生活費を稼ぐために仕事がないのに、残って仕事をすることを生活残業と言います。
しかしこのような、目先の利益だけを得るために残業をすることは、大きなリスクが伴います。
仕事効率を考えない仕事のやり方に慣れてしまうことで自信の能力が上がらなくなりますし、後ろめたい気持ちで生活残業をすることで自分の価値を低くしていくことにもなります。
また、職場全体として無駄な残業をする人が増えることで人件費がかさみ会社経営に影響を与えることも考えられるのです。
さらには睡眠時間が減ることで健康被害についても考えられます。
このようなリスクを理解し、生活残業というものを勇気を出してやめることが大切です。
いつか後悔しないためにも、今勇気を出して生活残業をやめる方法をご紹介していきます。
目次
まずは自己分析。生活残業を認める勇気を持とう
生活残業をしているという認識がそれほど大きくないという人がいます。
これは、そもそも生活残業は仕事がないのに残業代を会社からもらっているという後ろめたさがあるため、自分でも認めたくないから考えないようにしている可能性があります。
つまり、本当は生活残業なのだけれど、「いやいや、仕事があるから残っているだけなんだ。」と理由をすり替えてしまうのです。
生活残業かどうかを知るためには、1日のタスクを決め、それにかかる設定時間を決めるようにします。
時間を設定して集中して仕事をすることで、それでも仕事が残ってしまうのか、定時で終わることができるのかがわかります。
定時で終わることができたのであれば、今まで気持ちのどこかで生活残業をよしとしてきた自分を素直に認めることが大切です。
金曜日だけは定時で帰ると決めよう
毎日生活残業をしてきた人にとっては、いきなり毎日早く帰るということに抵抗があるかもしれません。
今まで何のための残業だったのか、周囲にもばれてしまいますし、残業がなくなることで収入が減ることへの恐怖心もあることでしょう。
まずは、金曜日だけは絶対に定時で帰ると決めるようにしましょう。
金曜日であれば周囲でも用事があって早く帰る人も多いため、残業せずに帰ることに抵抗も少ないはずです。
また、定時で帰ることで家族と一緒に過ごす時間ができたり、プライベートを充実させることができ、本来早く帰ってやりたいことを思い出すことができます。
金曜日の終わりを決めておくことで、それ以外の平日も効率を考えた仕事をする癖がつきます。
徐々に金曜日以外の平日も早く帰ることを覚えるようになります。
また、金曜日は副業に充てたり週の家計の見直しをする時間にするのもおすすめです。
収入源が増えたり節約を成功させることができれば無駄な生活残業をする必要すらなくなります。
家族としっかりと相談すること
生活残業をするのは住宅ローンの支払いなど家族のために必要なことだと思ってやっている人がいます。
しかし、仕事もないのに残業をしている旦那を家族はどう思うでしょうか?
そんなことをするぐらいなら、自分がパートして収入を増やしたいと思ってくれる奥さんも多いはずです。
また、家族で工夫して家計全体の見直しをしたり、一緒に生活を立て直していくためのアイデアをくれることもあります。
自分は家族のためと思っていた行為が、実は自己満足だったということもあるのです。
家族に何も言わずに生活残業をすることで、家族自身も会社が普通に忙しいから残業をしているのだと勘違いします。
生活のレベルを高く保っても平気なのだと思ってしまうこともあるのだと知りましょう。
副業についても検討してみる
今はパソコン一つあれば副業ができる時代です。
副業が可能かどうか就業規則を確認する必要はありますが、副業について検討してみるのも一つです。
どんな大企業であっても倒産のリスクはある時代ですから、収入源をいくつか持っておくことは経済的にも精神的にも安定につながります。
自身の副業が無理なら、妻に少し在宅ワークをやってもらうという方法もあります。
生活が苦しいのであれば検討してみる余地はあります。
資格手当がつくなら定時に帰って取得のための勉強を
今の仕事で役立つ資格があって、さらに資格手当がつくような会社であれば、収入アップのためにも資格取得を目指すのも手です。
資格を取ることができれば手当が毎月増えますし、仕事の幅が広がったり評価を得ることができて昇給につながることもあります。
資格の勉強のために早く帰ろうという気持ちがあれば、日中の仕事を無駄に引き延ばしたりすることなく、効率を考えて仕事をするようにもなります。
周囲にも早く帰るための説明がつきますし、目標に向かって毎日を過ごすのは精神的な安定にもつながります。
生活できないほどの給与なら転職すれば年収アップは可能
そもそも住宅ローンの支払いや家賃の支払のためにわざと残業をしているのであれば、基本給では生活ができないということです。
生活が成り立たないほど少ない会社の給与に不満があるという、シンプルな問題に目を向けてみることも必要です。
基本給を上げるには今の会社で給与アップできる方法を考える他、転職するという方法があります。
同じような仕事をしていても、所属する会社が違うだけで年収が何十万も違うということは普通にあります。
生活残業が当たり前になって自分の能力を抑え込むよりも、ずっと前向きな方法だと思いませんか?
転職するなら転職エージェントを利用しよう
基本給だけでも生活できる会社に転職をするなら転職エージェントを利用しましょう。
ハローワークや求人誌に比べても圧倒的に求人数が多く、条件の良い求人が豊富にそろっています。
また、転職エージェントには転職支援のプロであるキャリアコンサルタントが所属しています。
彼らは転職の交渉ごとのプロですから、面接の日程調整や給与交渉などを応募者に代わって行ってくれます。
その他にも応募書類の添削や面接時の対応など様々なアドバイスを受けることができ、転職活動を成功に導いてくれます。
転職エージェントの利用は無料でできますからぜひ活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、不毛な生活残業を勇気を出してやめる方法をご紹介しました。
何となくやってしまっている生活残業は実はリスクが大きいですから、やめる勇気を持つことが大切です。
生活が苦しいなら、もっと前向きな方法はたくさんあります。
後ろめたい気持ちで生活残業をする日々からは脱却して、自らを誇れる職業人生を送っていきましょう。