従業員を大切にし働きやすい環境を提供するホワイト企業。
ホワイト企業への転職を成功させるためには、ホワイト企業かどうかをしっかりと見極める術を身につけることが必要です。
そこで今回は、ホワイト企業の特徴とホワイト企業への転職を成功させるためのポイントをご紹介していきます。
目次
こんな会社はホワイト企業の可能性が高い!その特徴とは
ホワイト企業とは、労働環境が良く、従業員が働きやすいと感じている企業のことです。
では、ホワイト企業にはどんな特徴があるのかについて見ていきましょう。
離職率が低い
ホワイト企業を見分ける上で一番頼りになるのは、実際に働いている人たちがどう思っているかどうかです。
それがデータとして表れているのが離職率や定着率などです。
近年では、離職率をHP上でアップしている企業も増えましたが、見せかけの離職率である可能性も否定できません。
HPだけでなく、様々な情報源から離職率を判断すると良いでしょう。
口コミサイトや転職エージェントからの情報、ハローワークや求人誌で頻繁に掲載がないかなど総合的に判断することが必要です。
ノルマがない
営業職などでノルマがあるという場合には、達成できなかった場合にきつく言われたり、給料に影響が出てくることが考えられますから注意が必要です。
厳しいノルマがあれば社内の雰囲気もピリピリしていて働きづらいですし、周りもライバルという点からも助けや協力を求めることは難しいでしょう。
ホワイト企業では、ノルマという単純な方法ではなく、チームとして一丸になって取り組めることや、個人個人の能力をどのように活かすかなどの様々な工夫を行っていることが多いです。
目標達成のために会社として決めていることなどがないか、面接などで聞いてみるのも良いでしょう。
求人内容が明確で詳細まで記載がある
求人内容を見たときに、裁量労働制やフレックスタイム制などの比較的自由度が高いように感じる場合は少し注意が必要です。
それらの制度を採用していると言っても、実際にはどのようなものなのか但し書きがない場合には、見た目の言葉の威力を使って応募者を募り、サービス残業をさせている可能性があります。
また、給料についての記載も同様で、「〇〇万円以上可能!」などのような見た目が華やかな期待を持たせるような表現はしません。
それはあくまでもベテランや最も稼いでいる人たちの給料であって、ほとんどの人たちには該当しない給料であるからです。
ホワイト企業は「相手に誤解を招く表現」に気を遣い、入社後のギャップを埋めることに気を配ります。
求人内容が分かりやすく明確な上に、詳細まで記載があって、納得した上で応募してきてほしいと考えているのです。
応募の門戸が狭い
未経験者可能や学歴不問などの条件を設けることによって応募の門戸を広げるのは、優秀な人材を確保するために必要なことですが、残念ながらこのような会社の多くはブラック企業である可能性を秘めています。
なぜなら企業側が求める像が明確でなく、とにかく応募者を増やすことによって、人材を使い捨てする方針が見え隠れしているからです。
逆に門戸が狭く条件が多い場合には、条件が良く働きやすい環境であることが多いです。
応募基準を満たせないこともあっては意味がないと思うかもしれませんが、あくまでも「このレベルの能力や適性は備えていてほしい」という基準でもあるので、応募基準未達であっても、やる気があれば応募してみることをおすすめします。
基準が未達にもかかわらず応募してくる人の数はそれほど多くないですし、それでも入社したいというやる気が伝わって採用される可能性もあります。
残業に関する経営陣の考え方が明確である
残業に関する経営陣の考え方次第では、ワークライフバランスを保ちながら自己の力を十分に発揮できる働きやすい職場であるかどうかを判断できます。
残業削減のための取り組みを行っている、残業の計算方法が明確であるなど、残業というものを曖昧にしない姿勢が見られれば、長時間労働やサービス残業の危険性が低くなります。
ちなみに、求人欄に記載されている平均残業時間は宛てになりません。
実際に働く部署ではなく全部署を合わせての残業時間の平均であったり、一番少ない人たちの時間が記載されているだけの場合も多くあります。
自分が実際に働く部署での最大の残業時間を確認しておくのが得策です。
コンプライアンス部門が独立してある
長時間労働や職場でのパワハラなど、法律に関わることについての相談窓口がしっかり設けられている企業は、コンプライアンスに関しての重要性を理解しており、従業員の満足度が高い傾向にあります。
ただし、相談窓口には外部の専門家などを置いていることが必要です。
社員で構成されたコンプライアンス部門では、経営に関するコンプライアンスを問うことができず経営陣にシャットダウンされる危険性がありますし、個人情報が社内に漏れる可能性も無視できません。
ホワイト企業への転職を成功させるためのポイント
ホワイト企業への転職を成功させるためにはどのようにしたら良いのでしょうか?
大企業にこだわらず中小企業にも目を向けること
条件の良い会社を選ぼうとすると、どうしても大企業に目が行きがちです。
確かに大企業であれば給料や福利厚生が充実していることも多いですが、逆に長時間労働やサービス残業が横行している可能性も否定できません。
近年でも、大企業での過労死や自殺などの事件が相次いでいます。
中小企業であっても、社員が働きやすい環境で生き生きと働いてい愛すべき企業は多くあります。
大企業がすべてという考えではなく、どんな風に働きたいのかに目を向けて転職活動を行っていくことが大切です。
自分が譲れない基準をしっかり持つこと
ホワイト企業やブラック企業と言いますが、実際にはこれは誰から見てもそうなのではなく、働いている本人がどう考えるのかによるものです。
例えば長時間労働があったとしても、やりがいを持って社員全員が楽しく働いているのであればホワイト企業と言えるのではないでしょうか?
つまり、ホワイト企業を見極めてホワイト企業に転職を成功させるには、自分が何を大切にしたいのかという、譲れない基準を明確にすることが必要なのです。
この基準がなければ、見かけの給料の良さや職種のイメージだけに惹かれて、転職してから大変な思いをしてしまう、まさにブラック企業の罠にはまってしまうことになるのです。
面接では聞きたいことをしっかり聞こう
転職活動の面接では、質問タイムを設けてくれることが多いです。
何かまずいことを言ってしまわないようにしようとか、とにかく面接だけを切り抜けたいから当たり障りのないことを聞こうという考えでは、企業と自分との相性が判断できず、入社してから苦労することになります。
面接は企業側からの試験だけではなく、自分側からもどんな企業かを判断するための場であると理解しましょう。
面接では臆せず自分の聞きたいことや疑問点をしっかりと伝えて解消に努めましょう。
転職エージェントや転職口コミサイトを利用しよう
今回ご紹介したようなホワイト企業の見極め方は、すべてが求人票に載っている内容というわけではありません。
転職エージェントや転職口コミサイトなどを利用して、様々な角度から調べるようにしましょう。
特に転職エージェントでは、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントから様々な情報を得ることができますし、自分が知りたいことを企業の採用担当に確認してもらうこともできます。
また、優良な転職エージェントであれば、いわゆるブラック企業の条件に当てはまらないかの企業審査も行っていますから、信頼度が高いと言えるでしょう。
登録は無料なので活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、ホワイト企業の特徴とホワイト企業への転職を成功させるためのポイントについてお伝えしてきました。
どんな企業で働くかどうかは、人生そのものを変えるだけの大きなことです。ぜひ参考にして、愛すべきホワイト企業への転職を成功させてください。