美容に興味がある人が一度は考えるエステ業界での仕事ですが、多くのサロンが乱立しているこの業界は求人選びを慎重に行っていく必要があります。
求人選びに失敗して再度転職するということにならないよう、エステ業界に転職したい人向けに、失敗しない求人選びのコツと注意点をご紹介していきます。
目次
仕事に何を求める?自分の基準を明確にしよう
まずはエステ業界で働くにあたって、自分が何を大切にしたいのか基準を明確にする、優先順位をつけていくという作業が必要になります。
給与や待遇は基準の一つですが、その代わりに残業が多い、ノルマがきついという可能性もあり、人によって嫌だと感じる基準が違います。
給与が多少少なくても、プライベートを大切にしたいから休日や残業時間にはこだわりたいという人もいるでしょう。
すべてを叶えることはできませんから、自分が大切にしたいポイントを絞って、それが叶えられるサロンを選ぶことが大切になります。
どんな接客スタイルが向いているか
サロンによって接客スタイルやコンセプトが異なります。
あまり下調べをせずに転職した結果、サロンの接客スタイルが自分には合わない、コンセプトと自身の考えが違うなどの理由で退職してしまう人は少なくありません。
例えば、最近は料金の低さを売りにしているサロンも多く、そのようなサロンでは客単価が安いため機械的に多くの客の施術を行っていく必要があります。
客の方も料金が低く気軽に利用できることをメリットとしていますから、高い技術を求められない、余計な話をしなくて済むなど一つの仕事として割り切って取り組むことができます。
一方で、客単価が高く、技術、空間、接遇スキルすべてにおいて高いレベルが求められるサロンもあります。
その場合は一人一人に対して時間をかけて施術を行い、コミュニケーションスキルを磨き、一人のエステティシャンとして引き出しを多く持っている必要があるでしょう。
自分はエステというものに対してどんな考えを持っているのか、どんな接客を行っていきたいのか、自己分析をしっかりと行った上で、適性のあるサロンを探すことが必要です。
大手サロンか個人サロンか
エステと一口に言っても、規模の大きさによっても扱う業務が異なります。
色々な施術に関わりたいというのであれば、大手サロンを選ぶことで知識や技術の幅が広がりますし、最新機器などを扱えるチャンスもあるでしょう。
一方個人経営のサロンであれば、ある一つの技術に特化してサービスを提供していることが少なくなく、深い技術を学ぶことができるということも考えられます。
また、給与や待遇で選びがちな大手サロンが必ずしも良いということでもありません。
近い将来に独立を考えているという人なら、専門的な施術に特化したサロンで深く技術を磨き、その分野に強いサロン開業を目指すというのも手です。
将来の独立を前提にフランチャイズを展開しているサロンもありますから、自分の将来のキャリアと照らし合わせておくことも大切です。
客の評判・口コミをチェックしよう
お客様あっての仕事ですから、評判が悪いサロンは大手であってもいずれ衰退していきます。
働き手という視点を一度外して、客目線で良いサロンを探していくということは求人選びのヒントになります。
なぜなら客の評判や口コミが高いサロンであれば、スタッフの教育体制が整っている、技術力が高いため入社後にスキルを磨くことができるなど働き手にとってもメリットになることが多いからです。
また、雰囲気の良いサロンであればスタッフ同士の仲がよく、協力し合って仕事に取り組んでいるなど、良い人間関係が築ける可能性があります。
自分が行ってみてスタッフレベルや職場の雰囲気を確かめる
職場の雰囲気を確かめてみるには、自分が客として行ってみるのがおすすめです。
いくらサロンHPで良さそうな雰囲気だったとしても、実際に行ってみると安っぽい空間だったりスタッフの接客レベルが低いなどがっかりすることがあるからです。
スタッフ同士に笑顔があってコミュニケーションを取っている様子などが見られれば、ある程度良好な人間関係がある職場だと推測できます。
反対に客の前でスタッフがダメ出しをされている、会話が一切なく雰囲気が重たいというサロンでは、人間関係どころか、客のためにサロンを盛り上げるという視点が欠けているのかもしれません。
最近はクーポンを使ったお試し体験などができるサロンも多くありますから、気になるサロンがあればぜひ行ってみましょう。
名ばかりエステサロンも?
エステサロンでは痩身やネイルケアなどの分かりやすい施術以外にも、癒しを求める場所として利用する人も多くいます。
それぞれのサロンで工夫を凝らし個性を出すようにして、近年は癒し系サロンが急激に増えてきています。
アロマを使ったりゆったりとした音楽を流したりするようなリラクゼーションサロンと、本格的な施術を行うエステサロンとの境界線は曖昧で、客としても働く手としても、サロンの見た目だけでは判断することができません。
中にはエステサロンとは名ばかりでほとんど意味のある施術はなく、マインドコントロールなどを行うような怪しいサロンもあります。
大手系列のサロンであればそのようなことはないのでしょうが、個人経営の小さなサロンのスタッフ募集などであれば、実際にどんな施術を行っているのかは確かめてみる必要があります。
求人探しは転職エージェントを使うと安心
求人を探すには求人誌やハローワークなど様々なものがありますが、転職エージェントを利用して求人探しをするのがおすすめです。
求人件数が圧倒的に多いため希望の条件に合うサロンが見つけやすいということと、企業審査がしっかり行われていて怪しいサロンに出会う確率が低いという点がメリットです。
また、求人探しで終わることなく、応募書類の添削や面接対策など、転職活動をトータルでサポートしてくれる転職支援のプロです。
どのサービスも無料で利用できますから活用してみてください。
最後に
今回は、エステ業界に転職したい人向けに求人選びのコツと注意点をご紹介しました。
求人選びを失敗すると転職しても後悔することになります。
応募前に詳細を確認した上で慎重に求人を選んでいきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。