体からの明確なサインです。放っておくとうつ病などのメンタルの病気になってしまいます。体調不良を感じたら、まずは受診をしてみましょう。
その上でウィルスなどの明確な理由が見つからない場合はストレスが考えられます。心療内科やカウンセリングに相談してみましょう。
心療内科やカウンセリングはハードルが高いという方は、信頼できる人に相談してみることが必要です。人に迷惑をかけたくないからと自分一人で抱え込んでしまうと、症状が悪化してなかなか治りにくくなってしまいます。
うつ病だと診断されたら
もしうつ病だと診断されたらするべきことを覚えておきましょう。
とにかく休む
とにかく体も心も休めることが最優先です。自分に一番必要なのは休むことなのだと、体が教えてくれたのだと思いましょう。
ひたすら好きなことだけをやってみる
休んでいる間は仕事のことは一切考えず自分の好きなことをひたすらやりましょう。漫画を読む、音楽を聴く、好きな物を食べる、どんな小さなことでもいいのです。
傷病手当金の請求をする
健康保険の傷病手当金は要件を満たせば1年6ヶ月を限度に受給できます。医師の診断書があれば請求可能ですから生活に不安を感じて別のストレスを抱えないためにも請求しましょう。
お金のことが心配で余計不安になるのなら簡単な作業の副業をやってみる
休職中のお金のことが不安ならアンケートなどの簡単な副業をやってみるのも手です。たった数十円でもお金が入ってくるだけで安心感がでます。
辞めてもいい
傷病手当金は例え退職することになってしまっても一定の条件を満たせば、1年6ヶ月を限度に退職後も引き続き受給できます。本当に辛いのなら辞めてもいいのです。
ありのままの自分を認めてあげよう
会社に行きたくないと思ってもほんの少しの工夫で楽になれることが多いです。症状が悪化する前に対策を立てておくよう心がけましょう。
一番大切なのは、会社に行きたくないと思う自分を責めないことです。誰にでも起こる感情ですし体からのサインかもしれません。
ありのままの自分でいいのですから、自分を責めずに受け止めてあげてください。