転職はそう簡単ではありませんから、なかなか転職先が見つからないということがあります。

自分のふがいなさにがっかりしたり、焦る気持ちもわかりますが、転職活動全体を通してどこでつまづいているのかを振り返ってみましょう。

よくよく考えてみると、いつも同じようなところで立ち止まってしまっているというポイントがあるはずです。

そのつまづきポイントさえ分かれば、一部修正という形で軌道に乗せることができます。

というわけで今回は、転職活動でつまづく人が多いポイントと突破方法をご紹介していきます。

そもそも応募したい企業が見つからない

退職を決意し転職活動を始めたけれど、応募したいと思うような企業に巡り合えないというのが最初のつまづきポイントです。

応募という具体的な行動に移せないため、焦りばかりが募ってしまうことでしょう。

この場合の突破方法として、求人を探す媒体を複数持つことも必要です。

これまでハローワークだけで求人探しをしてきたという方は、転職エージェントや転職サイトなども利用してみると良いでしょう。

媒体によって扱っている求人数や掲載企業の傾向が違ってくるため、複数の媒体の中から探していくようにすると、幅広い選択肢の中から選べるようになります。

また、最近はハローワークや転職サイトでも、検索機能がついていて条件を指定することができるのがほとんどです。

その際条件を絞りすぎてしまうことで、応募できる企業がヒットしないということもよくあることです。

条件にこだわりたいという気持ちはよくわかりますが、ほんの少し緩めるだけでも応募できる企業の選択肢が格段に増えます。

自分の中でここだけはこだわりたいという条件に絞っていくようにしましょう。

自分の強みが見つけられず応募書類が書けない

自分には資格もスキルもなくアピールできる強みがないと考え、応募書類の作成段階で止まってしまう人がいます。

強みや得意なことは誰にでもあるのですが、それを自分で気づいていなかったり、アピール方法が分からないだけというケースが多いです。

その場合は、応募書類の書き方を理解するところから始めましょう。

応募書類の書き方と言っても、言い回しや書くべき項目を知るだけではありません。

どんな風に経歴の整理をしていけば良いのか、自分が他の人よりも優れているところはどんなところなのか、書くための材料を揃えていくところからが大切です。

応募書類の書き方は転職サイトやハローワークのHPなどでも紹介されていますし、転職エージェントを利用すれば一緒に考えてくれたり魅力的な応募書類に導いてくれます。

適切な書き方を知ることで、立ち止まっていた書類作成もスムーズにいくようになるでしょう。

書類審査が通過できない

実際に会ってみると感じが良く、どこに行っても採用されるのでは?と思うような方でも、書類審査がなかなか通過できずせっかくの魅力を企業に伝えることができなということがあります。

この場合は経歴の説明方法や強みのアピールポイントなどを、今一度整理してみるようにしましょう。

人事担当者は忙しい中で大量の応募書類を見ることになりますから、読みやすくわかりやすい書類でなければ詳細まで見てもらうことはできません。

まずは書類の見やすさがあるのか、数字や具体例などを交えて要点を絞ったわかりやすい内容になっているのか確認してみましょう。

わかりやすい内容かどうかを判断するには、自分で読み返すのも大切ですが第三者の目を入れるのがより効果的です。

なぜなら自分の経歴は自分自身が一番よくわかっているため、多少の読みにくさがあっても理解できてしまうからです。

第三者としては、家族や知人に見てもらうほか、キャリアコンサルタントなど多くの応募書類を見てきたプロに見てもらうのもおすすめです。

書類通過率は高いけれど面接で失敗しがち

書類は比較的通りやすいけれど面接で失敗しがちという人も多いです。

こういう方は、一人でじっくり考えて伝えたいことを書くことは上手だけれど、緊張状態にある面接では頭が真っ白になってしまって力を発揮できないというケースもあります。

頭が良く実務能力が高い人にも多いので、一発勝負の面接で勝てないのはとても勿体ないことです。

この場合は、やはり面接対策が必須になります。

よく聞かれる質問に対する答えを用意しておくだけでなく、実際に声に出して話す練習もしておきましょう。

また、一人で黙々と練習しても、相手がいるのといないのとでは全く違います。

知人に面接官役を依頼する、ハローワークや自治体などで開かれる模擬面接に参加する、転職エージェントと面談を行うなど、相手からの質問に適応できるようにしておきましょう。

会議などで積極的に発言するなど、普段から人前で話すことに慣れておくのも良いでしょう。

転職面接の緊張対策として、秘書検定の面接試験を受けたことが功を奏したという方もいました。

打てば当たるわけではありませんが、やはり面接は場慣れすることも大切です。

転職後にギャップを感じてすぐ辞めてしまう

転職は内定がゴールではなく、転職してから納得できる働き方ができることが大切です。

そこまでできて初めて転職が成功したと言えるでしょう。

転職後にギャップを感じてすぐに辞めたくなってしまい、結果として転職回数が多くなる方は、業界や職種への理解が不足している可能性があります。

業界や職種への理解そして企業研究は、面接を切り抜けるためのその場しのぎではありません。

あくまでも自分が転職した後、実際に仕事を続けられるかどうかに関わってくるものですから、面接のその先を見据えた理解や研究が必要です。

それには情報源は多く持ち、仕事の良い面だけでなく悪い面についても見るという意識が必要です。

また、面接などで必要以上に自分を大きく見せるのがうまい人も、実力と求められるスキルに差があるため仕事についていけない、求められる成果を出せないなど自ら辞める傾向にあります。

自己アピールは必要ですが、過大評価はせずに実際にできることを見つめる冷静さも必要だと心得ておきましょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職活動でつまづく人が多いポイントと突破方法をご紹介しました。

転職活動がうまくいかない人の多くは、一部を修正することで一気に良い方向に動き出していきます。

転職の成功を引き寄せるために、ぜひ参考にしてみてください。