ペットそのものの売り上げはピーク時に比べると少し下がってきています。

しかしそれはペットが単なるブームではなく各家庭に定着している存在だからとも言えます。

ペットそのものの売り上げよりも、着目したいのはペットフードやグッズなどペットの飼育に付随して発生するものの売り上げです。

特にペットフードの売り上げは、ペットそのものの売り上げが下がっていても上昇傾向にあります。

ペットフード業界は、将来性がありいまだに成長分野で、転職市場として考えるにはメリットもあります。

今回は、ペットフード業界が将来性が高い理由と転職することのメリットをご紹介していきます。

ペットフード業界の将来性に期待できる理由

ペットフード業界はどんな理由で将来性があり、成長分野と言われているのでしょうか?

ペットは家族だからペットフードがなくなることはない

日本の少子高齢化に伴って、ペットが果たす家庭での役割が変わってきました。

一昔前は家族がいて、生活に豊かさを与えてくれるためののプラスアルファ的な位置づけとして飼う人もいましたが、現在はまさに家族そのものです。

晩婚化や子供がいない夫婦も増えてきて、ペットを自分の子供のように育てる人も大勢います。

高齢で一人暮らしの老人にとってもペットがいることによって生きがいを感じたり、外へでるきっかけになったりもします。

家族であるペットの食べ物であるペットフードが、今後市場からなくなるということはありません。

その意味でもペットフード業界は将来的にも需要がある業界だと言えるのです。

ペットの高齢化に伴って健康志向や介護食に期待大

ペットそのものの売り上げが減少してもペットフードの業績が良好なのは、ペットフードの単価や全体的にかけるお金が高くなっている傾向にあるからです。

育てる側の人間だけでなく、ペットの高齢化も進んでいますから、少しでも健康に良い無添加やアレルギー対策がされているペットフードを選ぶ傾向にあります。

それらはやはり多少割高ですが、大事なペットが長生きできるのであればお金を惜しむことなく使うという人は多いのです。

また、高齢で咀嚼力が弱くなってきたペットのために介護食として特別な加工がされたフードなども販売されています。

今後も健康志向などの流れは続くと見られますから、ペットフード業界としても成長分野として期待ができると言えます。

ペットフード業界に転職することのメリットとは?

ペットフード業界は転職市場としてどのようなメリットがあるのかについてご紹介していきます。

生きるのに一番大切なペットの食事に関われる喜びがある

ペットが好きな人にとっては、ペットに関わることができる仕事に就きたいと一度は思うことでしょう。

そのときにすぐ思い浮かぶのがペットショップの販売員やトリマー、獣医などかもしれません。

しかしこれらのペットに直接的に関わる仕事は、薄月給であることも多く休みも少ないなど仕事が非常にハードです。

また、ペット好きであるがゆえに店舗のペットへの対応に不満を感じたり、病気のペットを見ることに辛い気持ちになってしまうということもあります。

ペットがいる以上、これらの仕事はなくてはならない仕事ですが、実際に働くということを考えると続けることが簡単ではない仕事と言えます。

その点、ペットフードメーカーでの仕事であれば、直接的にペットに触れる機会はほとんどないですが間接的にペットに関わることができます。

ペットフードは生きるのに一番必要なペットの食事に関わる重要な商品ですから、その一部を担うことは喜びも大きいと言えます。

ペットに関われてかつ働きやすいという2つの利点を得ることができるのが、ペットフード業界で働くことのメリットです。

ペットフード業界は企業数が豊富

とは言え、メーカーとなると大企業をイメージする方は多いかもしれません。

確かに業界にはペットフードメーカー大手と呼ばれる企業は存在しますし、ペット業界以外からの大手参入組もいます。

大手企業は給与や待遇が良いというメリットはありますが、中途採用の門戸が狭かったり、倍率が高いなどで簡単に転職できないのがデメリットです。

しかし、ペットフードを扱うメーカーは多数存在していて、大手だけの独占市場というわけではありません。

聞いたことがあまりない中小企業であっても、独自の販路やオリジナル商品で人気を博し、業績が良いという企業も多いのです。

転職前にどんな企業か下調べをすることは大切ですが、規模はさほど大きくなくても将来性に期待できる企業があるというのも、ペットフード業界のメリットです。

職種は様々だから自分のスキルを活かすことができる

前述したようなペットに直接的に関わるペットショップ販売員などのいわゆるサービス業は、基本的には接客が大きな要素を占める仕事になります。

元接客業であればまだ経験やスキルを活かせるという意味では良いですが、現職が全く別の職種の場合は経験のない職種に変更するのはハードルが高いです。

よほどの覚悟がなければ転職は難しいことでしょう。

しかし、ペットフード業界のメーカー勤務であれば、製造に事務、営業など様々な職種が存在しています。

同じ職種であれば今の仕事での経験やスキルを活かして転職することが可能ですから、その点での強みがあると言えます。

複数の柱を持つメーカーも多いからキャリアアップの可能性も

企業にもよりますが、ペットフードメーカーには、ペットフード以外に複数の柱を持っているメーカーも多く存在します。

今後ペットフード業界に異変が起きたとしても企業内で仕事をスライドしていくこともできますし、新しい分野に挑戦したいときに部署異動で別の仕事に携わる可能性もあります。

時代にあわせて自分の成長の場を変えていき、キャリアアップすることができるという点で、複数の柱を持つメーカーであればより良いでしょう。

ペットフード業界の求人は転職エージェントで探すべし

ペットフード業界へ転職しようと決めたら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

ハローワークや求人誌と比べて求人数が多い転職エージェントですから、希望の条件に合った求人が見つけやすいという特徴があります。

また、転職支援のプロとして様々なノウハウを提供してくれますから、一人での転職活動に比べても転職が成功しやすいです。

料金が一切かからず手厚いサービスを受けることができるのもメリットですから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、ペットフード業界の将来性が高い理由と転職市場としてのメリットについてご紹介しました。

ペット好きな人にとってもそうでない人にとっても、転職先の選択肢としておすすめできる業界です。

今後の転職活動の参考にしてみてください。