次から次へと最先端の家電が販売され、そのおかげで私たちの生活は随分便利になりました。

最近は家電好きな人がメディアなどでスポットライトを浴びたりと家電への世間への注目は高まる一方です。

家電が好きだから家電量販店店員になりたいと思っている人も多いです。

そこで今回は、家電量販店店員への転職を考えるなら知っておきたい仕事の大変さと、求められる資質をご紹介していきます。

家電量販店店員の大変なところとは?

家電量販店の店員として働くには、どんなところが大変なのでしょうか。家電が好きというだけではやっていけないかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。

クレーム対応が大変

接客や価格などではなく、商品そのものに対するクレームは本来メーカーが受けるべきものですが、販売店などでも対応を行う必要があります。

その際自分たちは製造元ではないのだからよく分からないという対応ではなく、丁寧に顧客のクレーム内容を聞き取り、誠意を持って対応することが大切です。

幅広い商品知識や新商品へのアンテナが必要

店舗で販売されている商品についての知識が必要なのはもちろん、トレンドや購買層などの市場の動向を勉強したり、常にアンテナを張って新しい流れにも対応できる柔軟性が必要です。

覚えることが多く非常に大変なのですが、顧客としては家電量販店の店員が商品知識が豊富なのは当たり前と思っているので、自分以上に高い知識を求めています。

自分が好きな商品や興味のある家電だけではなく、幅広い知識が必要です。家電が好きというだけでなく、仕事としてのやりがいを持って、顧客によりよい商品を提供するのだという高い向上心が必要です。

体力仕事であること

立ち仕事であることはもちろんのこと、お客様のために重い家電を運んだり、広い店内を歩き回って目的の場所に案内したりと、とにかく体力を使う仕事です。

家電が好きで知識が豊富というだけではなかなか務まらず、普段から体力をつけたり体調を整えるなど、高い自己管理能力が必要です。

土日や連休に休みが取れないため家族や友人と合わせられない

家電量販店は休日や連休こそ稼ぎ時のため、基本的に土日や休日は休みが取れないです。家族や友人、恋人と休みが合わせられないこともあり、ライフワークバランスを求める人には辛いことのようです。

値引き交渉への対応が大変

消費者の節約志向が続き、価格に対する消費者の目は厳しくなっています。家電量販店でも値引き交渉や付属商品を付けることで購買価値を上げるなどが行われています。

家電量販店で働く正社員には一定の値下げを行う裁量は与えられてはいるものの、交渉次第では他店に客を取られたりする可能性と会社から与えられた裁量範囲との間に立たされて難しい面でもあります。

顧客の希望との折り合いをつけるにはマニュアル通りにはいかず、それなりに経験が必要でしょう。

店舗としての売り上げノルマがあるため上からの圧力が

店員自身にノルマが課せられることもありますが、基本的には店舗としての売り上げノルマがあり、特に店長などはそのノルマに神経をすり減らしています。

そのためそこで働く店員は店長から厳しくあたられたり、インカムと呼ばれる社員同士の会話ツールを使って接客の指示が飛んでくることもあります。

場合によってはパワハラとも取れるようなひどい態度を取る店長もいたりと、ノルマだけでなくその人間関係にも悩みを抱えている人もいます。家電を単に売るだけでなく営業的要素も持ち合わせているのがこの仕事の大変なところです。

家電量販店の店員に求められることとは

家電量販店の店員は売り上げを左右することができる大きなポテンシャルを持っています。どんな店員が求められているのでしょうか。

高いコミュニケーション能力

顧客の中には、商品自体のスペックや値段だけでなく、担当してくれた店員の良し悪しで購入店舗を決める人が意外と多くいます。

店員としては知識が豊富であることはもちろん、感じが良く押し売り的な態度を取らない、予算を聞いてくれて顧客の負担も考えてくれるなど、誠意ある対応で臨むことが大切です。

また、家電に関する専門知識を無知識の人にもわかりやすくかみ砕いて伝えたり、顧客の希望を上手に聞き出して探している商品を的確に紹介するなど高いコミュニケーション能力が必要です。

接客次第では他店より値段が高くても買ってくれることがあるのです。特に年齢が高い人ほど、気に入った販売員から商品を購入したいと思う傾向があり、売り上げに大きく貢献してくれることがあります。

私の周りにも家電を買うならこのお店のこの人から!と決めている人がいます。一生懸命に対応してくれて気分が良くなるのもありますが、やはり店員の信頼性が高いお店で購入した方が、アフターケアもしっかりしていそうで安心感があります。

販売員としてのスキルを上げる向上心の高い人

近年ネット流通の発展が目覚ましく、家電量販店で家電の実物を確認してから実際の購入はネットで行うという人が増えてきました。

家電量販店としては、単なる展示場で終わるのではなく、いかに店舗で買ってもらえるかその店舗の価値を上げていく工夫がますます必要になっていきます。

それにはやはり販売員として魅力的で「この人から買いたい」と思われるような努力が必要です。顧客がつけば店舗の売り上げに大きく貢献できることでしょう。

ネットにはないサービスの提案

正社員で働くからには、販売の仕事だけでなく会社の業績に貢献できるような新しいアイデアをどんどんだしていくべきです。

前述したようにネット販売に押され気味な家電量販店ですから、店舗として顧客にどんなサービスができるのか、ネットにはない価値を提案していきましょう。

現場で働く販売員こそが一番顧客の生の声に触れることができるので、顧客のニーズに気づきやすいはずです。

やる気が評価されて店長に抜擢されたり、販売員以外の仕事への転機にもなるかもしれません。

家電量販店の求人を探すなら

家電量販店の店員への転職を考えているのであれば、転職方法としてお勧めなのが転職エージェントです。ハローワークや求人誌などと比べても求人数が多く希望の条件にあった求人を見つけやすいです。

家電量販店で働ける条件の良い求人も多数取り扱っています。登録は無料なのでぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、家電好きな人にも注目の高い家電量販店店員をピックアップして、その仕事の大変さと求められる資質についてご紹介してきました。

家電量販店の仕事はご紹介したように大変な仕事ですが、自分の好きなことを仕事にして良い商品を顧客に提供できる、非常にやりがいの高い仕事です。今回ご紹介したことを参考にして、ぜひ転職を成功させてください。