職場で喫煙場所が縮小され、ランチ場所も全面禁煙だったりと、喫煙者たちはどこに行っても肩身の狭い思いをしていることでしょう。

それに伴い、転職市場でも喫煙者にとって不利になるような情報が出てくるようにもなりました。

喫煙は成人していれば違法ではありませんし、しっかりとマナーを守って喫煙しさえすれば何の問題もありません。

もちろん健康被害などはありますが、それは自分自身や家族の問題になりますから、少なくとも他人である職場の人に迷惑をかけるということはないはずです。

しかし、これほどまでに喫煙者が肩身の狭い思いをするのはやはり、一部のマナーの悪い人たちによるものです。

また、残念ながら、マナーを守って喫煙している人たちでも、自分では気づかないうちに周囲に不快感を与えてしまうことがあるのは事実です。

そこで今回は、職場において喫煙者が考えておきたいマナーと転職への影響についてご紹介していきます。

職場での正しい喫煙マナー

職場で喫煙をする場合に気を付けたいマナーについてご紹介していきます。

喫煙による離席や時間は常識の範囲内かを考える

しばしば職場で問題になることとして、喫煙のための離席があります。

仕事中に一服しようと離席し、何十分も席に戻ってこない人と、離席せずに仕事をしている人とで給与が同じことがおかしいなどと言われることがあります。

もちろん喫煙者にも言い分がありますし、人によって喫煙の回数や時間が違う以上ひとくくりにして議論するのは無理があります。

しかし一つ言えるのは、回数や時間が常識的な範囲内かを考えることは必要だということです。

例えば、禁煙者でも、仕事中にブレイクタイムを設けてコーヒーを飲んだりすることはありますが、その時間が異様に長かったり何回もブレイクタイムがあれば、批判の対象になります。

常識の範囲内で休憩しているから批判されないのであって、禁煙者だから批判されないわけではないのです。

喫煙者の人たちは「喫煙者だから同じようなことをしても批判されている」のではなく、常識から逸脱しているから批判されるということを覚えておきましょう。

喫煙者であっても、マナーをしっかり守っていれば批判されることはありません。

喫煙場所が屋外の場合には近隣住民の目も気にしよう

以前は社内喫煙がOKだった場合でも、近年は喫煙場所が屋外に追いやられるようになったという職場も多いです。

その場合には、社内の人だけでなく近隣住民への配慮も必要になります。

喫煙者たちが集まって大きな声で話をしている光景を見ることがありますが、喫煙というより声が迷惑になることもあります。

さっと吸ってさっと席に戻れば良いのに、いつまでもその場に集団でいるから目につくのです。

そういう近隣住民の評判は、会社としての評判につながります。

喫煙マナー一つが会社の評判に影響する可能性があるのだと覚えておきましょう。

人に仕事の依頼をするときは臭い対策をするのがマナー?

喫煙している本人は気づいていないことが多いのですが、職場で不快に思われるのはやはり臭いです。

喫煙して席に戻ってきた人が近くに来て、仕事の依頼をされたときに不快感を持った経験がある人は少なくありません。

汗の臭いなどは体質上仕方がないこともありますが、喫煙による口臭は対策するのがマナーという考え方もあります。

口臭スプレーなどを携帯するなど周囲の人への配慮は必要かもしれません。

喫煙による転職活動への影響と注意点

喫煙による転職活動への影響としてどんなことが考えられるのでしょうか?

面接でプラスに働くことはまずないと心得よう

転職活動の面接では、喫煙がマイナスになることはあってもプラスになることはまずありません。

特に面接官が嫌煙者の場合、人によってはかなりのマイナスイメージを与えることもあります。

面接を行うような個室では、口臭だけでなくスーツについた臭いでも喫煙者だと分かります。

かすかに臭うぐらいであれば問題なくても、あまりにも煙草の臭いをプンプンさせている場合には、社会人としての常識を疑われることになります。

面接前に喫煙は絶対NGで、臭い対策は念入りにするべきです。

また、企業にとっては、新しく雇う人の健康面は気になるところです。

体調を崩して休みがちという人は困りますから、健康面への影響が大きい喫煙はマイナス要素になるわけです。

喫煙者が特に気を付けたい業界や企業特性

業界や企業の特性によっては喫煙者がさらに不利になる場合があります。

例えば食品を扱う接客業の場合には、客に不快な思いをさせることがあり敬遠されることがあります。

また、接客業でなくても、女性が多い職場や健康関連商品を扱う営業などでも敬遠されることもあります。

女性は特に嫌煙者が多いため、その人たちとなじめない可能性があり、協力体制が築けないと判断される場合があります。

また、健康関連商品の営業マンが煙草のヤニで歯を真っ黒にして営業をしてきても、説得力に欠けて成績を挙げることができないと考えられます。

そもそも喫煙者を採用しない企業がある

近年は、業界や職種に限らず会社として喫煙者を採用しない方針を打ち出す企業も増えてきました。

その良し悪しについては言及しませんが、そのような企業があるという事実については認識しておく必要があります。

転職先の可能性を狭めたくないのであれば、時代に合わせて禁煙を考えるのも一つの方法です。

喫煙が影響するかどうかは転職エージェントに聞いてもらっても

転職を希望する企業が、そもそも喫煙者に対して消極的な姿勢を示しているかどうかは事前に調べておく必要があります。

せっかく応募しても、密かに喫煙を理由として不採用にされるようでは時間の無駄になってしまいます。

まずは企業HPなどで、喫煙者を採用しない方針を打ち出していないかどうかは確認しましょう。

確認できない場合には、転職エージェントを介して聞いてもらうのも手です。

自ら確認するにはハードルが高いですし、うまく聞くことができずにマイナスイメージを与えてしまうこともあります。

転職エージェントは転職における交渉ごとのプロですから、上手に選考基準の詳細について確認してくれることでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、職場において喫煙者が考えておきたいマナーと転職への影響についてご紹介しました。

職場での喫煙マナーは転職先でも当然使えることですし、喫煙が転職に与える影響についても覚えておくようにしましょう。