能力が高く優秀な人であっても、面接で毎回失敗してしまうというケースはよく見られます。
そういう方は、面接対策がしっかりされていないのかもしれません。
面接は緊張状態の中で行いますから、どれだけ対策を立てたかどうかで結果が大きく変わってくるものです。
面接では何を聞かれるのか分からないから対策の立てようがないと思うかもしれません。
しかし実は、よく聞かれる定番の質問というものが業界・業種共通してありますので十分対策を講じることは可能です。
もちろん定番の質問以外の質問に関してはその場で考える力も必要になります。
ただ、定番の質問にはしっかりと答えられることで、それ以外の質問に対しても落ち着いて対応することができるというものです。
今回は、転職面接でよく聞かれる質問をまとめました。答え方のコツとポイントとともにご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
手始めの自己紹介はほぼ100%の確率で求められる
「まずは簡単に自己紹介をどうぞ。」と手始め的に求められることが多い自己紹介は、安易に考えてはいけません。当然ですが、すでに選考は始まっているのです。
氏名や前職の仕事内容を述べたら、どんな仕事ができる人なのかということを簡潔にまとめて話すようにしましょう。
自己紹介だからと言って趣味や性格のことを抽象的に述べるのではなく、あくまでも転職の面接ということを意識した上で仕事に絡めた自己紹介が適切です。
自己紹介タイムの長さにも注意が必要で、特に指定がなければ2分程度の長さで十分です。
長々と自己紹介をするようでは要点をまとめる力がないと思われてしまいます。
志望動機は念入りな企業研究をしてから述べよう
業界、企業、職種それぞれの志望動機について明確に答えられるようにしておきましょう。
会社HPの内容をなぞっただけの薄い志望動機では、面接で激しく突っ込まれてしまいます。
企業研究をしっかりと行った上で業界や企業の魅力を答えられるようにしたいものです。
また、「昔から好きだった。」「接客業をやってみたかった。」などの回答だけでは稚拙な印象を与えてしまいます。
それはあくまでもきっかけに過ぎないことなので、「自分の〇〇という強みが活かせる仕事だと感じた」など仕事につながる言い方をするようにしましょう。
答えにくい退職理由は前向きな理由を述べて
前職を辞めた理由は、転職後に同じ理由で辞めないかどうかを見るためにも、面接官にとっては必ず知っておきたいことです。
会社への不満や人間関係の悩みなどがあったかもしれませんが、前の会社を批判するようなことや、どこに行ってもあり得る理由は述べないことが必要です。
ただ、家庭の事情や配偶者の転勤など、やむを得ない理由で辞めた場合は素直に述べることで余計な突っ込みは受けなくなります。
この場合は、「一時的な事情で辞めざるをえなかったけれど今は問題が解決している」ということを付け加えると、同じ理由で辞める心配がないと思われます。
長所・短所の掘り下げは転職活動全体を通して大切
新卒の就職活動のように感じるかもしれませんが、長所や短所についてもよく聞かれる質問です。
強みや弱みと言い換えて聞いてくることもあるでしょう。
この2つについては、転職先の方向性や応募先を決める段階から大切になってきますから、しっかりと掘り下げて答えられるようにしましょう。
長所・短所を知るためには、自己分析とともに必要なのが他者評価や具体的な数字などを交えた客観的な視点です。
いくら自分で長所・短所だと思っていても、他人から見たら全く違う印象を受けることがよくあるからです。
他者評価や数字が絡むことで信憑性が増して効果的な伝え方ができることでしょう。
また、長所は仕事にどう活かすことができるのか、短所は逆に仕事に直接的な影響を与えるようなデメリットではないかに気を付けて伝えるようにすると良いでしょう。
自己PRは自分を採用することのメリットをアピール
自己PRは志望動機と混同される人も多いのですが、志望動機とは全く異なるものです。
混同して説明してしまうと理解力がない、自己分析ができていない人だと思われますから気を付けたいところです。
志望動機が自分目線であるのに対し、自己PRは企業目線という風にそもそも両者は視点が異なります。
言い換えると自己PRというのは「企業が応募者を採用することでどんなメリットがあるのか。」ということです。
自分のスキルや能力が企業にどんな貢献ができるのか、ということを意識して話すようにしましょう。
将来のビジョンは企業の方向性と一致しているかどうか
将来のビジョンなど中・長期的な目標については、転職組だからこそ具体的なイメージを持っていてほしいと考える面接官も多くいます。
3年、5年、10年など期間を区切って、それまでにどうなっていたいのかをしっかりとイメージしておきましょう。
その際気を付けたいのが、転職先で叶えることができるビジョンかどうかです。
例えば海外で働きたいというビジョンを掲げても、海外で事業展開をしていない企業であれば叶えることはできません。
自分自身のビジョンではありますが、あくまでも転職先企業の方向性と一致しているのかは非常に大切です。
そのことを意識したビジョン設定を心がけましょう。
よく聞かれる質問対策は必須
今回ご紹介したような、転職面接でよく聞かれる内容については、事前対策が可能であるというメリットがあります。
しかし一方で、対策をしていなければ完全な準備不足とも言えるものでもあります。
転職組としては準備不足を指摘されるのだけは避けたいことですから、しっかりと対策を講じておくようにしましょう。
また、業界や業種によって必ず聞かれる質問というものもあります。
自分が希望する業界や業種でどんなことを聞かれるのか、傾向を把握し対策したいものです。
質問の傾向と対策については、転職支援のプロである転職エージェントを利用するのがおすすめです。
様々な業界や業種、企業の内情などにも精通している転職エージェントであれば、「この業界や企業ではこんなことをよく聞かれる。」という情報を持っていることがあります。
業界や業種に特化した転職エージェントもありますから、エージェントの特性をうまく利用して面接対策に役立ててみましょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、転職面接でよく聞かれる質問について、コツやポイントをまとめてご紹介しました。
定番の質問に対しては、ポイントを抑えておくことで応募先の企業が変わっても答えやすくなります。
事前準備をしっかりすることで面接を成功させる可能性もアップしますから、面接対策としてぜひ参考にしてみてください。