在籍中に転職活動の時間がとれない、人間関係が辛すぎて今すぐ辞めたいなどの理由で、退職してから転職活動をする人も多くいます。
その場合にネックになるのは「失業期間中に無収入になること」です。
退職後の転職活動はやむを得ないとしても、失業期間中の生活はどうするのかについては考えておかなくてはなりません。
大切なポイントは計画性があるのかということです。
計画を立てて生活がなんとかなる算段がつくのであれば、時間的な余裕がある退職後の転職活動はメリットも大きいというものです。
そこで今回は、辞めてから転職活動を始める人が、失業中の生活を担保するために計画しておきたい点をご紹介していきます。
目次
計画だけは先に立てておくべき
今の仕事が忙し過ぎて辞めるまでは転職のことは考えられないという人でも、具体的な転職活動ではなく、転職活動中の生活のことだけは計画しておくべきです。
計画を立てた段階で生活の見通しが立たなければまだ退職しないということもできますし、辞めてから生活をどうするのか考えて愕然とするよりも精神衛生上よいからです。
お金のことだけは現実的にどうしようもならないことがありますから、特に計画性が大切になります。
ボーナスをもらってから退職すること
今の会社に不満があって今すぐにでも辞めたいと感じている場合でも、せめてボーナスをもらってから退職することをおすすめします。
ボーナスがあれば給与と別に1~2ヶ月程度の生活費を賄うことができますから、その間に内定をもらう可能性も出てきます。
ボーナスをもらってから退職するには、会社の賞与規則を確認することが必要です。
いつまで在籍していればボーナスが支給されるのか、退職者に対して不支給になるなど別規定は設けられていないかなど詳細まで確認しましょう。
総務課など賞与計算を担当している部署に問い合わせをすればきちんと答えてくれるはずです。
実家への引っ越しも考えておくこと
転職活動の期間が長引いた場合に備えて、実家へ一時的に居させてもらうことが可能かどうか検討しておきましょう。
一人暮らしの場合にもっとも負担になるのが住居費なので、その負担が軽減されるのは経済的に大きなメリットです。
今さら親を頼るのは気が引けるかもしれませんが、退職してから転職活動をすることを選ぶのであればそこは割り切るべきです。
実際に引っ越しをするかは別にして、「最悪の場合は実家に居させてもらおう。」と保険をかけておくことで精神的に少し楽になります。
退職後の転職活動では、精神的な焦りが仇となって応募先を妥協したり、内定がでたところにとりあえず転職するなどして失敗しがちです。
妥協して転職して再度辞めたくなるぐらいなら、一時的に親を頼ってでも納得できる転職先を選ぶことが、長い目で見るとメリットが大きいことです。
最低半年分の生活費を貯めておくこと
退職してからの転職活動を安易に考えている人の中には、雇用保険からもらえるいわゆる失業手当をあてにする人が大勢います。
しかし失業手当は今までの収入の全額をまかなうものではありませんし、もらえる期間も決まっています。
さらに自己都合退社であれば、退職してから実際に手当をもらい始めるまでの間は手続き期間も含めると4ヶ月近くになってしまいます。
生活の補助にはなりますが、メインの収入とするには厳しいものがあると思っておきましょう。
転職活動を始めてから内定をもらえるまでの期間は、大体平均して2~3ヶ月程度、順調にいかないと6ヶ月ぐらいかかる人もいます。
このことを考えると最低でも半年分程度の生活費は貯金しておかないと収入面の不安が大きいというものです。
もちろん半年で内定をもらえない場合はさらに無収入期間が続きますから、貯金はやはり多い方が安心です。
今の生活水準を早めに下げておくこと
無職になると一気に生活が厳しくなりますが、人はそう簡単には生活水準を下げられないものです。
無収入になってから生活水準を下げるのではなく、今のうちから節約を心がけて無駄な出費を抑えるようにしましょう。
退職直後は今の会社から解放されたうれしさでいっぱいになり、旅行に行こうとか今まで会えなかった人と飲みに行こうとか、お金を使うことに目が行きがちです。
しかしそれは収入に余裕がある人の話です。
失業期間が長引いたときに生活できなくなる恐れがあるのであれば、生活水準は下げておく覚悟が必要です。
転職が無事に決まってから休みの日を使って遊びに行けば良いのです。
絶対に半年以内に内定をもらうと強い意志をもっておくこと
退職してからの転職活動では、最初のうちは「早めに内定をもらわないと後で生活が厳しくなる!」と意気込んで熱心に転職活動を行う人は多いものです。
しかしその意気込みは長続きさせるのは意外と難しいものです。
なかなか内定は出ず、失業手当をもらい始めるようになると焦りを通り越して諦めに似た気持ちになり、ズルズルとアルバイトを始めてしまってフリーター生活突入…なんてことにもなってしまいます。
「絶対に半年以内には正社員で転職するんだ!」という強い気持ちをキープできるかどうかで納得のいく転職が叶います。
できるだけ早めに内定をもらえる方法を探しておく
知り合いのツテなど、退職後の転職にあてがあるような人ならまだ良いのですが、何のあてもなく転職活動を始める人の方が多いでしょう。
その場合は、できるだけ短期間で内定をもらえる方法で転職活動をするということを決めておきます。
転職活動そのものは退職後に行うにしても、具体的にどの方法で行うのかは考えておきましょう。
早めに内定をもらえる方法としては、転職エージェントを利用した転職活動があります。
短期間の転職が叶う理由としては、あらかじめ登録した内容で求人紹介を受けられるため求人探しの手間が省ける、プロによるアドバイスやサポートが受けられるため内定確率アップにつながる、といったことがあります。
すべてのサポートを無料で受けることができるため、退職して収入がないという人でも安心して利用できるのも良い点です。
最後に
いかがでしたか?今回は、退職後に転職活動を行う人が、失業中の生活を担保するために計画しておきたいことをご紹介しました。
退職してから転職活動をする場合は時間的な余裕があるなどメリットもあります。
ただし生活は不安定になりますので、その点だけは事前に計画を立てることが大切です。
ぜひ参考にしてみてください。