意識高い系という言葉がよく聞かれるようになりました。

意識が実際に高い人とは区別され、自己満足的な印象を与えますし、どちらかというと自分の意識と仕事の成果とが空回りしている人に対して使われ、周囲からも敬遠されがちな人のことを言います。

転職活動でも気を付けないと「これが噂の意識高い系ね。」と皮肉られて終わってしまいます。

そこで今回は、意識高い系の人の特徴と転職活動で気を付けたいことについてご紹介していきます。

意識高い系ってどんな人のこと?その特徴とは

意識高い系の人とはどんな人のことを呼ぶのか、その特徴についてご紹介していきます。

自分自身に当てはまると思ったら注意が必要です。

常に何らかの資格の勉強に取り組んでいる

意識高い系の人たちは向上心を持つことをモットーとしているため、勉強熱心という特徴があります。

特に資格の勉強をいつもしている人が多いです。

社会人になってからの資格の勉強は、資格を取って何をしたいかなど目的を持つことが大切です。

その目的に沿って資格の勉強をしている人は意識高い系と呼ばれることはありませんが、目的もなくやたらと資格にこだわる資格マニアのようになっている人は危険です。

また、このような人たちが取る資格は総じてレベル的には手が届きやすいものが多く、本当に価値のある国家資格などは実際に取れないのです。

なぜならその資格を取るにはすべてを投げ打つ覚悟やお金も必要ですし、意識高い系程度の意識では取れないものだからです。

人の話を聞くより自分の意見を主張したがる

意識高い系の人たちは自分を大きく見せたい意識が強いため、自分の意見を主張しがちです。

人の話は一見聞いているようであまり聞いておらず、その場は自分が目立ってすごいと思われるための場なので、自分の意見を言いたくてうずうずしています。

なぜなら意識高い系の人たちが好むビジネス書などには、「日本人は自分の意見を言えない人が多い」「意見をしっかり言える人こそが仕事で成功する」などのようなことが書いてあり、それをどんな場所でも実践しようとしてしまうからです。

ビジネス本をたくさん読み書いてあることを自分の考えのように言う

意識高い系の人たちはビジネス本や自己啓発本などたくさん読みます。

確かに本は1冊の中に著者の考えが凝縮されており、セミナーや講演会などに比べても安価で繰り返し読むことができますから非常にコスパが高く仕事力を上げるために良いツールと言えるでしょう。

しかし問題は、それらの本に対して自分なりの意見を持たず、本の内容を鵜呑みにしてしまったり、まるで自分の意見のように周囲に言ってしまうことです。

「本の受け売り」が多いことは周囲にも段々気づかれるようになり、意識が高い人ではなく意識高い系と揶揄されてしまうことになるのです。

私語は厳禁と思っている

意識高い系と呼ばれる人たちは仕事中に私語をあまりしないことも特徴です。

私語は無駄なもので、話している時間があるのであれば効率を考えて仕事に集中することがすべてだと思っているからです。

確かに仕事で効率を考えることは大切なことですが、職場内での私語はすべてが無駄なものではありません。

コミュニケーションを適度に取ることで仕事がやりやすくなったり、後輩も話しかけやすい雰囲気で質問することができ、人も育ちやすくなります。

意識高い系の人が転職活動で気を付けたいこと

意識高い系の人は転職活動でも失敗してしまうことがあります。

意識高い系の人が転職活動で注意したい点はどんなことなのでしょうか?

自分の転職市場での価値を冷静に受け止めること

意識高い系の人は自分を大きく見せたいという気持ちが大きいため、自分の本当の実力や能力が思っているより低いことを認めたくありません。

しかし、転職を成功させるためには自分を大きく見せることの前に、自己分析をしっかりと行い、自分を等身大に捉える必要があります。

ビジネス本を読みあさり、比較的手の届きやすい資格を量産することが、どれだけ自分の価値を高めているのかを冷静に見つめてみましょう。

方法としては、実際に成果を挙げたことを整理して書き出してみることや、転職エージェントや転職サイトを利用して転職市場での年収診断などを行ってみるのも良いでしょう。

そして、それをしっかりと受け止め、自分の価値が現在どれぐらいなのかを知ることが必要です。

自分を実際より大きく見せても良いことはない

転職活動では自己アピールが大切ですが、それは実際より大きく見せることではありません。

大した成果も挙げていないのにあたかも実績があるフリをしたり、能力が高そうに見せることにこだわってはいけません。

それよりも、実際にどんなスキルや能力があって、転職したあとにどこに活かせるのか面接官が具体的に想像できる方が大切なのです。

自分を実際より大きく見せ、たとえ面接をごまかすことができても、転職した後に期待と実際の能力との差に苦しむだけです。

資格は必要なものだけを書くこと

履歴書の資格欄にずらっと書ける資格があるのは良いのですが、転職活動では資格の数を競うわけではありません。

数よりも内容が大事になりますから、必要なものを厳選して書くようにしましょう。

その業務で必須な資格や役に立つ資格、実際に仕事で活かすことができた資格については書くべきですが、趣味系の資格や誰でも取れるような簡単な資格は書いても意味がありません。

例えば漢字検定などは、校正など漢字の知識が必要な仕事をするのであれば面接官の安心材料になるかもしれませんが、それ以外の仕事では特に仕事に直接役立つわけではありません。

カラーコーディネーターなども、アパレルなどで実際にそれを使って客に喜ばれたなどの実績があれば良いですが、事務系の仕事に転職するのには不必要だと分かるはずです。

また、弁護士や税理士などの難関国家資格であれば面接官にインパクトを与えますから書くべきですが、検定3級などをたくさん並べたところで資格マニアで目的意識のない人だと敬遠される可能性もあります。

人からの受け売りではなく自分の本当の考えを言えるようになろう

ビジネス本などをたくさん読み、頭に知識が詰め込まれているのは良いのですが、仕事ができる面接官たちはその上をいっていますから、本の受け売りで発言しているのはばれやすいです。

同じビジネス本を読んでいる可能性もありますし、どこかで聞いたことのあるような意見だなと勘づくはずです。

人からの受け売りではなく、自分はどう考えているのかを言えるようにしましょう。

それには、普段から見聞きしたことを自分の中に詰め込んだり、権威のある人の意見を鵜呑みにするのではなく、それに対してどう思うのかを考える癖をつけておく必要があります。

転職エージェントを利用して自己満足で終わらないように

意識高い系の人の転職活動は自分を大きく見せることに執着しがちですから、第三者の意見を聞くなど自己満足で終わらないようにすることが必要です。

第三者としては、自分をよく知る信頼できる人を頼るのも良いのですが、おすすめは転職支援のプロである転職エージェントです。

客観的で具体的なアドバイスを受けることができるでしょう。

転職エージェントを使うことで、張りぼての転職活動から脱皮できるはずです。

ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、意識高い系の特徴と転職活動で気を付けるべきポイントについてご紹介しました。

意識高い系の人は、方向は間違っていませんが、本当に意識が高い人とは道が少しずれています。

少し考えを変えるだけで、仕事や転職で成功できるポテンシャルはあります。

本当の成功を手に入れるためにもぜひ参考にしてみてください。