人と接することが好きで接客を選んだという人にとっては、接客業は楽しくてやりがいのある素晴らしい仕事でしょう。
しかし、世の中には色々な人がいていくら好きな接客業でもストレスを感じてしまうという場合もあります。
そこで今回は、接客業が好きなのにストレスを感じてしまう人へその解決方法をお伝えしていきます。
目次
接客でストレスを感じないためのコツをご紹介
まずは、接客をする上でありがちなストレスを感じにくするためのコツをお話していきます。ちょっとした意識や考え方で随分毎日の仕事が楽になりますから参考にしてみてください。
上手に話をしようとしなくて大丈夫
人が好きだからと言って必ずしも「話し上手」というわけではありません。中には口下手だけれど人が好きで接客業を選んだという方もいるでしょう。
そんな方はときに自分の口下手具合にうんざりしてしまうことがあります。もっと上手に説明できたら、もっと流暢に話すことができたらと…。
しかし、お客さんは別に店員の講演会を聞きにきているわけではありません。商品やサービスを楽しみにきているのです。
また、接客の中で会話を楽しみたいというお客さんの場合でも「自分が」話したいのです。この人は何を楽しみにきているのかを常に考えてみれば、おのずと自分が口下手なことなど気にならなくなるはずです。
商品やサービスを好きになること
自分が勧める商品やサービスを好きになることは接客業において非常に大切なことです。
自分が好きになれないものを人に勧めても、どうしたって無理がでてしまいます。心の中でもどこかに罪悪感が生まれ、それがストレスにもつながってしまうのです。
自社製品だって、自分好みのものばかりではないかもしれません。それでも、その製品の良いところをたくさん見つけてあげるよう努力をしましょう。
イメージは自分が先生になったつもりで商品やサービスを見てあげことです。小さな子供好きな方なら保育園の先生でも良いでしょう。
どんな子供であっても必ず良いところはあって、可愛いなと微笑ましく思う場面があります。それを見つけてあげるのと同じことですね。
自分が好きになった商品やサービスなら無理をしなくても勧めることができ、接客も自然体でお客さんにも好まれます。是非イメージしてみてください。
クレームを受けたときは助言を受けたと思おう
接客をしていて嫌な思いをしたというケースに「クレームを受けた」ということがあります。中にはかなり激高して怖い思いをしたという方もいるかもしれません。
確かに怒りに対する恐怖心はなかなか拭えることはできません。ただ、恐怖心を持つほどの強い怒りや、身体的な危険があるような場合は一人で対処する範疇は超えています。
このような場合は上司や先輩、警察などに相談しましょう。ここでは、身体的な危険がない場合のクレームについての考え方をお話します。
クレームを受けたときは、「自分が受けた」ということに意識がいきがちでそれが大きなストレスの原因になります。
想像してみてください。接客に不手際があったときなど、自分がクレームを言う立場だったらどうでしょうか。
大抵の人がかなり勇気を振り絞って言うのではないでしょうか。私だったら、自分がもう二度と行きたくないお店やクレームを言うほどの価値がないお店に労力を払ってクレームを言いたいとは思いません。
クレームはお客さんが勇気を振り絞ってお店のために力を貸してくれている有り難い助言なのです。こう考えられるかどうかで、クレームを受けたときのストレスの度合いが随分違ってきます。
相手の立場に共感し、助言に感謝する気持ちを持つことで自然とお客さんの怒りも収まり、逆に常連になってくれるというケースはよくあることなのです。
なかなか難しいかもしれませんが、要は「相手の立場に立って考える」という、普段の人間関係の中で当たり前にしていることを、接客の中でも使うということなのです。
適度にストレス解消しよう
続いては、接客でストレスが溜まってしまったときのストレス解消方法についてお話していきます。ポイントは「溜めすぎない」ことです。
信頼できる人にだけ愚痴を言う
愚痴を言う人間は悪であるかのように言われることがありますが、愚痴は条件付きで言っても良いものです。人は誰かに聞いてもらうことで吐き出し、気持ちの整理をつけることができるからです。
愚痴を言わなすぎてストレスが大爆発、プチンと糸が切れる瞬間がくるようでは周りもいい迷惑というものです。適度に吐き出して溜めこまないようにしましょう。
条件付きと言うのは、愚痴を言う場所と言う相手を選ぶということです。
例えばお客さんの愚痴を、不特定多数の人がいるような電車の中やレストランで大声で言うのはいけません。どこで誰が聞いているかわかりませんからお店の信用に関わる問題になってしまいます。周囲に誰もいない場所などを選ぶようにしましょう。
また、誰にでも愚痴を言うというのはやはり控えたいことです。愚痴っぽい人間だと評価されてしまいますし、親しい間柄でない人へ余計な負荷をかけるのは避けたいことです。
家族や親友など本当に心を開いて信頼できる人であれば愚痴を聞いてもらうことで楽になれることはあります。その場合でも、「本当に辛くて…少しだけ聞いてもらえる?」と前置きした上で、接客で溜まった怒りを目の前の相手にぶつけないように気を付けて言いたいですね。
大きく深呼吸して肩の力を抜いてみる
体を伸ばしたり動かすことでリラックス効果が期待できますが、特に呼吸に気を配りましょう。
ストレスを溜めこんでいるとき、人は肩がガチガチに固まり、うまく呼吸ができていないことも多いのです。ゆっくりと大きく深呼吸することで自然と肩の力が抜けて、「あれ?何でイライラしていたんだっけ?」と思うこともあります。
どうしても合わないなら転職も手
色々な方法を試してみたけれどどうしても接客にストレスを感じてしまう…。そんな場合は転職を考えてみるのも一つの方法です。
自分では接客が好きだと思っていたけれど、実はあまり向いていなかったなんてこともありますよ。別の仕事をやってみることで、自分が心地よく働ける仕事が本当は別にあったなんて発見があるかもしれません。
転職するなら転職エージェント
接客業をやめて転職をしようと思ったら転職エージェントがお勧めです。他の転職方法に比べて求人件数が圧倒的に多く、希望の条件に合う求人が見つけやすいからです。
応募書類の添削や面接の日程調整なども行ってくれるので、転職活動の強い味方となってくれるはずです。
最後に
いかがでしたか?
今回は、好きな接客業でストレスを感じてしまう人へ解決方法をご紹介してきました。
ちょっと目線を変えるだけでいつもの接客のストレスを減らして楽しく働くことができるようになります。是非試してみてください。