応募書類の作成に面接対策と、内定をもらうまでの段階に集中しがちな転職活動ですが、無事に内定をもらうことがゴールではありません。
内定がでた後にもやるべきことは多く、慎重な行動を取らないと転職してから苦労する、最悪の場合は内定取り消しなんて事態を招いてしまうことになります。
今回は内定通知がでたあとにすべきこと、注意したい点をまとめましたので内定をもらった後も気を緩め過ぎず適切な対応をしてください。
目次
企業からの内定通知にへの対応
内定通知の連絡が来たら、その時点で受諾して先方の指示を仰ぐ、内定辞退する、内定保留を申し出るのいずれかの対応を速やかに行います。
企業側もできるだけ早めに手続きを済ませたいので、内定通知への対応が遅れるということはないようにしましょう。
対応が遅れたことで内定を辞退したと受け取られ、せっかくの入社機会を逃してしまう可能性もあります。
内定通知の手段は電話、メール、郵送いずれかの方法が主流です。
応募書類に記載した連絡先には連絡が入る可能性がありますから、注意しておくようにしましょう。
不在着信があった場合はできる限り早い段階で折り返すようにし、メールでの合格通知に対しても、辞退の連絡に限ってはできるだけ電話で行うのが礼儀です。
転職エージェントを利用していた場合は転職エージェントに伝えればよく、直接企業側に連絡する必要はありません。
雇入時の健康診断がある
内定がでると入社前の手続きとして雇入時の健康診断があります。
企業が人を雇う際に、労働安全衛生法で実施が義務付けられているものですから、基本的には応募者側も拒むことができません。
ただし、直近で今の会社での定期健康診断や人間ドッグなどを受けている場合にはその結果を提出することで代用できる場合もあります。
要件がありますから確認の上、代用できるのか転職先の人事担当者に聞いてみても良いでしょう。
また、内定前の選考段階で健康診断の依頼がある場合は少し注意が必要です。
健康診断結果はあくまでも入社後の適性配置や健康管理を目的をしていますから、選考基準として健康診断をすることはできないとされています。
選考の早い段階で受けるよう指示があった場合など、それが適切なものかどうかは確認する必要はあります。
労働条件についての説明機会があるはず
内定を受諾すると、その後入社日が来る前に労働条件についての説明機会が設けられるのが一般的です。
労働条件通知書等の書類を元に職場長か人事担当者が説明する、雇入時の健康診断が同じ日に行われるということもあります。
労働条件の内容に納得してもらった上で本採用の手続きという流れになります。
もし納得できない労働条件であれば、その場では受諾せず一旦考えさせてもらうようにしましょう。
一般的には労働条件の説明から2~3日は受諾を待ってもらえることが多いです。
小さな会社などの場合、内定受諾後にいきなり入社日を指定されて当日に手続きを済まされることもあります。
この場合は、事前に労働条件の確認ができなくなりますから、あらかじめ労働条件通知書等、労働条件が分かる書類の作成を依頼し、メールか郵送で送ってもらうようにしましょう。
尚、入社日当日に労働条件を説明されればまだマシで、労働条件については何の説明もなく、初めて給与が出た時点で募集要項と全く違うと愕然とする人もいますから気を付けてください。
説明をしない企業に問題があるのですが、働き始めてしまった以上は転職回数がカウントされることになり再転職に不利に働いてしまいます。
事前に労働条件の確認をするところまでは自分の責任の一つだと思って、きちんと確認してから働き始めるようにしましょう。
内定受諾したら現職の退職手続きを
働きながら転職活動をしていた場合、内定を受諾した時点で職場に退職の意志を伝えましょう。
退職するには引継ぎ等の関係もありますから、入社日については転職先でもある程度考慮してくれます。
ただし、中途採用の場合はできるだけ早めに仕事を始めてもらいたいと思う企業も多く、長くても3ヶ月以内が一つの目安となるでしょう。
退職の申し出については本来退職日2週間前までにすれば良いとされていますが、就業規則に規定がある場合はそれを守るのが円満退職のためには必要になります。
就業規則の内容は会社によって異なりますが、一般的には退職日1ヶ月前~3ヶ月前に設定してある企業が多いです。
また、年度初め等、元々入社日が決まっていた場合は交渉次第になりますが、間に合わない場合にはあまり良い顔はされないので、できるだけ今の会社と交渉してそこに退職日を合わせる努力をしてください。
どうしても難しい場合は、1ヶ月ぐらいなら伸ばしてくれる可能性はあります。
入社時に必要な書類を揃える
転職先で仕事を始めるにあたって必要な書類があります。
転職先の人事担当者から記入を求められるもの、こちらが事前に用意しおくもの等ありますからチェックリストを作成するなどしてきちんと漏れがないか確認するようにしてください。
雇用保険被保険者証や源泉徴収票など前の会社からもらう必要があるものもあります。
源泉徴収票など在籍中にはもらっておけないものもありますから、退職前に送付時期などを確認しておくと良いでしょう。
退職してから前職の総務課に連絡する気まずさと手間を省くことができます。
また、身元保証書など親族のサインが必要な書類を求められる場合もありますから、実家と離れた場所で一人暮らしをしている人などは早めに親族とやり取りして送付してもらう必要があります。
早めに準備に取り掛かるようにしましょう。
転職活動で分からないことがあったら転職エージェントを頼ろう
転職活動に転職エージェントを利用している人は多いと思いますが、転職エージェントの仕事は内定をもらうまでということはありません。
無事に内定受諾をして転職先で働き始めるまでフォローしてくれます。
内定をもらったけどどうしたらよいの?と疑問に感じることがあれば聞いてみましょう。
内定をもらった後は内定辞退の方法が不適切であったり、現職への退職報告が上手くいかずにトラブルに発展するということもあります。
そうなる前に適切な対応方法を理解しておくこと、疑問点があれば早めに解消しておくことが大切になります。
最後に
いかがでしたか?今回は、内定通知がでたあとにすべきこと、注意したい点をまとめてご紹介しました。
転職活動を頑張っていた分、内定をもらった後は思い切り羽を伸ばして遊びたくなるかもしれませんが、実はこの後にやるべきことは多いので悠長にしてもいられないものです。
安心して転職先で働き始めるためにも、しっかり確認、早めの準備という風に動いてください。