歯科衛生士・歯科助手など、歯科医院への転職を成功させた人の多くは職場見学を行っています。
では、転職を成功させるために職場見学で見るべきポイントはどんなところにあるのでしょうか?
職場見学が重要な理由とともにご紹介していきます。
目次
歯科衛生士・歯科助手の転職は職場見学が重要な理由
歯科衛生士や歯科助手など歯科医院での仕事をしたいと考えている人は、事前の職場見学がとても大切です。
なぜなら一般企業のように色々な部署が存在していたり、営業のように外出して様々な人と話をする仕事ではないため、職場の雰囲気や人間関係がダイレクトに仕事のやりやすさに影響する職種だからです。
また、株式会社のように株主向けの情報などを見て企業の特性を知ることも難しく、情報量が不足しがちという理由もあります。
実際に肌で感じてみなければ分からないことが多分にあるので、職場見学をしなければ転職してからギャップを感じやすくなるというわけです。
職場見学で見るべきポイントは?
では、歯科衛生士や歯科助手が職場見学をする際、どんなところに気を付けて見れば良いのでしょうか?
職場の雰囲気
歯科衛生士や歯科助手は職場の人間関係で退職する人も多いですから、職場の雰囲気は見ておきたいポイントです。
スタッフ同士に笑顔があるか、コミュニケーションを取りながら協力して仕事をしているかを見極めましょう。
また、歯科医師とスタッフとの関係性も大切です。
歯科医院では歯科医師の指示の元仕事をすることが圧倒的に多いですから、歯科医師との相性は働きやすさを知る上でも重要なポイントになります。
患者さんの前でもスタッフに厳しくあたる歯科医師などもいますが、自分はどんな歯科医師とであればうまくやっていけそうかとイメージを持つようにしましょう。
院長の人柄や考え方
職場見学は院長でもある歯科医師が対応してくれる場合の他、忙しい歯科医師に代わってスタッフが対応してくれる場合があります。
歯科医師が対応してくれる場合は、話し方や説明の仕方である程度人柄や考え方が推測できます。
面接と併せて頭に入れておきましょう。
スタッフが対応してくれる場合は、一緒に働くことになるスタッフの雰囲気を見ておくことはもちろん、歯科医師はどんな人なのかを聞いてみても良いでしょう。
スタッフから見た歯科医師の印象を聞くことで、自分と歯科医師との相性も参考になります。
患者の年齢層や目的
患者の年齢層や何の治療目的で訪れている人が多いのかなども確認しておきます。
それを見ることでその医院が強みとしている点が見えてきますので、面接での志望動機を伝える際にも役立ちます。
また、必要とされる知識やスキルの把握にも役立ちますから、自分のキャリアと照らし合わせて適性を判断したり、転職前に勉強しておきたいことにも気付くことができます。
受付業務や治療補佐をする際も、年齢層によってどんな対応が好まれるかなどを研究しておくことで、個人個人にあった適切な対応ができるようになります。
衛生管理がしっかりされているか
歯科医院では掃除が行き届いているか、設備や器具の衛生管理がしっかりとされているかなど、感染対策がされているかが医院の質を見極めるために重要です。
器具がわかりやすく整理されて清潔感があるかどうかなど、患者さんから見えるところだけでなくスタッフが出入りする場所なども見せてもらうと良いでしょう。
ずさんな管理や整理整頓・片づけが行き届いていない医院であれば、患者トラブルが多いなどして今後経営難に陥る可能性もあります。
歯科医院によって管理のレベルに差がありますので、他の医院と比較して判断するようにしましょう。
好奇心・向上心の高い人は設備の充実もポイント
技術や治療用器具の性能向上により新しい治療方法がどんどん増えていて、これらを積極的に患者さんに提案していこうとする革新的な歯科医院もあります。
歯科業界に入ったからには新しい技術をどんどん吸収していきたいという好奇心や向上心があるという方は、院内の設備の充実度合いも見たいポイントになります。
自分が興味のある分野の設備があれば、歯科医院としてと自分の方向性が合致していますし、志望動機としても積極的に伝えられるポイントになります。
駅近や駐車場ありなど通勤経路の確認も
職場見学が終わったら、院内だけでなく駐車場の状況や駅までの経路なども確認しておきましょう。
実際に働くことになったら、通勤の便利さは仕事を続けていく上で実は大きな要素になるからです。
歯科医院は駅近だけでなく住宅街にあることも多いです。
駅やバス停が近くにないという場合は、晴れている日だけでなく天候が悪い日も含めて毎日通うことが可能かどうか、自動車通勤の有無も含めて検討していくことになります。
特に女性であれば、勤務終了後の夜に暗く人気のない場所を通るしか経路がないのかどうかも、見ておきたいポイントです。
職場見学ができないなら患者として訪れてみても
多くの歯科医院で対応してくれる職場見学ですが、転職の場合は院長の考え方や時間的な都合で職場見学が叶わないこともあります。
その場合は、実際の雰囲気やスタッフの質を知るためには患者として訪れてみても良いでしょう。
最近は歯垢取りやメンテナンス目的で訪れる人も多い歯科医院ですから、特に治療の予定がないという場合でも行ってみることができます。
ほかには、利用者の口コミなどがインターネットで見れるケースが多いので見てみるのも手です。
患者対応はどうだったのか、院長はこんな人だとか、口コミをしている人も多いです。
鵜呑みにはできませんが、一つの参考になるでしょう。
転職エージェントを経由すれば情報を得られる
転職活動で転職エージェントを利用することで、職場見学を依頼してくれたり気になるポイントを希望先に聞いてくれます。
求人検索だけでなく企業研究という点でも頼りになりますので、利用してみると良いでしょう。
応募書類の添削や面接時の対策なども行ってくれ、転職を成功させるためのノウハウを教えてくれます。
転職エージェントを利用することで転職の成功確率がぐっとあがります。
最後に
いかがでしたか?今回は、歯科衛生士・歯科助手が職場見学で見るべきポイントについてご紹介しました。
職場見学をしておくことで具体的に働く姿がイメージでき、転職後にギャップを感じにくくなります。
可能な限り職場見学をさせてもらうことをおすすめします。