面接は企業にとっては応募者の適性を見るための選考の場ですが、応募者にとっても、しっかりと企業の資質を見極めたい場面でもあります。
企業に気に入られたいと思って相手を判断する目を持てないと、転職した後に後悔することになるでしょう。
今回は、入ってはいけない企業が面接でやりがちなことをご紹介していきます。
特徴にかなり当てはまるという企業は、いわゆるブラック企業の要素を持っていますので、気を付けるようにしましょう。
目次
聞いてはいけない質問ばかりしてくる
選考の際に求めてはいけない質問というものが法律で定められています。
例えば思想や宗教に関すること、本籍に関する質問など、応募者自身の能力や適性に関係のない質問はしてはいけないとされています。
昔はよく聞かれた「尊敬する人は?」という質問でさえもしてはならず、人事担当者としてはこれらの質問を事前に知っておき、就職差別に当たらないような質問を投げかける必要があるのです。
ただ、答えにくい質問を敢えてすることで応募者の対応力を見るような場合や、精神力を試すような圧迫面接と呼ばれる面接もあり、判断が難しいところではあります。
グレーゾーンの質問を1回されただけで即座に「この会社はなっていない。」と決めつけてしまうのは少し勿体ない気がします。
人種差別発言や親の収入を聞いてくるなど、明らかに常識のない質問ばかりを投げかけてくる場合は面接官の質を疑いましょう。
よく聞かれる質問が一つもない
面接では志望動機や退職理由などよく聞かれる質問というものがあります。
企業が何を聞くかは求めている人物像などによって異なりますが、定番の質問が一つもないというのも考えものです。
なぜならこれらの質問は定番だから聞いているのではなく、応募者の資質や熱意を知るために必要な質問だからです。
全く同じ聞き方ではないにしても、「一体何が知りたいのだろう。」と感じるような、面接官の意図が見えない質問、無意味だと思われる質問ばかりする企業は、人材に関する考え方が見えないため注意が必要です。
その場で意図がわからないという場合でも、面接が終わった後に質問の意図を考えてみる、転職エージェントなどのプロに聞いてみるのがおすすめです。
募集職種と異なる職種をすすめてくる
募集広告では事務職の募集と書いてあったのに、いざ面接に行ったら「実は事務は締めきって営業を募集している。」と言われるなど、募集職種と異なる職種をすすめられたら危険です。
その職種での募集が締め切られたのであれば、面接前に応募者に連絡する必要がありますし、そもそも実際に事務職の募集をしていたのかは怪しいものです。
職種に限らず、募集内容と面接に行った際の話が著しく異なるという場合は注意が必要です。
応募者を騙す、誘導するようなことをする会社は、顧客や職員に対しても誠実な対応ができない可能性があるでしょう。
人事担当者の対応に問題がある
人事担当者は採用活動において企業の顔ですから、人事担当者の対応に問題があれば企業の質を疑ってみるべきです。
面接官が意図あって厳しい態度を取るのであれば分かりますが、面接の案内や調整を行う人事担当者は、基本的には選考に関わらない窓口的な役割を果たします。
この人たちが横柄な態度であったり礼儀がなっていないようであれば、それは特別な意図がない、単なる普段の外部の人への対応と見ることができます。
人材を重要視するはずの人事部でさえそのような対応を行う会社であれば、会社全体の人材はさらに低い可能性もあります。
例え応募者であっても、その会社の商品やサービスを利用する顧客にもなり得る存在ということを、普通であれば分かるはずです。
急な予定変更を一方的に告げられる
面接官は役職者であることが多いですから、どうしても外せない外部交渉が入ってしまうなど、面接の予定変更を余儀なくされる場合もあります。
それ自体は仕方のないことなのですが、一方的な予定変更を突き付けてくる企業は気を付けたいです。
予定変更があるのであれば、事情を話した上で「お願いできますでしょうか?」と低姿勢で尋ねてくるのが普通です。
「〇日に変更になりました。」と、こちらの都合を聞かずに一方的に伝えてくるような企業はやめた方が良いかもしれません。
顧客に対しても自分たちの都合を押し付ける、ましてや従業員のことなど考えもしない企業の可能性があります。
選考結果の目安は2週間後
人気企業であるほど応募者が多いため、面接の選考に時間がかかることはあります。
よくあるのが、面接して数日しか経過していないのに、「選考結果がまだ知らされていないのですが…。」と応募者から連絡をしてくるケースです。
内定を急ぐ気持ちも分かりますし、気になるのでしょうが、あまりに早い連絡だと企業側の事情を考慮できない人物だと思われることもあります。
内定を急ぐのであれば、選考結果の目安を面接後に聞いておくようにしましょう。
ただ、あまりにも遅いようであれば対応を疑ってみることも必要です。
目安としては早いケースだと3日程度、遅い場合でも2週間程度で選考結果が出るのが一般的です。
これより遅くなる場合、適切な対応をする企業であれば、事前に選考結果の時期の目安を伝えてあるか、応募者に連絡して遅れている旨を伝えるはずです。
何の連絡もせず1ヶ月近くも放置されている場合は、人事担当者の連絡ミスや企業の体制を疑ってみても良いでしょう。
面接後に不安を感じたら転職エージェントに相談しよう
面接で理不尽なことを聞かれた、対応に腹が立ったと思っても、何らかの意図がある場合もありますから、面接の途中で帰ってくるようなことは避けたいものです。
最後まで冷静な対応をした上で、面接が終わってから企業の質問内容などを整理していきましょう。
「あの質問は不可解だったけど何だったのだろう。」など、面接の内容に疑問を感じることがあれば、転職エージェントに相談しましょう。
転職のプロからすれば面接官の意図がわかる王道の質問である場合もあります。
最後に
いかがでしたか?今回は、入ってはいけない企業がやりがちな面接での特徴をご紹介しました。
面接を受けた後は、選考結果が気になりますが待ってばかりではいけません。
実際に内定をもらった場合に本当に行きたいか?という質問を自分自身に投げかけてみましょう。