応募書類の書き方もばっちり、実績も十分で能力が高い、そんな人でも欠けていると落とされる要素、それが協調性です。

「あの人デキそうだけど協調性がなさそうだね…。」と面接官に後で言われてしまわないよう、面接の受け答えには十分に注意を払う必要があります。

今回は、協調性がなさそうと思われて面接で落とされる人の特徴をご紹介しますので、普段の言動や面接での経験を振り返って考えてみてください。

企業の多くが協調性を大切にする

芸能人やスポーツ選手、自営業など、個人の能力が光る職業と異なり、一般企業で働くということは協調性が求められることです。

一緒に働く同僚や先輩がいて、例え担当が違っても力を合わせることで企業は成長していくものだからです。

会社は、様々な年齢の人や性格的な特徴をもった異なる人たちの集まりですから、それらの人とも助け合い、譲り合って仕事をすることが必要なのです。

特に日本では採用面接で協調性があるかどうかを重視にする傾向にあります。

協調性がなければどれだけ能力が高くスキルがある人でも落とす、そんな風に考える面接官もいます。

協調性がないと思われる言動だけはしないようにしましょう。

面接で協調性がないと思われる人の特徴

協調性があるかどうかは、転職活動の面接の中から探ることができます。

面接でやっていた悪気のない言動が、協調性がなさそうな人物だと思われていることがありますので注意しましょう。

では、面接ではどんな人が協調性のない人物に思われてしまうのか、その特徴をご紹介していきます。

実績やスキル、資格などのアピールをする人

面接では実績やスキルの紹介、場合によっては資格についても聞かれることがあるでしょう。

これらをしっかりと伝えることは大切なのですが、自己アピールに終始してしまってはいけません。

言い方によっては「自慢したいだけ?」「普段も周囲の人に自己主張が強いタイプなのかな?」と思われてしまいます。

そもそも、面接はそれらの実績やスキルを転職先でどう活かすのかを伝える場であって、自慢する場ではありません。

アピールが強く鼻につくような感じの人が、転職後に周囲の人と協力体制を築けるかどうかに不安を持たれてしまうことでしょう。

こだわりが強過ぎる人

転職をキャリアアップのためと捉えるのは非常に良いことなのですが、給与や待遇などが前職に比べて大幅にアップしていないと納得できないなど、条件面でこだわりが強い人がいます。

生活や家族を養うことを考えると、ある程度のこだわりは必要ですが、それが自分の実力に見合ったものであるかは常に考えなくてはいけません。

強すぎるこだわりは企業からも敬遠され、「入社しても色々と要求が多い人なのかも。」と思われてしまいます。

こだわりが強い人は、自分の転職市場での現実的な価値を知る努力をしましょう。

各業界の年収相場を調べたり、転職エージェントや転職サイトなどが実施している年収診断なども一つの目安になります。

人の意見を否定する、揚げ足を取る人

協調性がある人は、異なる意見を持つ人がいても、頭ごなしに否定したり自分の意見だけを押し付けようとはしません。

人の意見を丸飲みにするということではなく、「なるほど、そういう意見もあるんですね。」と受け止める懐の広さがあるとも言えます。

こういう人の方が周囲と不要なトラブルもなく、良いところと悪いところも認め合った上で協力しながら目的を遂行していくことができます。

面接官が言った言葉を否定的に返すことが多い場合は協調性を疑われるだけでなく、自我が強過ぎる、柔軟な対応ができないなど、マイナスポイントが多くついてしまいます。

また、高学歴で優秀、そして神経質な人に多いのが、面接官の小さな言葉のミスに対して揚げ足を取る人です。

面接でそんなことをする人がいるのかと思うかもしれませんが、本人は悪気がないので気づいていないのです。

このような人は職場でなじめないという可能性を見越し、合格を見送られてしまうことがあります。

退職理由として前の会社の不満を伝える人

面接で前の会社を辞めた理由を聞かれることはよくありますが、前の会社の不満を伝える人も協調性がないと思われてしまいます。

実際には本人に非がない理由があったのかもしれませんが、それでも相手を一方的に批判することは言うべきではありません。

面接官は事実を知らない以上、「周囲とうまくやっていけないなど、この人にも問題があったのでは?」と思ってしまうこともあります。

退職理由については事前に準備できる質問ですから、聞かれてつい不満を漏らしてしまわないよう、答える内容を整えておきましょう。

協調性があるという伝え方ではなく具体例を挙げること

ここまで協調性がないと思われる人の特徴をご紹介しましたが、だからと言って協調性があることを自分から全面に押し出すのも少し違います。

面接では自分の長所や強みを聞かれることはよくありますが、そのときに「私は協調性があります。」と伝えるのは少し注意が必要です。

協調性という言葉は具体性に欠ける言葉で、自分では協調性があると思っても、人から見るとそうでもなかったりと、捉え方にも違いがあるものです。

協調性がありそうかどうかは、面接の中でのいくつかの質問や答え方などからも読み取れるものです。

今回ご紹介したようなことをやってしまっているという人は、いくら自分で協調性があると言っても説得力に欠けてしまいます。

もし協調性をアピールしたいのであれば、意見が合わない人たちとどんな方法、どんな考え方で折り合いをつけたのか、協調性があると考える根拠はどこにあるのかを、具体例を挙げて話すようにしましょう。

面接対策に悩みを抱えているなら転職エージェントを利用しよう

長所や強みのアピール方法が分からない、つい協調性など具体性に欠ける言葉を使ってしまうという人は、転職支援のプロである転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントでは、応募書類の添削や面接時の対応など実践的なアドバイスがもらえますから、転職活動に悩みを抱えがちな人こそ利用すべきです。

質の良いサービスを無料で利用できますからぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、協調性がなさそうと思われて面接で落とされる人の特徴をご紹介しました。

協調性があるかどうかは面接でもよく見られる要素になります。

面接だけでなく普段から、協調性がないと思われる言動をしていないか振り返ってみてください。