可愛い子供たちと接することのできる憧れの職業でもある保育士ですが、最近はその待遇の悪さと仕事の大変さが目立つようになりました。

やりがいのある仕事ですが辛くて辞めたいと思うのであれば無理は禁物です。ストレスが溜まってうつ病などの病気になってしまうこともありますよ。

そこで今回は、保育士が仕事を辞めたいと思う理由と転職をする場合の転職先についてお話していきます。

保育士を続けることのデメリットとは?

モンスターペアレントに悩まされることも

テレビドラマなどで取り上げられることもありすっかり定着したモンスターペアレントという言葉ですが、実際の現場でもかなり強い態度の親に悩まされるという保育士さんは多くいます。

親と関わることが大変に感じて辞めたいと思う保育士さんもいますから、親は大きな転職理由の一つです。

親の都合で勤務時間が延びることがざらにある

保育園は基本的に働きにでている親の代わりに子供を預かるための施設ですから、親の仕事の都合によっては夜間保育や延長保育などが発生して保育士も早く帰れないということは頻繁にあります。

子供が帰ってから日中にできない雑務や書類の作成などに取り掛かることもあり、残業が遅くまで及ぶということもあるようですよ。

保育士と言うと小さな子供相手で明るく朗らかな職場のイメージですが、実際には勤務時間が長くハードな一面もあります。

体力が続かなくてヘトヘトに

子育て経験があったり、親戚などの子供と遊んだ経験がある方ならお分かりだと思いますが、子供と遊ぶことは非常に体力のいる仕事で保育士の仕事は体力勝負と言っても過言ではありません。

子供に風邪をうつさないように自身の体調管理は必須ですし、逆に子供たちからの集団感染にかかるリスクもあります。若くないと続けれれないと感じている人も多いようですよ。

名ばかり有休?休みが取りにくい

待機児童の背景には保育士不足も挙げられていますから、保育園で働く保育士の人数に余裕はありません。少数精鋭的な部分もあってなかなか休みを取るのが難しいです。

普通の仕事であれば休みの前後で仕事量を自分で調整することも可能ですが、子供相手の保育士はそうはいきません。有休とは名ばかりでプライベートが充実できないと嘆く人もいます。

給料が相対的に見て低い

ニュースなどでもよく話題にもなっていますが、保育士の給料はやはり相対的に見て低い傾向にあります。体力を使い子供と親双方との関わり合いに神経を使う大変な仕事であるにもかかわらず、なかなかその給料相場は改善されません。

行政も保育士の給料の引き上げや職場環境の改善に取り組んではいますが一筋縄ではいかず、すぐに成果はでないのではないでしょうか。

子供も一人の人間だから合わない子もいる

子供は可愛いですが、可愛いばかりではありません。中には乱暴な子もいたり複雑な家庭環境で接し方に悩む子供もいます。子供も一人の人間ですから相性が合わないと感じる子供がいても不思議ではありません。

もちろんそれらをすべて含めての保育士ではありますが、辛い状態で仕事を続けていても自身の健康にも良くないですし子供に上手に接することができず罪悪感を抱えてしまうことは精神的にも良くありません。

本当は大好きな子供のことを嫌いにならないうちに転職しようと考える人もいます。

保育士はどんな仕事に転職することができる?

保育士からの転職にはどんな仕事が考えられるのでしょうか。

子供が好きという気持ちが変わらないなら子供が多い場所での接客も

娯楽施設や子供服売り場など子供と接する機会が多い場所での接客業は、子供好きな保育士からの転職先として向いています。

子供は好きだけれど親との関わり方が難しくてプレッシャーが大きいという方は親とも距離を保って接することができるので良いのではないでしょうか。

子供がどんなことで喜ぶのか、どのように遊んで服を汚したりするのかは保育士さんなら理解が深いはずなので保育士としての経験も役立つことでしょう。

休みが取れやすく体力的に楽になりたいなら事務職

有休をある程度自由に使ったり、座り仕事で体力的な負担を減らしたいという方は、女性に人気の一般事務への転職もお勧めです。

一般事務ではパソコンスキルや書類作成力も必要ですが、特殊な能力よりも周囲との気配りや協力体制を構築できる人が求められることも多いです。

保育士として働いていた方は感じの良いことが多いので、周囲とうまくやってくれそうだと判断される可能性が高いでしょう。

教育への理解を深めたいなら年代の違う子供に対応する職場

キャリアアップや子供の成長を通しての教育への理解を深めたい場合には、小学校教諭や学童保育など、少し上の年代の子供たちと接する仕事に就くのも手です。

ただし、教員免許や新たな知識を備える必要がある場合があります。塾や英会話教室の講師などであれば子供の教育に携われますが資格などは特に必要ないケースも多いため、知識があればチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。

バリバリ働きたいなら保育関係の商材を扱う商社も

保育士としての経験を活かしつつも全く違う職種でバリバリ働いでたくさん稼ぎたいという方は保育関連の書籍や商材を扱っている商社なども転職先としては考えられます。

営業職の場合には頑張れば給料や賞与に反映されることもありますし、保育士の経験は商品の対象となるお子さんの親御さんからも信頼も得やすいのではないでしょうか。ただ、かなり限定されるため求人を見つけにくいというデメリットはあります。

どんな仕事に就きたいかイメージできない方は

気持ちを切り替えて全く違う業界や職種で働いてみたいと思う方もいるでしょう。しかし自分の知識だけではどんな業界や職種があるのかを知るのに限界がありますよね。そんな場合は転職エージェントに登録することをお勧めします。

圧倒的な数の求人がありますし、担当のキャリアコンサルタントにどんな仕事が向いているのか相談することもできます。自身が思いもよらなったような良い求人を紹介してもらえることもありますよ。登録は無料なので活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、保育士が仕事を辞めたい理由と転職を考える場合の転職先についてご紹介してきました。

保育士はやりがいのある素晴らしい仕事ですが大変なことも多いです。大切なのは自分自身が生き生きと健やかに働くことです。辛くて辞めたいという場合には転職を考えてみることも必要ではないでしょうか。