今は大企業であっても大規模な整理解雇が行われたり、若い人やエリートであっても肩たたきの対象になる時代です。
会社での立場に安心しきってしまうと、いざリストラの対象になったときにショックで立ち直れず、転職する気力もないなんてことになってしまいます。
どんな人でも今のうちから危機感を持って、対策を講じる必要があるのではないでしょうか?
そこで今回は、リストラの対象になりやすい人と、リストラの対象にならないために今から鍛えておくべきことについてお話していきます。
目次
リストラの対象になりやすい人を知っておこう
大企業などでも整理解雇が行われる時代、いつ自分がリストラの対象になるのかはわかりません。
中でも、真っ先にリストラの対象になりやすい人というのがどんな会社にでも存在します。
まずは一番手の対象者にならないために、リストラの対象になりやすい人を知っておきましょう。
会社に対しての批判が多い人
会社に対しての批判を人前で頻繁に行ったり、社長に対する不満が多いような人はリストラの対象になることが多いです。
これらの人の中には、正義感が強かったり、会社が本当に成長するために心から批判をしている人もいます。
その気持ちが経営陣にも伝わり、理解を得ている場合には良いのですが、それほど理解の深い経営陣が多いとも言えず、大抵の場合は煙たがられることでしょう。
また、公然と会社批判を繰り返す人が忘れがちなのは、会社から給料をもらっているということです。
自分の仕事内容や成果はさておき、愚痴や不満だけをもらす、権利ばかり主張して義務を果たさないタイプの人は、真っ先にリストラの対象になることでしょう。
協調性のない人
周囲と協力体制を築けない人もリストラの対象になりやすいです。
特に頻繁に人とぶつかったり、対人的なトラブルが多い人は注意です。
また、人とはぶつかることなくそつなく仕事をこなしているけれど、一人行動が多いタイプの人もリストラの対象になることがあります。
社会人なのに一人行動も許されないの?と思うかもしれませんが、リストラの対象者を決める上司も人間ですから、人からできるだけ恨まれたくないと思うものです。
集団に群れず、一人行動が多い人であれば、リストラしたときにその仲間たちから恨まれるリスクがないため、派閥などに属していない一匹狼的な人を選ぶことがあるのです。
勤務態度に問題がある人
知らず知らずのうちに勤務態度が緩くなっている人も注意が必要です。
例えば、上司や先輩から厳しく言われることがないため、頻繁に遅刻したり、始業時刻ぎりぎりに来るような人。
また業務中に煙草休憩を取ることが当たり前になっていて、密かに他の職員から不満がでているような人などは危険です。
業績が良いときであれば、会社の雰囲気によっては許されることがあるかもしれませんが、これらは本来社会人として常識からずれていることです。
業績が悪化し、社内の雰囲気がぴりっとしだした瞬間に「そういえばあの人って…。」と名前が挙がる可能性は大いに考えられます。
リストラの対象にならないための対策とは?
ここまでご紹介したように、真っ先にリストラの対象になることを避けることができても、まだまだリストラの危険はあります。
今は仕事ができるエリートであっても対象になることがあるのですから。
ここでは、リストラの対象にならないために普段から心がけておきたいことをご紹介していきます。
上司や周囲と上手にコミュニケーションを取っておく
周りの人の仕事に対しても協力的で評判も良く、上司ともうまくやれているタイプの人はリストラの対象にはなりにくいです。
上司自身の感情的にも、自分が可愛がっている人をリストラできないのが心情ですし、評判の高い人をリストラすることで自分の評価が下がる可能性もあるからです。
笑顔で人と接することができる、困っている人がいたら進んで助けを申し出るなど、当たり前のことを大切にしましょう。
日々のそんなコミュニケーションが、いざというときに自分を救ってくれることになります。
今の仕事に固執しない柔軟な対応力を鍛えておく
今の仕事に誇りを持つあまり、他の仕事はできないと頑なな考えを持つ人がいます。
何が起きるか分からないこの時代に、一つの仕事しかできない職人タイプの人は、企業という組織の中ではなかなか生き残ることは難しいです。
どんな仕事でもチャレンジできる、柔軟な姿勢を持つことが大切です。
自分は給料に見合う仕事をしているかを常に考える
リストラの対象者を選ぶときに、その人件費と会社への貢献度のバランスは非常に大切なポイントになってきます。
働く方としても、自分は今の給料に見合った仕事をしているのかを常に考えて仕事を行うことが必要です。
少ない給料への不満を漏らす前に、自分が会社にどのぐらい貢献しているのかを考えられる人は、おのずと自分を磨く努力をし、仕事でも成果を上げていることでしょう。
リストラされない力を鍛えておくことは守りではなく攻め
何とかリストラされないようにと、毎日ビクビク上司の顔色をうかがって仕事を行うのはナンセンスです。
リストラされない力を鍛えるということは、自分の立場を守るということではなく、自分の価値を高めるための攻めの姿勢なのだと覚えておきましょう。
前述したようにコミュニケーション能力を鍛えたり、柔軟な対応力を持つことなどは、結局のところ、さらなるステップアップのための自分の市場価値を高めることにつながるのです。
年収アップやキャリアアップのために転職をしようと考えたとき、その高い価値があればよりよい転職先に就職することができますし、思いもよらない良い条件の会社から誘いがあるかもしれません。
今自分がリストラされる可能性があるかを知るには
現在自分がリストラされる危険性がどれぐらいあるのかを知るために、自分の転職市場での価値を確認するという方法があります。
転職市場での価値が、今の会社で価値ある人材だと思われるかどうかにもつながるからです。
転職エージェントや転職サイトなどに登録すると、自分の年収や適性などの診断を無料で行うことができます。
思いの他自分の市場価値が高ければ、この機会に思い切って転職をしてみても良いかもしれません。
年収アップやキャリアアップにつながるはずです。
リストラされない力を鍛えて自分の価値を高めよう
いかがでしたか?今回は、リストラの対象になりやすい人や、リストラされない力を鍛えるために心がけておきたいことをご紹介しました。
リストラされないための努力はネガティブなことではなく、将来的な自分の価値を高めることにつながる前向きなことです。ぜひ参考にしてみてください。