タバコを吸う人にとっては、喫煙場所が減り、生きづらい世の中になったと言われることがあります。
しかし、逆にタバコを吸わない人にとっては非常に不快に感じる場面がまだまだあるのが現状です。タバコを吸う人は、仕事でタバコを吸うことはメリットがあるという主張をすることがありますが、本当にそうなのでしょうか?
そこで今回は、仕事におけるタバコを吸うメリットやデメリット、タバコが仕事に与える影響などについてお話していきます。
目次
タバコを吸うことの仕事上におけるメリットとは?
喫煙は百害あって一利なしとも言われますが、本当に良いところはないのでしょうか?特に仕事においてはプラスに働くこともあります。
タバコは良い人間関係を構築する?
禁煙が当たり前になり喫煙場所も減っている中でもまだまだ愛煙家の方は多くいます。仕事中の気分転換時や仕事終わりになると、喫煙場所に多くの人たちが集まってタバコを吸う姿を目にします。
そこでは普段なかなか話すことのない人や先輩や上司とも雑談をしやすい雰囲気があったりと、仕事で必要な親交を深めるのに一役買ってくれる場所でもあります。
喫煙所は他部署との交流を深める場所
喫煙所には普段なかなか会うことのない他部署の人とも会う機会があり、それが元になって他部署の仕事を知ったり仕事上の依頼につながったりと、他部署の人との交流を深める場所でもあります。
このように、喫煙所での交流は仕事上で人脈を広げるなど有利に働くこともあります。
ただし、それは別に喫煙所でなくても構築できるものでもありますし、単に喫煙者が喫煙を正当化したいための口実に過ぎないとも言えます。。喫煙所で誰とも交流を持てないようになったら禁煙するかと聞かれたら、ほとんどの喫煙者がNOと答えるでしょう。
タバコを吸う人たちが全く気付いていないこと
世の中では喫煙は好ましくないという風潮になっていますが、非喫煙者が感じている本当のところは喫煙者にはまだまだ届いていないのではないでしょうか。ここからは、喫煙者が全く気付いていない、タバコを吸うことのデメリットについてお話していきます。
想像以上に臭いは周囲に迷惑をかけている
吸っている本人たちは分からないかもしれませんが、タバコを吸った後の臭いはかなりわかりやすいものであると心得ましょう。
「またその話か…家族や友人から口うるさく言われているからわかっているよ。」と思うかもしれませんが、恐らく分かっていない人も多いです。
タバコの臭いがどれほど周囲を不快にさせているかというと、タバコの臭いで吐き気を催す人がいたり、中には職場の人のタバコの臭いが辛すぎて転職したいと思う人までいるのです。
喫煙することそのものは自由なのですが、一番の問題は、喫煙することよりも、これらの周囲の人の気持ちを理解しようとせず、「あーあ、また言われちゃったよ」とさほど大きな問題だと捉えないことにあります。
喫煙は何も法違反ではなく本人の責任において吸うのは一向に構いません。しかし、タバコが原因の口臭をなくすために喫煙後はハミガキをする、ガムを食べる、せめて仕事が終わるまではタバコを吸わないなど可能な限りの努力はするというのが、社会人として最低限必要な配慮ではないでしょうか。
接客業で臭いは厳禁
職場の人に不快感を与えるだけでも問題ですが、接客業を生業としている人が客に不快感を与えることはサービスの質を落とす大問題です。
転職先に接客業を考えているのであれば、まずは禁煙するということがプロとして仕事に取り組むためには必要かもしれません。
席を離れる時間が多すぎる
よく議論される問題ですが、喫煙者が業務中に席を離れタバコを吸う時間があるのに、全く席を離れない非喫煙者と同じ給料を出すのは、実際の労働時間が異なるのだから不公平だと言われます。
確かに20分も30分も席を離れ、タバコを何本も吸いながら雑談に夢中になるようであれば問題ですが、5分程度喫煙時間を取り、気分転換して作業効率を高めるということは間違ってはいないでしょう。
問題は、それをきちんと実行している人が少なすぎるということです。これを実行できる人は仕事もきちんとできる時間の上手な使い方をする人です。喫煙者はそのような見本となる吸い方を意識するべきです。
会社の目立つ場所で吸うと近隣住民からの評判が下がる
喫煙所が建物内の目立たない場所にあるという企業ばかりではありません。会社の建物外の駐輪場横など、社外の人の目に触れる場所に喫煙所が設置されていることが多くあります。
そこは喫煙者たちの休憩場所でもあり情報収集場所でもあるかもしれませんが、その様子は近隣住民からは丸見えで決して良い印象を与えるものではありません。
企業イメージの低下につながる可能性があるということを頭に入れておくことが必要です。そうすればおのずと、どのような喫煙マナーをするべきかが見えてくるはずです。
今後タバコが仕事に与える影響とは?
タバコを吸うことによって今後の仕事にどのような影響が考えられるのでしょうか。
非喫煙者上司からは相手にされなくなる?
上司が喫煙者の場合、喫煙場所で上司とコミュニケーションを取れることもあるかもしれません。しかし、最近は40代ぐらいの男性上司は非喫煙者の割合がかなり増えたようです。
喫煙が当たり前だった時代の上司が定年を迎え、上司も喫煙者というケースは減っているのかもしれません。
そうなると、喫煙者たちの唯一のアピールポイントであった喫煙場でのコミュニケーションも、そう取れないという時代になっているのではないでしょうか。
喫煙者お断り企業が増えてくる?
最近は喫煙者を採用しない方針を打ち出す企業もあります。賛否両論ありますが、法的には違反ではないようです。
これは極端な例ではありますが、なぜそのような方針に至ったのか喫煙者の人たちは考えてみることも必要なのかもしれません。体に悪いということ以外に、周囲の気持ちを考えない一部の喫煙者のマナーの悪さがそうさせたのかもしれません。
転職を本気で考えているのであれば、喫煙者お断り企業の存在がある他、上司や採用担当者が喫煙を嫌う場合も多くあるということも覚えておきましょう。
それだけで不採用になることはないかもしれませんが、決して良い印象を与えることはないです。健康のためにも禁煙しようかなと日ごろ感じていたという方は、転職を機に禁煙を検討してみてはいかがでしょうか。
最後に:転職したいなら禁煙するのも手
いかがでしたか?今回は、タバコが仕事に与える影響や喫煙者が気付いていないことなどについてお話してきました。
喫煙は自由ですが、言えるのは転職にマイナスになることはあっても、プラスになることはないということです。
長く働き続けるためには健康に気を遣うことも必要です。禁煙も一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。周囲への気遣いの大切さなど今までにない発見があることでしょう。