会社説明会やセミナーなどは、新卒だけでなく中途採用でも意外と開催されています。
すべての企業で開催されるわけではありませんが、気になる企業があれば事前に企業の雰囲気を知る大きなチャンスですからぜひ参加したいものです。
そこで今回は、中途採用の会社説明会、セミナーに参加するときの注意点をまとめました。
すでに選考が始まっているものと思って気を引き締めて参加するようにしましょう。
目次
説明会に参加する前の注意事項
会社説明会やセミナーへの参加は、会場に入る前の段階から気を付けたいことがあります。
中途採用の会社説明会は定員が埋まりやすい
企業の雰囲気を知る大きなチャンスだと述べましたが、これは他の応募者も感じています。
そのため、人気の高い企業の会社説明会やセミナーはすぐに定員が埋まってしまいます。
しかも、中途採用の場合は新卒に比べて募集人数が少ないため、説明会の定員もある程度限られています。
説明会の予約時期を事前に調べておくなどして、早め早めの行動に出るようにしておきましょう。
説明会だからと言って遅刻やスーツでないのは厳禁
会社説明会やセミナーは、選考とセットになっている場合を除けば、それで今後の転職活動に影響がでることはないと考えるかもしれません。
しかし、前述したように中途採用の会社説明会やセミナーでは、ある程度人数が限られています。
また、学生たちのように見た目が似通った同世代の人が集まるわけではありませんから、見た目の特徴の違いがわかりやすく人事担当者の人も覚えやすいということがあります。
今後実際に応募した段階でいつ思い出されるかわかりませんから、常識ある行動を心がけましょう。
当然のことながら説明会だからと言って遅刻は厳禁、特に指定がなければスーツが基本です。
社会人経験者なのにその程度のことができないと、悪い意味で目立ってしまいます。
急なキャンセルは必ず連絡を
転職活動が進んで行くといくつか面接が重なってしまったり、転職組ということで仕事が立て込んでしまって急に参加できなくなることもあります。
事前の日程調整をしっかり行うなどして避けたいものですが、予期せぬ場合は仕方のないことです。
その場合、説明会であってもしっかり連絡を入れるようにしましょう。
定員が決まっていますし、そうでなくても丁寧な対応をした方が好印象なのは言うまでもありません。
説明会に行けなくとも、今後応募する可能性はあるということを忘れないでおきましょう。
会場に入ったあと見るべきポイントは?
いよいよ説明会の会場に入ったら、社員に挨拶をするなど失礼のない行動を取るとともに、しっかりと企業の様子を見極めたいものです。
どんなところに注意して見ていけば良いのでしょうか?
スタッフの対応や指示の出し方に注意
会場には受付や会場内で待機している人などスタッフが何人もいます。
その人たちは企業の人事や総務の社員であることがほとんどなので、働いている社員の質を見るチャンスでもあります。
例え自分の希望する職種とは異なっていても、人事や総務の社員を見れば社員全体の質のレベルがある程度把握できます。
説明会に来る人たちはあくまでも外部の人間ですから、受付時の挨拶、礼儀、感じの良さがあるのは当然のことです。
また、スタッフ同士の何気ない会話にも気を付けて聞いてみると良いでしょう。
外部の人がいながら私語をしているスタッフが多いなどは論外ですし、指示の出し方が威圧的だったりするのも考えものです。
接客業などでもよく見られますが、外部の人が見ているところで部下や後輩を厳しく叱るという行為は、外部の人への配慮が足りていない証拠とも言えます。
面接で聞かれて困らないようメモを取っておく
説明会に参加したかどうかは、応募した段階で聞かれることがあります。
やってしまいがちな失敗としては、説明会で説明したことを覚えておらず面接の質問タイムなどで聞いてしまうことです。
それでは説明会をしっかりと聞いていなかったことが丸わかりですから、真剣に聞くのはもちろん、メモを取るなどして内容を整理しておくようにしましょう。
転職活動が佳境に入ってくると、複数の企業の面接を同時進行で受けるなどして企業情報が自分の中で混ざってしまうこともあります。
ぽろっと出てしまうと命取りですから、自分の記憶をあてにせず形に残すのはとても大切なことです。
会社の良いところを言うのは当たり前。鵜呑みにしない冷静さを
説明会やセミナーは、基本的には応募者を集めるためのもので、企業側の営業活動とも言えます。
そのため、企業の良いところや強みの説明はあって当たり前です。
それを鵜呑みにしてしまうのはやめましょう。
先ほどご紹介したスタッフの対応などもしかりです。
しっかりできていて当たり前、できていなければ論外というわけなので、「スタッフの対応が良いから良い会社」「説明会での内容に惹かれた」と思ってしまうのは早計です。
あくまでも企業研究全体の一部として冷静に考えるようにしましょう。
質問はすれば良いというものでもない
説明会やセミナーでは参加者の質問タイムが設けられていることがあります。
ここで注意したいのは、目立とうと思って何回も質問をしたり、調べれば分かることを聞くことです。
説明会は定員の関係上時間を区切って行われていることもありますし、ここは自分をアピールする場ではありません。
アピール目的の質問はわかりますから嫌われます。
積極的に質問をするのは良いことではありますが、あらかじめ聞きたい内容を絞って的確に質問できるようにしましょう。
個別に聞きたいことがあれば、説明会が終わってからスタッフに声をかけてみると良いでしょう。
説明会参加後はじっくり検討の時間を設けて
説明会やセミナーが終わったら、何となくの雰囲気で応募を決めるのではなくじっくり検討する時間を設けるようにしましょう。
説明会全体を通して気になる点があれば、あやふやにせず転職エージェントなどに相談してみると良いです。
意識すべきポイントかどうか一緒に考えてくれ良いアドバイスをくれるはずです。
最後に
いかがでしたか?今回は、中途採用の会社説明会、セミナーでの参加時に気を付けたいことをご紹介しました。
選考がすでに始まっていると思って自分自身の言動に気を付けるのはもちろん、企業側の内情を知るチャンスでもあります。
冷静な目でしっかりと見極めるようにしましょう。