女性が多く活躍しており残業も比較的少ないとされるため、歯科医院で歯科衛生士として働くことには大きなメリットがあります。

しかし、給与や待遇に恵まれている大きな医院や総合病院、立地が良く建物がきれいで人気の医院など、好条件の歯科医院は倍率も高めになる傾向にあります。

ライバルたちに勝って希望の場所に転職を果たすには、応募のコツを知って戦略的に転職活動を行っていく必要があります。

そこで今回は、歯科衛生士が転職を成功させるための応募書類の書き方についてご紹介していきます。

歯科衛生士は清潔感が重要!

応募書類に欠かせない履歴書の写真についてですが、歯科衛生士は特に重要です。

写真の印象が大きく合否を左右すると心得ておきましょう。

やはり歯科医院は清潔感が命ですから、長い髪は結ぶ、前髪が目にかからないようにするなど基本的な部分は徹底的に気を付けるようにしましょう。

また、髪の色についても注意が必要です。

若い女性も多い職場ですから、髪のカラーリングについては許容している医院が多いものの、やはり明るすぎは禁物です。

歯科医院の患者さんは年配の方も多いため、できるだけトーンを落とした髪色が良いでしょう。

多少お金はかかりますが、写真館などで撮影したもらった方が、表情や姿勢、身だしなみなどについてプロのアドバイスがもらえます。

歯科衛生士免許など資格は正式名称で正しく記載

応募書類の資格・免許欄ですが、略名で書かれていたり取得年月日が抜けている場合があります。

歯科衛生士など仕事に直結する資格は、必ず取得年月日とともに正式名称で記載するようにしましょう。

逆に仕事に全く関係のない資格や免許は書く必要はありません。

ただし、意外と省いてしまいがちな運転免許は、通勤や往診などで自動車を使うこともありますから、あれば必ず記載しておきます。

また、資格・免許以外にも、現在勉強中のことや自分が得意としている知識分野などを書いておきたいところです。

自分が歯科業界の中でスキルアップするために学んでいることや、患者さんによく聞かれて調べていった結果詳しくなったことなどを書いておくと、向上心があるという証になり好印象です。

経歴は医院規模や業務内容を分かりやすく

職務経歴書は、見やすく分かりやすい内容に整えてあることがとても大切になります。

相手視点に立って、見やすい構成になっているか、要点がまとまった内容になっているかを意識しましょう。

つらつらと文章だけで経歴を説明するのではなく、箇条書きや要約をタイトルとして付け加えるなどの工夫も効果的です。

別の歯科医院からの転職の場合は、医院規模として診療台の台数や設備、歯科医師やスタッフの人数も書いておきます。

規模を見て大体どんなレベルのスキルが身についているのかが客観的に判断しやすいからです。

職場見学をした感想を志望動機に加えると好印象

歯科医院を選ぶときにはできる限り、多くの歯科医院の見学を事前にさせてもらい、医院の方針や職場の雰囲気、スタッフの質などを比較検討してから応募するのが良いでしょう。

一般企業と比べると比較的小規模な経営スタイルの医院も多いため、転職口コミサイトや財務状況などから判断することが難しい、実際に訪れてみないと見えない部分が大きいからです。

時間がかかる作業ではありますが、転職して後悔するリスクを抑えることができますので長い目で見れば効果的な転職活動の方法となります。

職場見学をした際の感想は、応募書類の志望動機などに加えると好印象です。

志望動機に信憑性が増しますし、実際に職場見学をしたという点からやる気や熱意も伝わります。

転職希望先が力を入れているポイントを押さえてアピール

歯科医院と言っても予防歯科や審美歯科、矯正や小児歯科に強い歯科医院など様々です。

多くの歯科医院が開業している中で、それぞれ個性を打ち出した経営を行っている医院が多いです。

転職希望先が力を入れているのはどんなところか、しっかりと調べておきましょう。

その上で応募書類には、自身の志望動機と転職希望先の強みが合致していることが分かるような書き方をしましょう。

総合病院の歯科から個人医院、またはその逆に転職を希望する場合は、業務内容が全く異なります。

仕事の領域についてしっかりと下調べをした上で、なぜ転職したいのかを明確にアピールしていく必要があります。

コミュニケーション能力のアピールは他者評価を実績として加える

歯科衛生士は患者さん相手の仕事ですから、コミュニケーション能力は必須です。

歯医者嫌いの人も多く、不安を持って歯医者に訪れる患者さんも多いですから、歯科衛生士などスタッフの対応力は医院の評価にダイレクトに影響するのです。

しかし、この能力については実際のところ面接で会ってみないと分からないという側面があります。

特に経験が浅い代わりにコミュニケーション能力をアピールしたい人にとっては、応募書類でいかに伝えるかがも大切になってきます。

書類上でコミュニケーション能力の高さを伝えるには、実績や経験を組み込むことが大切です。

患者さん対応のエピソードや、名前を覚えてくれて感謝された経験などを加えるようにしましょう。

職場のムードメーカーになっていたなど、職場の他のスタッフともうまくやってきた経験を書くのも、協調性があることのアピールになります。

転職活動は転職エージェントを利用しよう

転職活動の方法としては、ハローワークや求人誌など様々な方法がありますが、転職エージェントの利用がおすすめです。

小さな歯科医院などは地元に強い求人誌でも求人が見られますが、給与や待遇の良い条件面で優れている求人は転職エージェントが強いです。

また、求人紹介の他にも応募書類の添削やカウンセリングなどを行ってくれるという点でも、転職の成功確率が高まる方法です。

職場見学ができるかどうかの確認や、面接の日程調整についても代わりに行ってくれますので、転職活動になかなか時間が取れないという忙しい人にとって非常に便利な方法です。

サービスはすべて無料で利用できるので、効率的な転職活動を目指すという方は利用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、歯科衛生士が転職を成功させるための応募書類の書き方についてご紹介しました。

面接の機会をもらうには応募書類突破が必要です。

しっかりと対策を行った上で希望の職場に応募するようにしましょう。

ぜひ参考にしてみてください。