応募書類の中で転職組にとっては最も重要な職務経歴書ですが、履歴書以上に書式に自由度があって、工夫次第で相手企業の目に留まりやすいものを作成することができます。
ところで、職務経歴書を手に入れようとして真っ先に思い浮かぶ場所はありますか?
近所の文房具屋でそこに売っているものを、これでいいやと選んでいるようだと、少し勿体ない気がします。
もちろん書きやすい書式のものもあるのですが、選択肢があまりないことが多いので、既製品に合わせて書いていくことになります。
それよりも、経歴や職種に合わせて書式を変えていった方が、魅力的な職務経歴書を書くことができるのです。
今回は、応募者の特性に合った職務経歴書の書式、記載方法についてご紹介していきます。
目次
職務経歴の記載方法も色々ある。パターン別にご紹介
職務経歴書と一口に言っても、その記載方法は様々です。
企業で指定された職務経歴書がある場合は別ですが、形式を問わない場合は経歴や職種などによって使い分けた方が、経歴やスキルが分かりやすく説明でき、強調したい部分が伝わりやすくなることがあります。
では、どんな記載方法があるのかのパターンを、その記載方法に向いている人と併せてご紹介していきます。
時系列に経歴を記載していく方法
一番基本的な記載方法は、社会人になってからの経歴を時系列で記載していくことです。
この記載方法は社会人経験がまだ浅い人に向いています。
社会人になって数年だと、まだ強調するような経歴がないことが多いため、基本的な記載方法で分かりやすく書いていくのが好印象です。
経験が浅い人は経歴も大切ですが、伸びしろや将来性に期待する面が大きいです。
経歴があまりなくても、自己PRや熱意が伝わると内定をもらえる可能性が高まりますから、そちらを重点的に書いていくようにしましょう。
直近の経歴から記載していく方法
最も古い経歴からではなく、直近の経歴から逆順に記載していく方法は、経歴が長い中堅以上の社員に向いた記載方法です。
経歴が長い場合は、新入社員時と現在とでスキルも能力もかなり差があり、昔の経歴はあまり見られないこともあります。
また、即戦力を求めるという意味でも直近の経歴が最も企業側にとっても気になるところなので、直近の経歴から記載することで強調できるというメリットがあります。
職種や業務内容ごとに記載していく方法
異動や転職を繰り返し、色々な職種や業務を経験してきた人は、時系列でなくとも職種や業務内容ごとに分けて記載していくと、一目で経歴が分かりやすいです。
技術職などでスキルをレベルアップさせてきた人にも、それぞれ果たしてきた役割が異なりますから、この記載方法を選択しても良いでしょう。
プロジェクトごとに記載していく方法
技術職やエンジニアなど手に職系の仕事をしてきた人は、プロジェクトごとに規模や求められる役割が違ってきます。
どの会社にいただけでなく、どのプロジェクトの何の担当をやっていたのかが詳細に書けるような形式になります。
どの記載方法でも共通して書くべき内容
職務経歴書は基本的に自由に書いて良いものですが、どの記載方法でもレイアウトでも、共通して書くべき内容があります。
日付や氏名、タイトルなどの文書の基本となるものはもちろん、職務内容や会社概要などは必須です。
また、志望動機や自己PRなどもよく書かれる内容です。
ただ、志望動機や自己PRは履歴書にも記載欄がありますから、内容がかぶらないように工夫する必要があります。
その他、必須ではありませんが、履歴書には書かなかった資格やスキル、能力などについて触れても良いでしょう。
書きたいことがたくさんあっても要点を絞って
経歴が長くアピールしたいスキルや実績が豊富な人は、情報の詰め込み過ぎにも注意が必要です。
文字が細かすぎて読みにくいほどびっしりと書き込んだ職務経歴書は、内容云々よりも読む相手の立場に立っていない人だと思われることがあります。
要点を絞って的確にアピールしていけば、「もう少し詳しく知りたいから会ってみよう。」という風に面接でアピールできる機会につながります。
書式へのこだわり過ぎは注意
職務経歴書に気合いを入れて時間をかけていくことは大切なのですが、オリジナル性を出そうとして書式にこだわり過ぎるのは注意が必要です。
当然ですが、職務経歴書は書式よりも中身が大切なのは言うまでもありません。
白紙の用紙に一から自分なりの職務経歴書を作っても良いのですが、その場合でもテンプレートなどを参考に必要な箇所は網羅する必要があります。
また、職務経歴書の作成はかなり時間がかかりますから、書式に時間をかけ過ぎると肝心な中身がおろそかになる可能性もあります。
個性的な職務経歴書で勝負したいというなら別ですが、基本的には無料でダウンロードできるテンプレートなどを利用したり、パソコンを利用して作成をし、適時修正を加えながら作成するという方法で対応していくのが効率的です。
転職エージェントに登録すれば、無料のテンプレートをダウンロードできたり、魅力的な職務経歴書の作成に一役買ってくれるツールを提供してくれることもありますから、ぜひ利用してみてください。
各社個性がありますから、自分に合うものを探してみるのも面白いです。
完成した職務経歴書は添削してもらうのが吉
完成した職務経歴書は、第三者に見てもらうようにしましょう。
書類選考を通過するために最も重要とも言える職務経歴書ですから、客観的な意見を聞いてから修正を加え、完成とするのがおすすめです。
第三者はやはりプロが一番で、特に転職支援のプロである転職エージェントが良いでしょう。
数多くの職務経歴書を見てきた経験から、わかりやすく相手の心にささりやすい職務経歴書のポイントや書き方のコツを熟知しています。
職務経歴書を書いている途中で、「どう書けば良いのかわからない。」など疑問点があれば、相談に乗ってくれますから頼りになります。
しっかり添削してもらった職務経歴書であれば、書類通過の確率がぐっと高まることでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、職務経歴書の書式や記載方法についてご紹介しました。
自分の特性に合わせて書式や記載方法も変えていくと、魅力的な職務経歴書の作成に一役買ってくれます。
職務経歴書の作成の際にはぜひ参考にしてみてください。