未経験な分野への転職が厳しいことはご存じの通りですが、それでもなお転職したいと考えるのであればやはり努力が必要です。

しかし、「未経験だからとにかくたくさん応募しよう。」「未経験だから何よりやる気をアピールするのが大切。」そんな風に間違った努力をしてしまう人がいます。

未経験だからこそ必要な努力はありますが、間違った努力ではいつになってもそれが報われることはありません。

しっかりと成功につながるための努力に修正していくことが必要です。

そこで今回は、未経験な分野への転職を成功させるための正しい努力の方法をご紹介していきます。

未経験の分野へチャレンジしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

未経験の転職は難しいと覚悟は必要

まず大前提として、未経験分野への転職は高い壁だという覚悟が必要です。

なぜなら転職組はよく言われるように即戦力を求められており、基本的にはこれまでに経験してきたことを活かして欲しいと思われるからです。

特に25歳ぐらいまでの若い人でなければ、かなり難しい部類に入るということを覚えておきましょう。

求人票などにはよく「未経験者歓迎」などの文言が書かれていますが、未経験者を求めているのではなく、未経験でも応募できるというのに過ぎません。

同じ募集内容に経験者が応募してくれば、経験者の方が有利に勝負できるということを忘れないようにしましょう。

これを踏まえた上で、未経験分野への転職に必要なものをいかに埋めていくのかを考えていく必要があるのです。

精神論ではなく現実的な「努力」が必要

ハードルが高い未経験分野への転職を成功させるために必要なものは「努力」です。

努力と聞くと、結局精神論なのかと思われるかもしれませんがそうではありません。

ここで言う努力とは現実的なもの、転職を実現できる戦略的な努力とも言えるものです。

単に頑張ろうというのではなく、確実に転職を成功させるために積み上げていきたいもの、それを一つ一つ手に入れていくようにしましょう。

新しい分野で活躍するために自分が足りない部分を探そう

未経験で自分にとっての新しい分野で活躍するためには、一体何が自分には不足しているのでしょうか?

知識なのか経験なのか、それとも資格なのか…。

それを知るために、その分野で求められている資質やスキルなどしっかりと研究するようにしましょう。

まずは現状分析をし、そのレベルに達するには何をすれば良いのかを具体的に挙げていきましょう。

知識量が圧倒的に足りていないのであれば、今すぐにでも知識を得るための本を読んだりセミナーに参加するのも良いでしょう。

資格についてもそれが応募条件なら、まずは取得を目指す、もしくは受験勉強中などとアピールする方法もあります。

経験が不足していると感じても、今までの経歴の中から何か活かせることはありませんか?

業界や業種が変わっても共通して必要なスキルであれば、今までの経験をアピールしていくことができます。

自分に足りない部分を知ることで、今後何をすべきかが見えてきます。

業界や職種への理解は人一倍の努力を

未経験分野への転職で敬遠されがちなのが、業界や職種への理解がないまま応募してきてしまうことです。

何となく楽しそう、華やかに見えてやりがいがありそうなど、表面上はそういうところがあったとしても、どんな仕事でも大変なことばかりです。

未経験だからこそ、業界や職種の理解を深めるための研究は必須です。

この仕事の大変なところはどんなところなのか、デメリットについても必ず知っておくようにしましょう。

未経験であっても業界や職種について良い面悪い面の両方を知っている人は、面接でも「よく調べてあって熱心だな。」と、熱意が伝わりやすく合格に至るケースがよく多くあります。

未経験だからよく知らない、というスタンスではなく、未経験だからこそしっかりと調べようという努力ができる人こそ、どの分野でも活躍できる人なのではないでしょうか?

足りない部分は補おうとする素直さを持とう

現状分析をして具体的な行動をする、その努力をしてもなお未経験分野ではすべてを埋めることはできません。

最終的には入社後の経験によって最後の足りない部分を埋めていくことになります。

そのために大切なのが素直さがあるかどうかということです。

なぜなら素直さがなく自分の考えに固執していると、新しいことを吸収することもできませんし、自分から積極的に質問するなどして経験の差をカバーすることもできないからです。

年齢を重ねていくうちに人は素直さが欠けていきがちですが、少しの意識で素直さを保つことができます。

その意識とは「自分は足りていない人間だ」と認めて「素直に人の話を聞こう。」と決めることです。

これは簡単なことのようですが、できない人にとっては本当に難しいことです。

素直さを持つ努力、これができるかどうかが、転職後のキャリアにもつながる大切なことなのです。

面接の練習は3段階が効果的

どの業界や業種であっても面接対策として練習しておくことは効果的です。

特に未経験分野への転職では、キャリアに一貫性がないという点で突っ込まれることが多くなりますから、面接の練習は必須とも言えるでしょう。

志望動機や自己PRなど、面接でよく聞かれやすい質問に関しては徹底的に練習しておきましょう。

練習は3段階で行うのがおすすめです。

まずは自分一人で声に出して練習しておくこと、次に家族や知人などに面接官になってもらって練習していきます。

目線の落とし方や話し方など、人が前にいるだけで、意識しなくてはいけないことが多いことに気づきます。

ここまでで改善すべき点があればしっかり直しておきましょう。

最後の段階は転職エージェント相手に面談を依頼するということです。

よく知らない人相手に話すことの緊張感を持てること、実践的なアドバイスをもらえるという点において疑似面接の相手として最適です。

自分で気づけるところは自分で直す、その上でプロに見てもらった方が、面接対策として効果的です。

最後に

いかがでしたか?今回は、未経験の分野への転職を成功させるための正しい努力の方法についてご紹介しました。

未経験でもチャレンジする姿勢は素晴らしいのですが、やみくもに頑張るのではなく、成功につながるための努力が必要です。

そのことを意識すれば、未経験の分野への転職成功にぐっと近づくことでしょう。