セクハラという言葉が社会的問題として定着した世の中ですが、いまだにセクハラに悩み辛い思いをしているという方は大勢います。

そして、男女問わずセクハラが原因で転職を考える人はいます。

そこで今回は、職場でのセクハラに悩んだらするべきことと、転職を考えた場合の転職活動の方法などについてお話していきます。

セクハラで悩んだらするべきこと

セクハラで悩んだら具体的にするべき対処方法についてご紹介していきます。

外部の公的機関へ相談する

法的対処が必要な場合などは労働専門の弁護士などに頼むのも手なのですが、費用がかかりますからまずは公的機関を利用するようにしましょう。

例えば労働局や労働基準監督署などに連絡をしてみると無料の相談窓口を案内してくれます。そこで専門の相談員からアドバイスを受けると良いでしょう。

内部の相談窓口へ相談する

会社によっては社内に匿名の相談窓口が設けられていたり、労働組合がある場合もあります。そのような窓口では匿名性は守られますから相談してみるのも手です。

上司に相談する

噂話の対象になりやすい一般社員に相談するのではなく、信頼できるリーダーや上司に相談するようにしましょう。

特に女性の場合は考えがまとまらず感情が高ぶってしまうことも考えられますので、事前に紙に具体的に受けた行動の内容や、どのように感じて辛かったのかなどをまとめておくと良いです。

セクハラをしている相手に何を望むのかも自分の中でしっかりと整理しておくようにしましょう。

セクハラの相手がクライアントの場合も同様に、上司に状況をしっかりと説明しましょう。

その場合には担当を変えてくれるなど具体的措置を取ってもらえることがあり、それだけでセクハラの問題から解放される場合があります。

セクハラしている本人が気づいていないこともある

セクハラがこれだけ世間で騒がれているのにセクハラをするということは、本人に自覚がないというケースも考えられます。

もちろんそれはいけないことなのですが、本当は悪い人ではないという場合は伝えてあげるのも優しさかもしれません。

この場合も具体的にどんな行動が傷ついたのか、どれだけ辛いのかということを整理してから伝えると良いでしょう。相手を責めたり冒涜するような言い方は避けて周囲に気づかれないように工夫しましょう。

ただし、状況によっては難しいことも考えられますので、無理のない範囲で検討してみてはいかがでしょうか。

セクハラで悩んだときに思い出してほしいこと

セクハラを受けて悩んだときには自分を責める前に思い出してほしいことがあります。

あなたが悪いわけではない

真面目で頑張りやな人であるほどセクハラをされる自分に原因があると思いがちです。しかしセクハラを受けたくて受ける人などいないのですからあなたが悪いわけではありません。

セクハラをした人に思いやりの気持ちが欠如していることはもちろん、会社としてもセクハラが起きないような環境を整えたり、起きたときに対策を講じる義務があるのです。

自分を責めて思い悩んだりストレスを感じる必要はないことを覚えておきましょう。

相談する相手はいくらでもいる

前述したようにセクハラで悩んだときには内部にも外部にも相談できる場所はあります。

例え職場や身近に相談に乗ってもらえるような人がいなくても、労働局などの公的機関や自治会の施設で女性のための無料相談を設けているところもあります。

今はネットなどでも情報収集できる時代ですから、相談できる場所が見つかるはずです。諦めて一人で抱え込むのは絶対にやめて相談するようにしましょう。

本当に仕事が辛いなら転職するのも手

周囲に相談したり、いろいろと対策を講じてもだめだった場合、法的対処が必要な場合には専門家に任せるのが一番です。

また、そんな職場に辟易して仕事自体が嫌になってしまったという場合は転職を考えてみるのも手です。

セクハラによるトラブルで噂になってしまったり働きづらい環境になってしまう、周囲がわかっていて助けてくれなかったという場合には、職場自体に問題があることも考えられるからです。

そんな職場とはさっさとおさらばして自分の道を歩き出すのも建設的なことかもしれません。

今は1つの職場に定年まで働き続けるのが絶対という時代ではありませんし、転職して活躍の場を広げたという方は大勢いますから前向きに転職を検討してみましょう。

セクハラで退職したときの転職活動の方法

セクハラで退職し転職活動をするときの具体的な方法についてお話していきます。

あくまでも自分がやりたい仕事を探す

セクハラが原因でで転職する場合でも、基本的な仕事の探し方は他の理由で辞めるときと変わりません。

自分がどんな仕事をしたいのか、自分が仕事で譲れないポイントはどこなのかを加味した上で、自身の適性や能力にあった仕事を探すようにしましょう。

セクハラで突然退職が決まり具体的にやりたい仕事が思い浮かばないという方は、転職エージェントが主催する転職フェアや、合同説明会などのイベントに参加してみるのも良いです。

今まで思いつかなかったような業界や働いてみたいと思える企業の出会いがあるかもしれません。

転職イベントに力を入れている転職エージェントとしてはDODAがお勧めです。キャリアコンサルタントが熱心にサポートしてくれるので、どんな仕事が合うかや、面接時のアピールポイントなど相談に乗ってくれることでしょう。

また、キャリアコンサルタントは転職希望先の内情などの情報も持っていることがありますから聞いてみると良いでしょう。

セクハラで退職したことはあえて言う必要はない

セクハラが原因で転職する場合に面接などでそのことを積極的に言う必要はありません。セクハラされたときの状況をそのとき会っただけの面接官に理解してもらうのは難しいからです。

あなたが悪くないことであっても、ちょっとしたことでセクハラだと騒ぎ立てる人材だと誤解される可能性もありますので慎重になりましょう。

面接という短い時間ですべてを理解してもらうのは最初から難しいことなのだと割り切ることも大切です。

ただし、前職を辞めた理由を聞かれることはありますからそれに関しては当たり障りのない内容を用意しておくと良いですね。

辞めたくて辞めたというよりは、他にやりたい仕事や次の会社で働きたいと思う積極的で前向きな理由があることをアピールした方が良いです。

最後に

いかがでしたか？

今回は、職場でのセクハラで悩んだ場合にするべきことやセクハラが原因で転職する場合の方法などについてご紹介しました。

セクハラは辛い経験かもしれませんが、できる対処は徹底的に行い、場合によっては前向きに転職を考えることで本当にやりがいのある仕事に巡り合えることもあります。

まずは一人で悩みを抱え込まず、相談という最初の一歩を踏み出すことから始めましょう。