就職先として人気の高い旅行代理店ですが、現実の仕事は残業も多く接客によるストレスもあり非常に大変なようです。

憧れて旅行代理店に就職した人の中には辛くて辞めたいという人もいます。

我慢強く耐えることも必要ですが、場合によっては転職も考えるべきです。そこで今回は、旅行代理店の仕事の大変さと転職を勧める理由についてお話していきます。

旅行代理店の仕事とは

旅行代理店では、本社に配属になると旅行ツアーの企画をしたり、ツアーに搭乗する仕事もあります。

支社に配属されるとメインの仕事はカウンター業務と言われるものでお客様の希望に合うツアー商品を提案したり、宿の手配や交通チケットの予約など、実際の旅行に関する手続きなどを行います。

どちらにしても、旅行業界全般や地域の特色など、非常に幅広い知識が必要です。また、基本的に接客的要素も強い仕事なので、コミュニケーション能力やお客さんの希望を聞きとる力などのスキルも求められます。

旅行代理店で働くことの大変さとは

旅行代理店の仕事と言うと、旅行が世界各地や全国を飛び回ったりするイメージからか、何となく楽しそうで憧れを持つ人も多いのではないでしょうか?

それほど給料面で恵まれているとは言えないにも関わらずいまだに就職先としても人気が高いことがそれを表しています。

しかし、旅行代理店の仕事は実際には想像以上に大変で辞めたいと思う人も多いです。どんなところが大変なのか具体的に見ていきます。

給料が安く残業代がでないことも

旅行代理店で働く人の給料は、同じ年代の別業界で働く人の給料と比べると、相対的に低い傾向にあります。

残業代がでないのが暗黙の了解だという職場も多く決して収入面では恵まれていません。

接客業であることから、顧客が営業時間内に帰ってくれることばかりではありません。営業時間外の対応もあってサービス残業がまかり通ってしまう職場もあるそうです。

幅広い知識とエンドレスな情報収集が必要

旅行にもブームがあったり、メディアの情報など何かをきっかけに今までスポットの当たらなかった場所が突然旅行先として人気になることがあります。ツアーや料金も毎回異なりその都度目玉企画もあることでしょう。

幅広い知識を持つことが必要な上に、常にアンテナを張って情報収集をする必要があります。

旅行や情報収集が好きな人にとっては楽しい仕事かもしれませんが、自分の興味がない分野や地域のことまで勉強する必要はあるので楽しいばかりでもありません。

好きだったはずなのに仕事と考えると段々嫌になってきてしまった、というストレスも感じるようです。

接客業によるストレス

旅行商品はあいまいな部分も多くトラブルが起きやすいものでもあります。旅行代理店としてはクレームを受けることも多いでしょう。

それに加えてお客さんの中には色々な人がいて、想定外の要求をしてくる場合もあります。接客業としてのストレスはかなり大きいのではないでしょうか。

旅行が好きという以前に接客業が好きでないと、続けられない仕事かもしれません。

旅行好きなのに休みが取れない?

旅行代理店で働くきっかけとして、旅行や色々な場所を訪れるのが好きだという方もいるでしょう。好きなことを仕事にできる期待もあって始めのうちは仕事が楽しかったかもしれません。

しかし実際は、好きな旅行に行くための休みが取りづらい、連休もなかなか取ることが難しいなど、仕事のために本来好きなことや息抜きがなかなかできない、というストレスを感じるようになる人もいます。

転職も視野に入れた方がいい理由とは

旅行代理店の仕事が辛いと思ったら、転職を考えてみることも必要です。理由としては以下のことが考えられます。

年収が上がる見込みが薄い

旅行代理店で働く人の声を聞いてみると、サービス残業が当たり前で残業代はでないことも多く、店長クラスになっても年収はそれほどアップしないということです。

慢性化した残業を続けて頑張っていても年収につながらないのでは、モチベーションが上がらないかもしれません。

よっぽど旅行代理店の仕事が好きでやりがいを感じていることができなければ、長く続けることは難しいかもしれません。将来的にステップアップができそうな仕事に転職を考えるのも必要なことです。

将来的に需要が減っていくかも

旅行代理店の仕事の一つに、お客様の代わりにツアーの予約を行ったりお勧めの場所を提案したりすることがあります。

しかし、これだけのネット社会ですから今は代理店を経由しなくても自分でたくさんの情報の中から調べたり、ネットで簡単に予約したりすることができます。

旅行代理店の果たす役割というものが変わってきていると言えるでしょう。

旅行業界でもこのような流れに対応しているようですが、これまで店頭でのカウンター業務や接客を中心にしてきた人にとっては、柔軟な考え方を持たないと流れに乗り遅れてしまいます。

旅行業界は景気に左右される

旅行は人生を充実させるために非常に有意義なものですが、医療や食べ物などと比べ、最低限必要な位置づけかというと決してそうではありません。

はっきり言ってしまえば、なくても生きてはいけるものです。そのため、景気が悪くなったりするとまず始めに控えるのが旅行などの趣味や楽しみごとです。

景気によっては旅行業界全体が大打撃を受けることもあり、旅行代理店に勤める従業員のボーナスや給料にまで直接的な影響があります。

さらにひどい場合には店自体の閉店などによって雇用が失われるなどということにも発展することもあります。このことを考えると、安定性はない仕事だと言えるでしょう。

転職するなら転職エージェント

旅行代理店を辞めて転職をしようと考えたらまずは転職エージェントに登録することをお勧めします。

転職方法としてはハローワークや求人誌などを利用するなど様々な方法がありますが、それらと比べて圧倒的に求人件数が多く、たくさんの業界や業種の中から比較検討できるからです。

非公開になっている良い条件の求人もありますから、希望の求人が見つかりやすい方法です。登録は無料ですから、是非活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?

今回は、旅行代理店で働くことの大変さと辛いなら転職を勧める理由についてお話してきました。旅行代理店の仕事は確かに楽しくやりがいのある仕事でもあります。好きな仕事だと思うのであればぜひ続けてください。

しかし、辛い思いをしながら毎日我慢をして働き続けているという方は転職を考えてみることも必要ではないでしょうか。