転職活動の面接では、自己紹介から始まるパターンが多いです。
面接官の心をつかむような自己紹介をすることができれば、合格もぐっと近づきます。一方で、「自己紹介ぐらい何とかなるだろう。」と、しっかりと用意しておらず自己紹介で失敗する人が多いのも事実。
自己紹介の大切さを理解した上で、面接で失敗しないためにも、自己紹介についてしっかりと知っておきましょう。
今回は、自己紹介のコツや心構えについてご紹介していきます。
目次
自己紹介を求められて頭が真っ白は準備不足
面接が始まると「では、まず簡単に自己紹介をお願いします。」と、いかにもさらっと聞かれます。
さらっと聞いていても、実際にはすでにここから面接がスタートしています。
まずここで「え?自己紹介?」と、動揺して答えられないというのはNGです。
自己紹介は面接で絶対に求められるというぐらい鉄板の質問なので、全く用意していないのは明らかな準備不足です。
面接官も当然用意してあって当たり前と思っていますから、いきなりスタートからつまづくことになるでしょう。
その場ですぐに考えて返事をできるという人以外は、ある程度の内容を準備しておくのが安心です。
自己紹介は何を言えば良いの?
自己紹介なので、本来はどんな内容でも良いはずです。
ただ、ここは仕事の面接ですから、最も伝えたいのは「私はこんな仕事ができる人」という紹介です。
自己紹介だからと言って、いきなり趣味の話をしたり性格の特徴を伝えるのでは、友達同士の自己紹介になってしまいます。
趣味や性格については、面接官の意向で聞かれることも聞かれないこともある内容なので、聞かれたら答えられるようにしておくのが良いです。
自己紹介では趣味や性格については触れず、前職と転職先での仕事、という2点を軸に仕事人としてどんな人なのかをコンパクトにまとめるのが好ましいでしょう。
具体的には以下の流れで伝えていくと良いです。
氏名、前職の内容などを簡潔に
まずは氏名と前職の内容を簡潔に伝え、面接の機会を設けてくれたことのお礼を伝えましょう。
例えば「〇〇と申します。〇〇会社で営業部に所属しておりました。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」などの言い方です。
アピールしたい前職での仕事の成果を短く伝える
次に、前職での仕事の成果を伝えます。
これについては、後ほどしっかりと説明するための質問が想定されますから、あくまでも端的に伝えることを心がけましょう。
例えば「〇〇会社では入社して5年間、マンション物件をメインに営業をしておりました。契約件数は5年で〇〇件、総額〇〇円の売り上げに貢献しました。6年目から現在に至るまでは営業チーフとして営業部隊育成にも携わっています。」などです。
転職回数が多い人や成果がたくさんあるという人は、最もアピールしたい仕事の成果や転職先の仕事内容に活かせるものを中心に伝えるようにしましょう。
これまでの経験で得たことを伝える
続いて、仕事をする上で大切だと感じたことや身につけたスキルなど、これまでの経験で得たことを簡単に伝えます。
こちらについても、後ほど内容について大抵聞かれます。
長々と話しすぎるのではなく、あくまでも後につながる布石、タイトルだけ伝える、そんな感覚で短く伝えるようにしましょう。
ここを伝えることで、面接官は「この人は仕事を通じてどんな風に成長してきた人なのか?」を知るきっかけになり、興味を持ってもらえます。
転職先でやりたいことや志望動機を伝えて締める
最後のまとめは前職での仕事の成果やこれまでの経験で得たことを、転職先でぜひ発揮したいという「熱意を伝えること」です。
転職先でこんな仕事をやりたいとか、志望動機などを簡潔に伝えるようにします。
そして「本日はよろしくお願いします。」と締めくくり自己紹介を終わらせます。
熱意を伝えることを最後に持ってくることで、締めくくりにふさわしい前向きな終わり方になり、これからの面接がスムーズにいきやすくなります。
何分ぐらいでまとめるのが良い?
人によって3分が良いとか5分が良いとか言うことがありますが、基本的には短く簡潔に伝えるのが自己紹介です。
実際にストップウォッチを使って話してみるとわかりますが、3分は少し長い印象で、5分は長すぎます。
「3分程度で」と言われることを想定して少し長めに用意しておくことも必要ですが、実際には「簡単にお願いします。」と言われることが多いです。
1~2分程度でまとめた短いバージョンも用意しておくと良いでしょう。
ちなみに、上記でご紹介した内容を話すと大体1分ぐらいになります。
もう少し長くしたい場合は前職の成果や経験をもう少し掘り下げて伝えていく、自己PRなどを付け加えるなどになります。
自己紹介の心構えとは?
自己紹介は応募者にとっては最初に話し出す場面なので非常に緊張するかもしれません。
しかし、ウォーミングアップという意味でも、自己紹介があると肝心な面接の内容に入ったときに心がほぐれていて落ち着いて面接に臨むことができます。
自己紹介をすることは、自分にとってのメリットも大きいのです。
自己紹介を要求されたらラッキーぐらいに思うようにしましょう。
また、自己紹介はこれから始まる面接のつかみになるものです。
ここでぐっと面接官の心を引き寄せることで、自分の魅力や熱意が伝わりやすくなります。
さらに、第一印象をアップさせるためにも大切なポイントです。
明るく大きな声で、面接官の目を見て笑顔で自己紹介をするようにしましょう。
アナウンサー試験ではありませんから、噛んでしまっても大丈夫です。
できるだけゆっくり丁寧に気持ちを込めて言うようにすると、慌てず自分の頭の中が整理されてきます。
自己紹介は事前に練習しておこう
面接の前哨戦とも言える自己紹介ですが、これから始まる面接の流れを引き寄せるためにも大切なものです。
つかみはOKとなるように、あらかじめ自己紹介文を用意しておき、練習もしておくのがおすすめです。
自己紹介文の内容やボリュームについて不安があるという方は、事前に第三者に聞いてもらうと良いでしょう。
第三者に聞いてもらうことで、自分では気づかないポイントに目がいくことになります。
第三者は、家族や知人でも良いのですが、おすすめは転職エージェントです。
転職支援のプロですから、面接官の心をつかむ自己紹介に導いてくれることでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、転職面接での自己紹介のコツや心構えについてご紹介しました。
自己紹介は準備不足で挑むと命取りになることがあります。
面接の流れを引き寄せるためにも大切な自己紹介ですから、しっかりと対策をしておくようにしましょう。