人事担当者の中には応募書類は職務経歴書しか見ないという人もいるぐらい、職務経歴書は重要な書類です。
職務経歴書の重要性を理解しているという人も多いのでしょうが、企業に送られてくる職務経歴書には残念なものがあるのも事実です。
せっかくアピールできる強みや魅力があるのに、書類審査で落とされてしまっては勿体ないです。
今回は、落とされやすい残念な職務経歴書をご紹介していきますので、書類作成の参考にしてみてください。
目次
レイアウトに凝りすぎ、工夫がなさ過ぎ
企業には多くの応募書類が送られてきますから、忙しい人事担当者が書類を見るのは1~2分と言われています。
その中から気になるものをピックアップしてしっかりと読み込んでいく、そうでなければ時間がいくらあっても足りません。
つまり書類を手に取ったときに、ぱっと見て読みやすいか読みにくいか、というのが大切だということです。
職務経歴書のレイアウトに凝りすぎてゴチャゴチャした感じがする、逆に枠線も何もなく文字を羅列してあるだけのものも読みにくいです。
職務経歴書の書式は自由であることがほとんどですが、レイアウト方法であくまでも考えたいのは、相手目線で読みやすいかどうかです。
すっと入れてじっくり読み返したい、そんな風に思われる職務経歴書を目指しましょう。
職務経歴しか書いていない
職務経歴書はその名の通り職務の経歴を書く書類ですが、職務経歴しか書いていないのも残念な印象です。
きちんと整理された経歴であっても、それは単に事実の羅列に過ぎません。
熱意が伝わりにくく、まるで派遣社員の経歴書のようです。
職務経歴だけではなく、それがどう企業に貢献できるのかという自己PRや、経歴を通してなぜその企業を選んだのかなど、志望動機にあたる部分も付け加えるようにしましょう。
人事担当者が知りたいのは「この人は何ができて、何がしたい人なのか。」ということです。
面接で会ってみたいと思わせるよう、この2つを意識した職務経歴書を書いてみましょう。
志望動機や熱意などしか書いていない
職務経歴しか書いていないのも残念ですが、反対に志望動機や熱意などしか書いていないのもいけません。
これでは前述した「この人は何ができて」の部分が抜けています。
熱意をアピールしたい気持ちはわかりますが、ビジネスでは貢献できるかどうかという現実的な部分が大切です。
こういうタイプの人は、夢や理想ばかりが大きくて、実際に働いてみたときにギャップを感じてすぐに辞めてしまうのでは?と思われてしまいます。
熱意だけでは書類審査を通過できないということを忘れないようにしましょう。
情報量が多過ぎる、少な過ぎる
ベテランで経験豊富な人に多いのが情報量が多過ぎる職務経歴書です。
確かに色々な経歴があるのでしょが、詰め込み過ぎはいけません。
何が人事採用者の心に響くかわからないから、とりあえず書いておきたいという気持ちはわかります。
しかし、数打てば当たると思っているような書き方では、心に響くどころか最初から読む気が失せてしまいます。
経歴の中でも転職先に活かせそうなものに絞って、わかりやすくアピールすることを心がけましょう。
反対に、経験が少ない人に多い情報量が少な過ぎるのも残念です。
その場合は少ない経験の中でも具体的なエピソードを交えて説明するなどして、内容に深みを持たせるようにしましょう。
仕事に関係のない資格やスキルの羅列
職務経歴書には場合によって資格やスキルの説明などを入れることがあります。
このときに気を付けたいのが、応募先の仕事に関係のない資格やスキルの羅列をすることです。
持っているものは出し惜しみしたくない気持ちはわかりますが、無意味な資格やスキルは読みにくい要素となるだけですし、単なる資格マニアのように思われてしまうことがあります。
それよりも、資格はなくても転職先で役立つ勉強を、現在進行形でしていることを入れた方が、よほど熱意がアピールできます。
資格やスキルは仕事で活かせてこそのものということを、今一度確認しましょう。
具体性に欠ける曖昧な説明文
「売り上げに貢献しました。」「周囲と協力してきました。」などは事実としては伝えるべきなのですが、これだけでは具体性に欠けるため内容の薄い職務経歴書になってしまいます。
売り上げは金額や契約件数など数字を入れて、協力したのはどんな工夫や苦労があったのかなど、具体的な説明が必要です。
これは職務経歴書だけではなく面接にも言えることなのでぜひ覚えておきましょう。
企業の求める人材像とは異なる部分をアピール
マネジメントスキルがある人の求人に管理職経験者が応募する、これ自体は企業の求める人材像と応募者のスキルがマッチしているため良いことです。
しかし、せっかく管理職経験があるのになぜか自身のパソコンスキルや現場での経験など、マネジメントとは関係のない部分を長々と説明してしまう人がいます。
それらは今の自分を形成するための要素になったのでしょうが、この場合に企業が知りたいのはどんなマネジメントスキルがあるのかということです。
企業の求める人材像とは異なる部分をアピールしても、人事担当者の心には響かないと覚えておきましょう。
職務経歴書は転職エージェントにチェックしてもらおう
ここまでご紹介したような残念な職務経歴書では書類審査の通過すらなかなかできず、転職活動が思うように進みません。
まずは会ってもらわなければ始まりませんから、職務経歴書の対策は必須であると思っておきましょう。
職務経歴書が完成したら、応募前に第三者に見てもらうようにするのが好ましいです。
第三者の目が入ることで自分では気づかなかったことが見えるようになります。
第三者としては転職支援のプロである転職エージェントがおすすめです。
これまで数多くの職務経歴書を見てきた経験から、読みやすく心に響きやすい職務経歴書の完成に導いてくれることでしょう。
職務経歴書の添削は転職エージェントに登録すると無料で受けることができます。
非常に良いサービスですのでぜひ利用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、転職活動で欠かせない職務経歴書の中で残念な例をご紹介しました。
魅力的な職務経歴書を作成するためには失敗例から学ぶことが大切です。
人事担当者の心に響く職務経歴書を完成させ、面接につなげましょう。