応募書類の中でもっとも大切な「職務経歴書の作成」は転職を成功させるための重要課題の一つです。
多くの応募者の中から選んでもらえる魅力的な職務経歴書を作成できれば、書類審査通過率100%も夢ではありません。
そして、単なる応募書類にとどまらず今後の面接にも使える武器になりますから、気合いを入れて書くようにしたいものです。
今回は、魅力的な職務経歴書を完成させるための正しい手順とポイントをご紹介していきます。
目次
下準備こそが成功の秘訣。職務経歴書を書き始める前にやりたいこと
職務経歴書はボリュームがあって時間がかかりますから、すぐにでも書き始めたいと思う気持ちはわかります。
しかし、下準備をしっかりした状態で書き始めなければ、何が言いたいのかよく分からなくなって結局書き直す、もしくは残念な職務経歴書になってしまって書類審査で落とされる…ということになってしまいます。
下準備こそが魅力的な職務経歴書を完成させるために大切ですから、しっかりと準備をするようにしましょう。
まずは材料集めから
考えながら書いていくというスタイルよりも、必要な材料を集めてから組み合わせていくという方法の方が効率的で的を得た内容に仕上げることができます。
まずは職務経歴書に書く内容の材料を紙に書きだしていきましょう。
具体的には以下の項目の中で該当するものをかたっぱしから書いていきます。
- 企業名、部署名、職種と年代やそれぞれの期間
- 資格、スキル、受講研修など
- 仕事内容や実績
- 長所・短所、適性など
企業の求める人材像を把握
次に、企業の求める人材像や、求められているスキルや経験などを別の場所に書き出していきます。
そして先ほど集めた自分自身の材料と照らし合わせてみましょう。
共通している点や活かせるものはないかどうか、実際に職務経歴書に書くべき材料を絞りこんでいくのです。
この作業は、企業が求めている人材に沿ったアピールをするために効果的です。
自分自身の材料と企業が求める人材に共通点が一切ないという場合は、そもそも本当に応募したい企業なのか、という点に立ち返って考えてみることも必要です。
レイアウトを決める
職務経歴書に書く材料が決まったら、レイアウトを考えましょう。
職務経歴書のレイアウトは基本的に自由なので、工夫次第で伝わりやすい職務経歴書にしていくことができます。
必ずしも時系列で書いていくのが良いとは限りません。
転職回数が多い人は直近の経歴から書いて目立たせる、様々な職種を経験した人は職種ごとにわけて書いていくなど、どんなレイアウトがもっとも言いたいことが伝わりやすいかを考えましょう。
職務経歴書を書くときに意識したいポイント
下準備がしっかりとできたら実際に職務経歴書を書いていきますが、魅力的な職務経歴書にするにはポイントがあります。
どんなことを意識して書いていけば良いのでしょうか?
大切なのは見やすくてわかりやすいこと
職務経歴書でもっとも大切なのは、見やすくてわかりやすいことです。
手に取ったときに文字だらけで見にくいようでは、内容の把握にまでたどり着かないでしょう。
言いたいことが伝わりにくいのもNGです。
自分が人事担当者になったつもりで、見やすくわかりやすい職務経歴書になっているのかはぜひ意識したいところです。
箇条書きで端的に説明を
職務経歴書は箇条書きが基本です。
A4サイズ2枚程度の内容に収めるわけですから、余分な文字はできる限りそいで端的に伝えることが大切です。
句読点が多くダラダラとした文章にならないように、一文で伝えるのは一つの情報という風にしましょう。
結論から書くのが基本
人事担当者は最初から応募書類を一言一句逃さず読むわけではなく、まずはさらっと斜め読みして気になる書類だけしっかり読むというスタンスです。
そのためには結論から書くことが大切です。
結論を読めば、ここでは何を言いたいのかが分かり、詳細をしっかりと読んでもらいやすくなります。
経歴に「経歴要約」を付け加えるのも良い方法です。
本を買うときに見るあらすじのようなもので、そこで心を掴めば最後まで読んでもらえる職務経歴書になります。
実績から見る自分の強みを強調
単なる経歴の羅列にならないために、実績から見る自分の強みをアピールしてこそ魅力的な職務経歴書となります。
そのためにも自己PRは必須です。
「私のこの強みを御社でこんな風に活かせます。」ということを組み込んだ内容になるよう意識しましょう。
数字や具体的エピソードを交える
残念な職務経歴書の典型として、具体的な数字やエピソードが一切ないものです。
実績をアピールする際には、売り上げ金額や契約件数、改善率などの数字や、具体的にどんな工夫や苦労をしたのかを交えて説明しましょう。
「協調性がある」「積極的に取り組んだ」「貢献した」などの言葉は使いやすいですが、人によって度合いが変わるものです。
このような曖昧な表現を使うときは、「どんな風に」に置き換える工夫が必要です。
面接で聞かれても答えられるかどうか
職務経歴書は今後の面接の参考資料となるものです。
面接官は職務経歴書を元に質問内容を決めますから、職務経歴書の内容と面接時の受け答えに矛盾が生じてしまってはまずいです。
面接で聞かれてもしっかりと一貫して答えられる内容なのかを忘れずに精査しましょう。
実績の具体的な数字について、何も見ないで答えることができるのを見られることもあります。
職務経歴書の添削は転職エージェントを利用して
ここまでご紹介したように、職務経歴書には意識すべきポイントがたくさんあって大変だと感じるかもしれません。
実際になかなか職務経歴書を書けずに、転職活動がスムーズにいかないという人も多いです。
職務経歴書の書き方やポイントがよくわからないという場合は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。
転職支援のプロであるキャリアコンサルタントが、書き方のアドバイスをしてくれます。
さらに絶対利用したいのが職務経歴書の添削サービスです。
自分で書いた職務経歴書は他人の目が入ることで、気づかなかったポイントが見えてくるものです。
多くの職務経歴書を見てきたキャリアコンサルタントならば、魅力的な職務経歴書の完成に一役買ってくれることでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、魅力的な職務経歴書を完成させるための正しい手順とポイントをご紹介しました。
職務経歴書の作成が合否を左右すると言っても過言ではありません。
今回ご紹介した手順とポイントを意識して、魅力的な職務経歴書を完成させましょう。