自分にも他人にも厳しい完璧主義な人っていますよね。

うまくいっている間は良いのですが、少しつまづくと一気に崩れてしまうのが完璧主義の人の特徴でもあります。

完璧主義だと仕事や転職で失敗することも多くなりますから、治しておいた方が良いかもしれません。

そこで今回は、完璧主義な人が仕事や転職でうまくいかない理由と、完璧主義の治し方についてご紹介します。

完璧主義な人が仕事や転職でうまくいかない理由とは

完璧主義な人は仕事も転職も失敗しがちでうまくいかないことが多くなります。

いったいなぜなのでしょうか?

完璧主義な人は職場で敬遠されがちになる

完璧主義を貫く人は100%これだという状態にならないと前に進めないため、なかなか仕事が終わらないことが多くなります。

結局納期ぎりぎりになってしまい完璧どころかダメ出しをされ、自信を失うことの繰り返しという場合もあります。

また、完璧主義の人は、周りに対しても完璧主義を求め、少しの失敗であっても人を責めてしまう傾向があります。

職場では「この人とはやりにくい」「あまり一緒に仕事をしたくない人」と思われてしまうことがあります。

こうなると周囲の協力を得て仕事をスムーズにこなすことが難しくなるため、さらに成果を出すことができないという悪循環です。

完璧主義はかっこよく聞こえるかもしれませんが、完璧「主義」なのであって、「完璧」にできる人のことではありません。

案外要領が悪い人ほど完璧主義である場合も多いのです。

仕事ができないと評価されてしまっている人は、実はその完璧主義が原因かもしれません。

真面目な完璧主義の人ほど失敗を受け入れられない

真面目で完璧主義の人は、見直しをしっかりと行ったりミスが少ないことが特徴です。

それは素晴らしいことなのですが、仕事をしていると自分だけでは防ぎようのない予期せぬミスやトラブルが起きることがあります。

完璧主義の人はすべてが想定通りに行かないと嫌なので、トラブルなどへの対応力が弱いという弱点もあります。

また、想定外のミスがあったときなどはそれを受け入れることが難しく、必要以上に落ち込んでしまったり自分を責めてしまうことがあります。

このような人はうつ病などの精神疾患に陥りやすいとも言われており、仕事を長く続けることができないという人も多いです。

一切妥協しないため入りたい企業が見つからない

完璧主義の人は転職活動もなかなかうまくいかないことが多いです。

転職先にも完璧を求め、妥協をしないため、そもそも転職したいと思う企業がなかなか見つかりません。

また、希望があったとしても、面接官のちょっとした態度が気になって嫌になってしまったり、多少給料が下がることなどに納得がいかないことがあります。

面接官であっても人間ですし、面接では敢えて厳しいことを言う場合もあります。

また、転職をする上で、最初のうちは給料が下がることも仕方のないこともあります。

完璧主義だと、何を一番大切にしたいのか、優先順位をつけることができず、すべてを得ようとしてしまうので、結局何も得ることができないということになってしまうのです。

面接の準備万全!でも応用が効かないことが

完璧主義な人はありとあらゆる場合を想定し、面接で聞かれそうな質問の準備や身だしなみなども完璧でしょう。

しかし、前述したように想定外のことに弱いという傾向がありますから、面接で予想外の質問をされたときに頭が真っ白になってしまい固まってしまうこともあります。

また、決まり切って当たり障りのない文句をいくらしっかり用意しておいても、面接官の心をつかむことはできません。

面接官はそのような文句は聞き飽きていますし、その場でしっかりと考えて発言できる人でないと印象に残らないことでしょう。

生真面目すぎて面白味がない人間だと思われることがある

完璧主義で真面目な人は、面接でもその生真面目さがでてしまいます。

真面目であることは決して悪いことではないのですが、業界や面接官の考え方によっては面白味のない人間だと思われてしまうこともあります。

真面目であることは基礎要因として必要なことですが、それは売りにはならないということを覚えておきましょう。

ちょっと付き合いづらそう…面接官に思われたらアウト

人にも完璧を求めるタイプの完璧主義の人は、どうしてもプライドが高そうであったり、偉そうに見えてしまう傾向があります。

どんな人も受け入れるという柔軟性がないと、面接官からは「付き合いづらそう」と思われてしまいます。

面接官には人事課の役員などの他にも、実際に一緒に働く予定の現場の職員が同席していることが多くあります。

その人たちに付きあいづらそうと思われてしまうと、採用は難しくなると心得ましょう。

完璧主義な人が面接で好印象を与えるためには

完璧主義が邪魔をしてなかなか転職活動がうまくいかないという人は、転職エージェントを利用しましょう。

転職支援のプロから面接でのアドバイスをもらうことができますし、カウンセリングなどを通して悩みを相談することもできます。

面接で好印象を与えるためにはどうしたら良いのか、自分は第三者の目から見てどのような印象なのかを聞いてみると良いでしょう。

実践に役立つ話が聞けるはずです。

転職エージェントは無料で利用できますからぜひ活用してみてください。

完璧主義な人の治し方

完璧主義で何事もうまくいかないという人はどのように完璧主義を治していけば良いのでしょうか?

真面目で頑張り屋の人は6割の力で十分だと知ろう

真面目で頑張り屋の人ほど何でも完璧にやろうと思ってしまいがちですが、そのような人は普段の力の6割を心がけましょう。

「6割なんてとんでもない、周りからさぼっているように見えてしまう。」と感じるかもしれませんが、周りから見るとそれぐらいが「ちょうどいい」のです。

普段から不真面目な人は6割ではいけませんが、普段真面目で頑張っているという人はそれぐらいが十分なのです。

ほどよく肩の力が抜けて話しかけやすくなり、仕事でも困っていたら協力してあげようと思ってくれます。

方法は何でもいい。仕事は結果が大切

完璧主義に陥ってしまうと、仕事の結果だけでなく途中経過も大切にしようとします。

つまり「頑張っていること」に重点を置いてしまいがちになるのです。

頑張ることは悪いことではありませんが、仕事では最終形が大切です。

最終形に行きつくために工夫して最短距離を探ることも、仕事で成長するためには大切なことです。

極端な言い方をすると「いかに楽をして同じ結果に整えるのか」を考えることは仕事のスキルを上げるために非常に大切なことなのです。

自分を等身大に捉えよう

完璧主義の人は、自分の能力を等身大に捉えることができていない場合が多いです。

理想ばかりが高いあまりに、いつになっても理想が達成できないから、途中で嫌になって投げ出してしまいたくなるのです。

まずは自分の適性や能力を冷静に分析してみましょう。

厳しい言い方かもしれませんが、「いつも100%達成できるほど自分は優れてはいない」のだとしっかりと受け止めることも大切です。

完璧主義が邪魔をして何をやってもうまくいかないという方は、自分自身への評価が高すぎるのではないかと疑ってみることも必要です。

最後に

いかがでしたか?今回は、完璧主義な人が仕事や転職でうまくいかない理由と完璧主義の治し方についてご紹介しました。

100%という考え方をやめるだけで気持ちが楽になり、本来持っている能力が発揮できるようになります。

そうなれば、仕事も転職もうまくいくようになるでしょう。参考にしてみてください。