異業界・異業種など未経験分野への転職は、そう簡単ではありません。

特に年齢が上がれば上がるほど難しいことなのだという覚悟は必要です。

しかし、それでも転職したいという熱意があるのであれば、チャレンジすべきでもあります。

そこで必要なのが戦略的なアピール方法になるのですが、具体的にはどんなアピールをしていけば良いのでしょうか?

今回は、未経験分野への転職組がアピールしたいポイントと注意点をまとめました。

未経験分野への転職を成功させるためにもぜひ参考にしてください。

未経験分野でアピールしていくときの注意事項

応募書類に面接などで自分を売り込むとき、未経験分野ではどんな点に注意すれば良いのでしょうか?

やりがちな失敗を避けるためにも覚えておきましょう。

伸びしろや成長性は若い人にしか使えない

未経験分野への転職で入社後の伸びしろや成長性に期待してほしいとアピールすることがありますが、この方法は若い人にしか使えません。

若くなければ成長できないということではありませんが、転職組は基本的には社会人としてのベースが出来上がっていますから、まっさらな状態でぐんぐん吸収できる新卒たちとは違うのです。

あくまでも転職組がアピールするのはこれまでの経験やスキルの部分、それを未経験分野にどう活かすのかが肝なのです。

憧れや興味を第一の志望動機にするのは稚拙な印象

なぜこれまでのキャリアを捨てて未経験分野へチャレンジするのかなど、志望動機については未経験分野への転職組こそかなり突っ込んで聞かれます。

多いのが、「昔から憧れていた」「以前から興味があった」など、憧れや興味を第一の志望動機として挙げる人です。

事実としてそういうことがあったとしても、志望動機としては弱いですし、転職組が答える内容としては稚拙な印象を与えてしまいます。

「これまでの〇〇という経験が、△△の仕事にこそ活かせると感じた」など志望動機の根拠を具体的に付け加えると良いでしょう。

年収が下がるのは許容して

転職するときに気になる年収ですが、基本的には未経験分野への転職では下がることも覚悟しましょう。

企業にとっては未経験で採用する以上、どう転ぶかわからない不安定な要素がある人材であることは確かです。

にも関わらず年収アップにこだわっている人を面接官が見ると、「そんなに年収にこだわるならこれまでのキャリアを活かせばいいのに。」と思われてしまいます。

未経験分野への転職を成功させ、その分野で活躍している人というのは、転職直後など一時的な年収ダウンは気にしないことが多いです。

それよりも未経験分野でどう活躍するのかに注力し、結果的には昔の年収を超えることになるのが転職成功者の王道パターンなのです。

未経験分野への転職でアピールしたいポイント

では、未経験分野への転職活動ではどんなポイントをアピールしていけば良いのでしょうか?

経験がなくてもアピールすべきポイントがある、このことを念頭に置いて考えていきましょう。

どの分野でも共通するスキル

未経験分野への転職はこれまでのキャリアを直接的に活かせないことから、アピールポイントがないと思い込んでしまいがちです。

そして、とにかく頑張りますアピールに終始してしまう人がいます。

しかし、前述したように伸びしろや成長性は若い人にしか使えない、そこで必要なのが、どの分野でも共通して使えるスキルや経験をアピールするということです。

分野問わず評価されるスキルは、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなどが考えられます。

また、パソコンを使わない仕事も今は少ないという意味でパソコンスキルも汎用性が高いと言えます。

これらをアピールする際には、単に「〇〇スキルがあります。」というだけでは足りません。

具体的なエピソードや客観的な評価を得た事実など、根拠を述べるようにしましょう。

数字や資格などスキルレベルが客観視しやすいものも効果的です。

未経験分野への意欲を裏付ける具体的な行動を示す

どの分野でも共通する汎用性の高いスキルや経験をアピールするとともに、やはり未経験分野への意欲も伝える必要があります。

ただ、「採用された際には一生懸命頑張ります。」のように、何の信憑性もないことをいくらアピールしたところで意欲は認められません。

意欲が認められるためには、その意欲を裏付ける具体的な行動を示すことが必要です。

例えば「〇〇の資格を受けるために学校に通っています。」「この分野で活躍している人の講義を聞きに何度も足を運びました。」など、転職した後につなげるための努力をすでにしていることを伝えましょう。

謙虚さ素直さはとても大切

社会人経験がある転職組でも、未経験分野ですから当然新しく覚えていかなくてはいけないことも多くなります。

そのときに大切なのが謙虚さと素直さです。

自分よりも年下の人であっても謙虚な姿勢で質問することができるのか、そして人の言うことを吸収できる素直さがあるのか、転職組こそ問われる点です。

なぜならある程度経験があると、自分の考えに自信を持っていたり、場合によっては上から目線で若い人に接するという人もいるからです。

そういう人は周囲とうまくやれずに、新しいことを覚える以前の問題でつまづいてしまいます。

面接ではあの手この手の質問で、応募者の仕事に対する姿勢や人柄を読み取ろうとしてきますから、どんな相手に対してもこの2点を意識することが大切です。

もっとも、面接のときだけ意識すれば良いのではありません。

日頃からこの意識がない人は、例え運よく内定をもらったとしても転職後に困ることになるでしょう。

未経験分野への転職活動は一人でやると失敗しがち

これまでのキャリアを活かした転職であれば、業界や業種の知識もあり、自分なりの判断基準もあります。

しかし、未経験分野の転職となると、単なるイメージだけで応募して失敗してしまうことも本当によくあるのです。

転職の中でも難しい部類に入る未経験分野への転職ですから、成功させるためにも転職エージェントを利用した転職活動がおすすめです。

経験豊富なキャリアコンサルタントが実践的なアドバイスをくれ、未経験分野でも成功できるよう導いてくれます。

最後に

いかがでしたか?今回は、未経験分野への転職組がアピールしたいポイントと注意点をご紹介しました。

未経験分野への転職を成功させたいと思っている人は、しっかりと覚悟を持って、戦略的なアピールを心がけていきましょう。