法人営業と個人営業では営業スタイルが全く異なります。そして、それぞれメリット・デメリットがあります。
同じ営業職でも適性が変わってくるので、転職前にぜひ法人営業と個人営業の違いについて知っておきましょう。
今回は、法人営業と個人営業それぞれのメリットとデメリットについてご紹介していきます。
ぜひ、自分の適正を見極めるヒントにして下さい!
目次
法人営業のメリット・デメリット
法人という組織を相手にする法人営業には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
法人営業は安定して働きやすいのがメリット
法人営業の場合、基本的には土日休みの会社が多くなります。
営業先が個人の場合は、仕事が休みの人が多い土日に働くことは必須になりますが、法人営業であれば土日を休むことも可能です。
家族や友人とプライベートの時間を過ごすことも可能で、オンオフを区別してしっかりと休むこともできます。
また、相手は法人なので、個人に比べて資金力もあり、比較的高い契約金が発生する案件が多いです。
相手担当者も自分の資産ではなく会社の予算内で契約するかどうかを判断するため、積極的に契約に向けて動いてくれることも多いです。
元々営業先の法人が会社によってある程度決められていることもあるので、営業マン本人の裁量というよりは、会社の方針によって左右される一面もあります。
そのぶん、営業本人の責任も低めで精神的な安定もあるとも言えます。
このように法人営業は、勤務形態や精神面での安定性や、契約が比較的取りやすいというメリットがあります。
営業スキルが発揮できにくいこともあるのがデメリット
法人営業も個人営業も営業スキルそのものは求められますが、法人営業の場合は例え優秀な営業マンであっても契約までに時間がかかることがあります。
なぜなら商談の相手が決裁権を持たないことも多く、会社の予算との兼ね合いもあって即決できないからです。
個人営業のように、営業マンの力量次第で「じゃあこれも買います。」という風にはなりません。
相手の購買意欲は高い一方で実際に決済までには慎重になるため、営業スキルが高い営業マンであってもその力が十分に発揮できないことがあるのです。
この点から言うと、法人営業の場合は営業スキルによって営業マン同士の差がつきにくいとも言えます。
個人営業のメリット・デメリット
では、個人相手の個人営業にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
スキル次第でトップ営業になる可能性があるのがメリット
個人営業の場合は、営業マンの力量や魅力次第でどんどんファンがつき、トップセールスマンになることも可能です。
自分の営業スタイルを確立させて工夫していけば、努力が結果として目に見えて表れることもあります。
また、個人という大多数の人を相手にする営業のため、人と話すのが好きという人にとっては楽しい仕事でもあり、営業職の醍醐味と感じる人もいるでしょう。
お世話になった顧客が別の顧客を紹介してくれたり、人と人とのつながりによって営業成績を拡大させていくこともあります。
安定性が低く仕事がハードになりがちなのがデメリット
一方で、個人営業は資金力がない個人相手ですから客単価も低く、個人消費の場合は財布の紐が固くなってしまいます。
ノルマをなかなか達成できなかったり、歩合の場合は契約が取れないと給与が安定しないというデメリットもあります。
たくさんの人を相手にするため仕事量が膨大になるケースも多いです。
また前述したように、個人の仕事が休みの土日や平日の夜などを使って営業をかける必要があるため、必然的に土日出勤は当たり前で残業が夜遅くまで及ぶこともあります。
住宅や自動車など客単価が高い個人営業もありますが、単価が上がるほど契約が取りにくく仕事もハードになる傾向にあります。
同じ営業でも全然違うので転職前に方向性を考えよう
法人営業と個人営業、どちらもメリット・デメリットがあり、どちらが良いというのは一概に言えません。
営業職でありながら安定性を求めるのであれば法人営業の方が良いでしょうし、頑張り次第で大きく稼ぐことを目的とするなら個人営業も良いでしょう。
自分が仕事に何を求めるかによって変わってくるので、単に営業と言ってもどんな働き方をしたいのか、転職前に方向性を考えておくようにしましょう。
また、現に営業職についていて、今の仕事が大変だけれど営業スキルを活かした仕事をやりたいという場合には、逆のタイプの営業を選んでみるのも手です。
営業スキルを活かしつつ、違う働き方ができるでしょう。
条件の良い営業の仕事を探すなら転職エージェントを利用しよう
法人営業でも個人営業でも、営業職を目指すなら条件にこだわって優良な求人を探すべきです。
そのためには、適切な転職活動の方法を利用するのが大切です。
おすすめは転職エージェントを利用した転職活動です。
転職エージェントはハローワークや求人誌などに比べても圧倒的に多数の求人を取り扱っているため、希望の条件に合った求人が見つけやすいからです。
また、営業職はノルマが設けられている場合が多く、ブラック的な働き方を余儀なくされる良くない求人も散見されます。
しかし、転職エージェントの場合は掲載にあたって企業審査をしっかりと行っているため、無料で掲載できる媒体と比べてブラック企業に当たりにくいというメリットもあります。
その他にも様々な転職ノウハウを提供してくれる転職エージェントは無料で利用できるので、ぜひ活用してみてください。
自分にあった営業に転職しよう
今回は、気になる営業職の法人営業と個人営業のメリット・デメリットについてご紹介しました。
それぞれ特性が違いますから、自分がどんな働き方をしたいかの基準によって合う合わないがあります。
まずは自己分析をしっかりと行い、どちらの営業で頑張りたいのか方向性を確立させるようにしましょう。
今後の転職活動の参考にしてみてください。