会社で暴力行為を受けていても、我慢して誰にも言えない、辞めることもできないという人が多くいます。

一般的には「暴力行為を放っておく会社なんて辞めるべき」

という考えをする人が多いのですが、辞められない理由があるのです。

今回は、暴力を受けても会社を辞めることができない理由と、暴力を受けたときの対処方法についてご紹介していきます。

暴力を受けても辞めることができない理由とは


会社で暴力行為が継続してあっても、退社するという決断をできないのは一体なぜなのでしょうか?

その理由をご紹介していきます。

自分のミスがあった場合など自分に責任があると思ってしまう

相手が怒っていることを、自分のせいだと思ってしまう人がいます。

特に元々の性格が真面目で頑張り屋の人ほど、暴力をふるう相手より自分を責めてしまう傾向にあります。

また、暴力行為が自分のミスを発端にしている場合、後ろめたさがあったり、それを知られたくないなどの理由から我慢してしまうことがあります。

しかし、どんなきっかけがあったとしても、暴力は絶対にあってはならないことです。

暴力行為に怯えて辞めると言い出せない

暴力を受けるということは、非常に怖い思いをしてしまいます。

恐怖心が芽生えてしまうことで、辞めると言い出せないことがあります。

そうなってしまうと暴力が日常化してしまい、いつまでも辞めることができないという悪循環に陥ってしまいます。

恐怖心が大きい場合には、一人で悩むのではなく必ず周囲に助けを求めるようにしましょう。

勤続年数が短く転職先で悪い評価を受ける可能性を考えて

新卒でいきなり暴力を受けるような状況を経験すると、勤続年数が短いことで次の転職先が見つからないのではないか、という不安がよぎることがあります。

いまだに一つの会社に三年はいないといけないという考えが根付いており、それを周囲から叩き込まれている場合には、辞めることがためらわれてしまうのです。

特に昔は終身雇用が当たり前の時代で、会社を辞めるということは今よりも大きなことでしたから、親世代の理解がないということも考えられます。

確かに一つの仕事は三年は少なくともやってみないと向き不向きが判断できない、仕事の理解がすすまないということはあります。

ただ、暴力がある場合には全く別問題ですし、まともな転職先であれば、暴力を理由に辞めたということを伝えても理解されることも多いです。

会社で暴力を受けたら辞めるべき理由


会社で暴力行為が何度もある場合、早急に行動を移して辞めるべきです。

なぜなのでしょうか?

自分の命は自分にしか守れないから

暴力はケガはもちろん、命の危険を及ぼすこともあります。

自分の命は自分にしか守ることはできません。

暴力は怖いですし勇気が必要ですが、強い意志を持って具体的な行動をするようにしましょう。

暴力を受け続けても事態が好転することがないから

暴力をこのまま我慢して受け続けていても、何もメリットはありません。

暴力をするような人が自分で改心して暴力をやめるということもないでしょう。

むしろ、暴力がエスカレートして、危険性を増す一方です。

あなたが我慢した先には何も得るものはないと理解しましょう。

暴力を我慢するのは忍耐ではなく行動力がないと判断されることもある


転職をするにしても、勤続年数が短いことで評価が下がるという不安を感じている人は、その逆もあると知りましょう。

つまり、暴力という明確な危険があったのにもかかわらず、それを回避するための知恵や行動がなかったと判断されることがあるのです。

暴力を受けたときの対処方法

会社で暴力を受けたときにはどのように対処するべきなのでしょうか?

早急に医師の診断を受けるべき

暴力を受けた場合には、大した傷がないと思っても医師の診断を受けるようにしましょう。

傷や骨折などがあった場合、診断書を必ずもらうようにしましょう。

この診断書が、後々暴力を受けたことの証拠の一つとして効力を発揮します。

我慢して傷を放置しておくと、なぜ病院に行かなかったのか、本当は暴力など受けていないのではないかと疑われてしまいます。

自分に不利にならないよう、きちんと対策しておきましょう。

警察に被害届を出そう

警察は民事不介入だからということを理由に、警察に被害届を出さない人がいます。

しかし、民事は損害賠償などの問題になった場合のことです。

単純に暴力を受けたのであれば刑事事件ですから、警察に被害届を出せば通常は受理されます。

暴力を受けたその日のうちに警察に届けを出すべきでしょう。

同時にやっておきたいのは転職活動


医師の診断や被害届を出すことと同時に、行っておきたいのは転職活動です。

暴力をしてくる相手以外に、何の不満もないのであれば別ですが、その暴力を周囲は見てみぬフリをしてきたのではないですか?

また、会社には従業員の安全配慮義務がありますから、暴力が起きてしまったということは会社にも責任があります。

暴力などというあってはならないことを防げなかったということは、会社にかなり問題があると見て差し支えないでしょう。

自分を助けてくれなかった周囲と一緒に、そんな会社で一生働き続けることが果たして自分にとって最善の道なのかじっくりと考えるべきです。

転職活動は転職エージェントを利用しよう

暴力行為によって通院が必要だったり、警察に被害届を出すと、事情聴取を受けたりする時間もあります。

ただでさえ時間が必要な転職活動がスムーズにいかないということもあるでしょう。

転職活動をできるだけ効率的にすすめるために、転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントは平日の夜や土日も利用できますし、希望の条件やスキルなどを登録しておくことで、転職支援のプロが適切な求人を紹介してくれます。

また、実際に応募の段階になっても、面接の日程調整や給与交渉などを応募者に代わって行ってくれます。

時間的な余裕がない人にとって心強い味方となるでしょうから、ぜひ活用してください。

最初から最後まで無料で幅広いサポートが受けられます。

我慢せず行動しよう

今回は、会社で暴力行為を受けても辞められない理由と、適切な対処方法についてご紹介しました。

暴力行為を受けても辞められないという人は多くいます。

勇気を出して具体的な行動のための一歩を踏み出すようにしましょう。