転職先を探していく上で、積極的に応募したいのは「良い会社」です。

応募する会社が良い会社ばかりであれば転職先もおのずと良い会社になるからです。そうは言っても良い会社を見つけるのが難しいですよね。

実は良い会社を見つけるにはあるポイントがあるんです。そこで今回は、良い会社を見極めるためのコツをお話していきます。

求人内容から見る良い会社

公開されている求人内容から良い会社を見極めるにはどうしたら良いのでしょうか。

求める人物像が明確

学歴不問、未経験者歓迎などのように応募者を限定しない求人はは一見すると「どんな人でも働ける、人を差別しない良い会社」のように感じます。

もちろん「教育体制が整っているからやる気のある人であれば誰でもきてほしい」などやる気を一番に求める方針でこのような書き方をする場合もあるでしょう。

しかし、逆に「とりあえず雇ってみてだめだったらポイすればいい」と自分勝手な考えや「人が集まらなくて困っているからとりあえず人を呼び込むために」応募者を限定していない場合もあるのです。

求める人物像が明確な企業は、「企業が求める像と実際に働く労働者との間にギャップが起きてしまうことは、双方にとって不幸である」と分かっている企業です。

求める人物像が明確でそれを求人票に載せてある会社は、事前にその不幸を防止しようとしている良い会社とも言えます。

募集内容が詳細に書かれている

募集内容は、応募者への情報提供です。応募者はその募集内容を見てわざわざ時間を割いて応募してくるわけですから、募集内容が詳細に書かれているということは、応募者への誠意とも言えます。

サービス残業がないかどうか

これは求人票だけではわからないことですが、面接時に確認したり転職エージェントに聞いてもらうなどして事前に確認しておきたいポイントです。

聞き方としては、「始業前に朝礼があるか」「終業後に掃除の時間などがあるか」などの方法が、サービス残業の有無を調べるのに効果的です。

もし就業時間外にほぼ強制的に参加しなければならない業務以外のことがある場合は、サービス残業に対する認識が甘い会社と言えます。

残業代がつかない、定時で帰りにくい雰囲気があるなど、実際に転職したときに不満につながる可能性が高いです。

口コミや評判などから見る良い会社

口コミや評判など実際に働いている人がどう感じたのかは、良い会社を見極める上で非常に参考になります。どんなところに注目すれば良いでしょうか。

社員の定着率が高い

人が離れない会社というのは、働きやすい、給与や待遇が良いなどのメリットが大きい会社です。

口コミや評判などから情報を得ることができなければ、転職エージェントに相談してみましょう。離職率、平均勤続年数などの情報を持っていることも多く、持っていなくても採用担当に聞いてくれることがあります。

過去のピンチをどう乗り切ったのか

業績悪化で会社が傾きかけた…そんなピンチのときにどう乗り切ったのかを知ることで会社の考え方が見えてきます。

例えばまず最初に整理解雇を行ったのか、それとも新商品の開発に力を入れてV字回復をしたのかなど。

過去に大量解雇を行った事実があるような会社であれば危険です。会社を守るために人件費をカットすることはときには必要かもしれませんが、それは最終手段であるべきです。

本当に良い会社はまず社員を守ろうとしますから、解雇を行うとしても様々な努力をした結果どうしようもないときだけです。ピンチのときにまず何を行ったのかの情報を集めましょう。

会社も解雇した事実などは隠したがりますから簡単には手に入らないかもしれません。しかし今はネットなどでも様々な情報が手に入る時代です。

会社の過去の業績や口コミ、転職エージェントからの情報など、あらゆる手段を使って集める努力はしたいものです。

会社で働いている人の対応や雰囲気から見る良い会社

会社は人で成り立っています。今現在働いている人がどんな人かを探ることで良い会社を見極めましょう。

電話や面接時の

対応

が丁寧
電話や面接をするときに対応してくれる人はいわば会社の代表として対応します。外部の人に対応するときに横柄な態度を取る人はそのことを認識していません。

例え会社の方が面接する立場であっても、今後応募者がお客になるということだって十分に考えられるのです。そこまで深く考えが及ばない人がいる会社は、果たして良い会社なのか疑問です。

電話や面接時の対応が丁寧な人が多い会社はやはり働いている人の能力も高く教育もきちんとされています。どうせならそのような会社で働きたいと思いませんか?

面接官の対応に心がこもっている

面接をしてくれる人が、笑顔だったり積極的に自社のことを語ってくれたりするのは、社員が会社の魅力を分かっている可能性が高いです。

また、面接官が応募者の良いところを褒めてくれたり、悪いところであっても「こうした方が良い」とアドバイスをくれることもあります。

それは応募者の今後のためを思ってのアドバイスですから、きちんと一人の人として向き合ってくれているという証拠です。

そのような面接官は、社内の人に対してもよく考えてくれる良い上司であることもあり、良い会社にはそのような人材がいるものです。

社内の雰囲気が良い

面接のときに会社を訪問するのは、会社の雰囲気をつかむ絶好のチャンスです。面接までの待ち時間や、面接が終わった後に社内の雰囲気をできるだけ感じておきましょう。

時間に追われるようなピリピリしたムードなのか、それともコミュニケーションを取りながら協力しあってやっている様子なのか、社内にいる人達に笑顔が見えるかどうかもポイントです。

本当に良い会社は自分を見つめることで見えてくる

本当に良い会社というのは、自分にとって大切なことを満たしている会社です。

それはやりがいなのか、給与なのか、定時で帰ってプライベートを大事にできることなのか、人それぞれ違います。

自分自身をよく見つめ、何を大切にしたいのかを見極めることで、本当に良い会社に出会えるはずです。

良い会社を見つけるためにできること

良い会社を見つけるには、転職活動を一つの方法に絞らず、情報源を多く持つことが大切です。

それには転職エージェントに登録する、転職フェアなどのイベントに積極的に参加する、口コミサイトなども参考にするなど様々な方法で転職活動を進めていきましょう。